大好評を賜っている初期U2のサウンドボード・コレクション。その中でも貴重な“BOY Tour”の最高峰盤が登場です。そんな本作に刻まれているのは「1981年6月8日シッタートヘレーン」。オランダ伝統の音楽祭“PINKPOP FESTIVAL”に出演した際のステレオ・サウンドボード録音です。本稿に目を留められた方ならご存知と思いますが、当店では海外のU2研究家の監修を受けて初期U2のサウンドボード・アルバムを最高峰更新マスターでアーカイヴ中。そのコレクションでも“BOY Tour”は非常に貴重な極初期に相当します。まずはその歩みを紐解き、これまでご紹介してきたコレクションを整理してみましょう。1980年・1月5日+11日:アイルランド(2公演)・2月1日ー3月19日:英国#1(20公演)←※DUBLIN 1980・5月9日ー6月8日:英国#2(23公演)《5月16日:シングル『11 O'Clock Tick Tock』発売》・7月10日ー28日:英国#3(7公演)・9月1日ー12月3日:欧州#1(59公演)←※KRO STUDIO, HILVERSUM 1980
《10月20日『BOY』発売》・12月6日ー15日:北米#1(24公演)・12月17日ー22日:アイルランド(5公演)1981年・1月23日ー2月21日:欧州#2(22公演)←※DEN HAAG 1981・3月3日ー5月31日:北米#2(57公演)←※BAYOU CLUB 1981・6月6日ー9日:欧州#3(3公演) ←★ココ★《8月『OCTOBER』完成》これが1980年から『OCTOBER』制作までの歩み。上記の「英国」には、便宜上一部アイルランド公演も含んでいます。U2がアイルランドから英国本土へ進出したのは1979年で、初めて大陸ヨーロッパへ渡ったのが『BOY』がリリースされた1980年。本作の“PINKPOP FESTIVAL”出演は、そんな“BOY Tour”の最終盤となる「欧州#3」の中日にあたるコンサートでした。そんなショウで記録された本作は、まさに極上の銘品サウンドボード。“PINKPOP FESTIVAL”と言えば「数曲分のテレビ放送/長長尺のラジオ放送」という組合せが定型ですが、1981年のU2もその例に漏れななかった。もちろん、本作のベースになっているのは長尺のFM放送の方であり、研究家が導き出した最高峰マスターなのです。実際、そのクオリティは「完全オフィシャル級」と呼ぶに相応しい。名盤『DEN HAAG 1981』もオフィシャル級ではありましたが、その個性はいかにも卓直結な「録って出しサウンド」でした。それに対し、本作はミックスも整っていて端正。より一層「オフィシャル作品」的な気品のサウンドボードなのです。その品作サウンドで描かれるのは、初の海外ツアーを成功させた歓喜と自信が滲み出すフルショウ。“BOY Tour”と言えば、ライバルはどうしたって名盤『DEN HAAG 1981』となりますので、比較しつつセットを整理してみましょう。ボーイ(9曲・10テイク)・The Ocean/I Will Follow(2テイク)/An Cat Dubh/Into the Heart/Another Time, Another Place/The Cry-The Electric Co./Stories For Boys/Out of Control/Twilight/I Will Follow その他(2曲)・11 O'clock Tick Tock/Boy-Girl(★)※注:「★」印はCD『DEN HAAG 1981』で聴けない曲。……と、このようになっています。基本的には『DEN HAAG 1981』に準じつつ、この時期までのレア曲「Boy/Girl」も登場。さらに「I Will Follow」も2回演奏しています。そして何より、そんなセットを綴る熱演ぶりが素晴らしい。本格的なツアーを経てグッと成長しただけでなく、テンションも非常に高い。何しろ、この日の観客は推定で48,000人とも言われており、それまでのU2が経験したことのない大観衆。それを目の当たりにし、他の誰よりも自分たちの音楽を脳裏に刻みつけてやろうという野心が燃えたぎっている。その熱意が脳みそに直接流し込まれ、彼らのテンションが乗り移って拳がグーになってしまうサウンドボードなのです。卓ド直結の生々しさを味わうなら『DEN HAAG 1981』、整ったミックスで「オフィシャル代わり」を求めるなら本作。個性の異なれど、いずれ劣らぬ2大サウンドボードが研究家監修の最高峰クオリティ盤で揃いました。まさに『BOY』と同等……いや、それ以上の価値を誇る絶対盤。「1981年6月8日ピンクポップ・フェス公演」のステレオ・サウンドボード録音。海外のU2研究家が選定した最高峰更新マスターで、そのクオリティはまさに「完全オフィシャル級」。“BOY Tour”の代表作『DEN HAAG 1981(Wardour-520)』も卓直結系でしたが、本作はミックスも整っていて端正。より一層「オフィシャル作品」的な気品のサウンドボード。この時期までのレア曲「Boy/Girl」も美味しいフルショウを楽しめる『BOY』時代の絶対盤です。Burgemeester Damen Sportpark, Geleen, Netherlands 8th June 1981 (46:46) 01. The Ocean 02. 11 O'Clock Tick Tock 03. I Will Follow 04. An Cat Dubh
05. Into The Heart 06. Another Time, Another Place 07. The Cry / The Electric Co. 08. Stories For Boys 09. Boy-Girl 10. Out Of Control 11. Twilight 12. I Will Follow STEREO SOUNDBOARD RECORDING