
超名盤『MASTER OF PUPPETS』の代表映像がリリース決定です。本作が記録されたのは、ジェイソン・ニューステッド加入後の「1987年2月13日ヨーテボリ公演」。『MASTER OF PUPPETS』に伴う“DAMAGE, INC. TOUR 1986-1987”では、途中クリフ・バートンの死去や初来日など、ポイントがいくつもある。良い機会ですので、ここで一度全体像を整理してみましょう。
・1986年3月-6月:北米#1(56公演)・1986年7月:欧州#1(2公演)・1986年7月-8月:北米#2(17公演)・1986年9月:欧州#2(13公演)《9月27日クリフ死去/10月28日ジェイソン加入》・1986年11月:北米#3(ウォームアップ2公演)・1986年11月:日本公演(5公演)・1986年11月-1987年1月:北米#4(23公演)
・1987年1月-2月:欧州#3(26公演) ←★ココ★
以上の144公演が“DAMAGE, INC. TOUR 1986-1987”のすべて。クリフ存命中が88公演、ジェイソン加入後が56公演でした。この間にはクリフの死去や日本公演、全米ブレイク等、METALLICA史上でも希に見る激動の1年でした。本作に記録されているのは、そんな“DAMAGE, INC. TOUR”の最終日パフォーマンスなのです。そのクオリティは、貴重度には似つかわしくないほどの見事なオーディエンス・ショット。ステージ左側2階席からのアングルは絶品で、1階アリーナの遙か頭上からステージを直視し、前列の影が映ることもほとんどない。しかも、三脚でも使っているのか安定感もバツグン。撮影者はよほどMETALLICAが好きなのか、時たまリフに合わせてズームイン/アウトを繰り返し(いわゆる「ガチョーン」のアレですね)迫力を演出しようとするのですが、それでも手ブレを起こさないほどです。それだけの映像だけに、古くから定番として知られる映像ではあるものの、マスター鮮度は既発とは比べものにならない。ビデオ時代ゆえのピンの甘さはありますが、発色も美しく、線ノイズ1つない保存状態は完璧。さらに、サウンドも素晴らしく遮蔽物なしにレーザービームのように真っ直ぐ届くクリアさが鮮烈です。そんなクオリティで描かれる“暴虐スラッシュ時代METALLICA”こそが激烈。当たり前の話ですが、セットリストは『KILL EM ALL』『RIDE THE LIGHTNING』『MASTER OF PUPPETS』で埋め尽くされ、ファストの切れ味も凄まじければ、ミッドの壮大さも重厚。さらに、猛烈な場数をこなしたことでクリフ存命中のヤケッぱち感から整合感へと進化しており、どんなに暴れようと疾駆しようと、鉄壁のアンサンブルが崩れない。激動の1年を過ごし、ワールドツアー最終日なら疲れが見えてもおかしくないのですが、そこは20代前半のMETALLICA。がむしゃらに突っ走っては世界中を蹂躙して回った充実感がたっぷりと詰まっているのです。「The Four Horsemen」「Am I Evil?」「Damage, Inc.」の3曲が未収なものの、実に80分に渡って激烈スラッシュメタルが炸裂する大傑作。今週はクリフ存命中のツアー初期映像『STILL DRUNK IN LONG ISLAND』もギフト・リリースされますが、そちらが燃えたぎるワイルドさが爆発するショウだとすれば、本作は『...AND JUSTICE FOR ALL』へと向かう整合感もたっぷりな“純スラッシュ”の極北。ヘヴィメタルを極めんとするMETALLICAを本生100%で目撃し、体験できる1本なのです。初来日公演の新名盤『TOKYO 1986 1ST NIGHT』が登場する今だからこそ、ぜひご覧頂きたい歴史的激烈映像。
Live at Frolundaborg, Gothenburg, Sweden 13th February 1987 AMAZING SHOT (79:51)
1. Ecstasy of Gold 2. Battery 3. Master of Puppets 4. For Whom The Bell Tolls 5. Welcome Home (Sanitarium) 6. Ride The Lightning 7. Bass Solo 8. Whiplash 9. The Thing That Should Not Be 10. Fade To Black 11. Seek & Destroy 12. Creeping Death 13. Jam incl. Run To the Hills & Trapped Under Ice
14. Fight Fire With Fire 15. Blitzkrieg 16. Last Caress
James Hetfield - Guitar & Vocal Lars Ulrich - Drums Kirk Hammett - Guitar Jason Newsted - Bass
COLOUR NTSC Approx. 80min.