ビリー・ジョエル最新ツアーから文句なしの極上オーディエンス盤としてマニアを騒然とさせている「NOTRE DAME 2022」のリリースが鮮烈な印象を残している最中ではありますが、またしても凄まじい音質のオーディエンス録音が登場!今回は7月9日のデトロイト公演。これがとにかく迫力の音像でして、2022年上半期にして早くも今年の決定版か?とまで謳われた「NOTRE DAME 2022」と完全に比肩するレベルの素晴らしい音質。ビリーの歌声もバックの演奏も圧巻の音圧、それが今回もまたマニアどころか初心者でさえも安心して聞き込めてしまう完璧なクオリティ。もはや「サウンドボードそのもの」だと形容しても問題ないほど驚異的な音の近さ。しかもこの日はモータウンを生んだ土地でのライブということからマーヴィン・ゲイのバージョンで有名な「I Heard It Through the Grapevine」のさわりをライブ序盤にしてビリーが歌い始めるというサービスぶり。さらに「さわり」と言えば最近のビリーの得意技であるローリング・ストーンズのナンバーを少しだけ演奏する場面。これがノートルダムでは「Brown Sugar」でしたが、この日は「Start Me Up」が「Vienna」の後で少しだけ演奏されました。
しかし何と言っても極めつけはジョー・エリオットが登場しての「Pour Some Sugar On Me」。デフ・レパードも翌日のライブを控えてデトロイト入りしていたことから実現したサプライズだったと思われます。とはいえエリオットが登場して同曲がビリーのステージで披露されたのは2018年のボストン、2019年のMSGに続いて三度目ということからバンドメンバーも曲を熟知しており、もはや通常のレパートリーか?と錯覚しそうになるほど曲になじんでおり、いい意味で「飛び入り感」がない演奏がお見事。だからでしょうか、エリオットもビリーに紹介されてサラッと現れたかと思えばサラッと歌って帰るというスマートな立ち振る舞いで、これもまた過去に共演歴のある間柄だからこそ成せる業かと。そしてビリーのライブ自体もこれまでUXBRIDGEレーベルがリリースしてきた今年のライブ音源では聞くことができなかった「Keeping The Faith」に「A Room Of Our Own」というエイティーズ・ビリーのレアなレパートリーが演奏されるという、マニアにとって美味しいポイントは聞き逃せません。おまけにこれらのレアなレパートリーがまた極上の音質で楽しめるときた。今回のリリースによって、彼の今年のステージを捉えたオーディエンス録音はノートルダムとデトロイトが二大巨頭だと断言いたします。その衝撃的なまでの音像を誇るクオリティはもちろん、ジョー・エリオットが登場してのサプライズ共演の場面までも完璧な音質で聞けてしまう最新ライブ音源。Comerica Park, Detroit, MI, USA 9th July 2022 ULTIMATE SOUND Disc 1 (65:50) 01. My Life 02. Pressure 03. The Entertainer 04. I Heard It Through The Grapevine 05. Just The Way You Are
06. Zanzibar 07. Vienna 08. An Innocent Man 09. Keeping The Faith 10. Movin' Out (Anthony's Song) 11. She's Always A Woman 12. A Room Of Our Own 13. Pour Some Sugar On Me (feat. Joe Elliot) Disc 2(71:01) 1. Allentown 2. I Go To Extremes 3. Sometimes A Fantasy
4. Only The Good Die Young 5. The River Of Dreams / Dancing In The Streets 6. Nessun Dorma 7. Scenes From An Italian Restaurant 8. Piano Man 9. We Didn't Start The Fire 10. Uptown Girl 11. It's Still Rock And Roll To Me 12. Big Shot 13. You May Be Right / Rock And Roll