1992年7月12日、「モントルー・ジャズ・フェスティバル」に出演したエリック・クラプトンのステージを、近年登場したマスター・クオリティの超高音質オーディエンス録音で完全収録したファン必携の一枚が登場です。クラプトンがキャリア上で有名な「モントルー・ジャズ・フェスティバル」に出演したのは、86年、92年の2回のみ。86年のステージはオフィシャルでもリリースされていますが、92年のオフィシャル・リリースはなく、アンダーグラウンドでも良い音源には恵まれていませんでした。このたびこの日の優良音源が遂に登場です。録音者自身のコメントによると、「既発盤のマスターは、明らかにジェネレーションが高く、自分のマスターから何世代か経たものであった」とのこと。当時、ステージから3~4mの至近距離で録音したと言っていますので、本来はこのマスターのように非常にクオリティの高いサウンドであったはずです。それが遂に録音者自身によるネットへのアップロードにより、ファースト・ジェネレーションで登場したというわけです。しかしながらこのマスターは欠点を含んでいました。まず、テープのピッチが半音の約35%高いものでした。さらにバスドラの残響音、シンバルの残響音が激しく、聴きやすさの障害になっていました。そのため、この優良マスターにさらに磨きをかけるべく、定評あるレーベル独自のマスタリングによりピッチを正常に補正し、低音域と高音域の音質を調整、その結果、非常にすっきりした骨のあるサウンドを実現、全体を通して、非常に聴きやすくなっています。このクオリティは元マスターを知るマニアの方にもご納得いただけるでしょう。既発盤との違いは以下の点において明らかです。アドバンテージを列挙すると、?ピッチが正常。?音質が格段に良くなっている。?テープ劣化による音揺れがなくなっている。?ヒスノイズが格段に減っている。?元マスターにおける「Badge」冒頭の欠落部分を別公演音源で繋いでいない。?スタートとエンディングのフェードイン/アウトが長い。といったリアリティを追求したクオリティになっています。この日は「24ナイツ&アンプラグド・ヨーロッパ・ツアー」の最終公演に当たっていました。フェスティバルのため、若干のショート・セットになっていますが、より広範囲のリスナーに自分の音楽を聴いてもらえる機会だけに、クラプトンは相当気合が入っていたことが窺えます。それがオープニングの「White Room」の怒涛の演奏に現れています。このテイクで決まりという入魂のパフォーマンスです。また「Anything For Your Love」や「She’s Waiting」での演奏も素晴らしい迫力で押し寄せてきます。「Old Love」での澱みなく溢れ出てくるフレーズや「Layla」のソロ終盤でのコード・ストロークによる構成は、情念が爆発したかのようです。アンコールの「Sunshine Of Your Love」では自由奔放で豪快なソロを決めるなど、大物たる存在感を示しています。いい音質に恵まれなかった92年のモントルー・フェスでの貴重なステージが極上レベルの音質で登場です。真のクラプトン・マニアならば、このグレードアップ盤は無視できないはず。Live at Le Casino, Montreux, Switzerland 12th July 1992 TRULY PERFECT SOUND Disc 1 (72:31) 1. Opening 2. White Room 3. Pretending 4. Anything For Your Love 5. I Shot The Sheriff 6. Running On Faith 7. She's Waiting 8. Tears In Heaven 9. Before You Accuse Me 10. Old Love Disc 2 (58:30) 1. Badge 2. Wonderful Tonight 3. Layla 4. Band Introduction 5. Crossroads 6. Sunshine Of Your Love Eric Clapton : Guitar & Vocals Andy Fairweather Low : Guitar Nathan East : Bass Steve Ferrone : Drums Chuck Leavell : Keyboards Ray Cooper : Percussion
Gina Foster : Backing Vocals Katie Kissoon : Backing Vocals