2015年ファイナル・ワールド・ツアーがアナウンスされたU.K.の、最後のジャパン・ツアーの2日目であり、まさにこのラスト・ツアーでも最後の公演となった、4月30日東京・中野サンプラザでのライブを、フロント・ローからのハイクオリティー・デジタル・オーディエンス・マスターよりコンプリート収録。近年幾度かの再結成ツアーを日本でも行ってきた中、ついに2015年に入り正式なラスト・ツアーが告知され2月からヨーロッパ・レグを開始し、ここ日本でも最後のライブが大阪・東京で計2回のみ行われることに。そしてまさにラスト・ライブとなってしまった東京公演を、臨場感溢れる、バランスの良いサウンドでカンペキに再現。まず事前にメンバーはドリーム・シアターのマイク・マンジーニと、チャド・ワッカーマンによるダブル・ドラムとなることが予定されていたものの、チャドが家庭の事情でやもなく不参加となり、メインの2人、そしておなじみアレックス・マカチェックによる4ピース体制となることに。そしてセット・リストは先の大阪公演同様、“Thirty Years”で厳かにスタートし、いきなり威力ある演奏から、メローな”Nevermore”へと。なお、中盤の”Night After Night”や” Disturbance In Vienna”そして”Nothing To Lose”などは先のヨーロッパ・ツアーなどでは演奏されておらず、やはり日本で人気の高いナンバーをしっかり組み込んでくれているあたり、嬉しいところ。また”Rendezvous 6:02”も新しいアレンジも組み込まれたもので、その後ドラム・ソロから始まる”In The Dead Of Night”での躍動感に充ちた演奏も、聞きどころのひとつ。さらに曲が変化する”By The Light Of Day”や、”Presto Vivace And Reprise”での見事なアンサンブルを披露し、”Forever Until Sunday”でもさらに広がりのある演奏で変化をつけて、終盤”Caesar's Palace Blues”からエディのソロ、そして”The Only Thing She Needs”と流れるあたりは圧巻で、中盤から後半に向かう演奏で観客を圧倒し、”Carrying No Cross”をリプライズしてエンドという構成も見事。この日を持って37年に及ぶ活動にピリオドとなった、憂国の四士たちによる有終の美に相応しい一夜を忘れないためにも、いつまでも記憶に残しておきたいメモリアル・アイテム。
CD ONE : 1. Thirty Years/2. Nevermore/3. Carrying No Cross/4. Alaska/5. Time To Kill/6. Night After Night/7. Disturbance In Vienna/8. Drum Solo
CD TWO : 1. Drum Solo/2. Rendezvous 6:02/3. Nothing To Lose/4. In The Dead Of Night/5. By The Light Of Day/6. Presto Vivace/7. In The Dead Of Night (reprise)/8. Forever Until Sunday/9. Caesar’s Palace Blues/10. The Only Thing She Needs/11. Carrying No Cross (reprise)
[Live at Nakano Sun Plaza, Tokyo, Japan April, 30th 2015]
John Wetton - Bass, Vocals / Eddie Jobson - Keyboards, Violin / Alex Machacek – Guitar / Mike Mangini – Drums