
'95年のツアー中に一旦は袂を別ったマイケルとUFOでしたが、マイケルはM.S.G.としての活動が一段落した'97年秋に再びUFOへ復帰し、11月から'98年2月初めにわたってヨーロッパ各国でのツアーを再開します。その後2月6日のニューポート公演を皮切りに、約1ヶ月間をかけて全13公演のイギリスツアーも行われ、UFO健在を世界のファンにアピールしました。本作はイギリスツアーの終盤、2日間連続で行われたロンドンの"アストリア・シアター"公演のうち、初日に当たる21日のライヴを最良のオーディエンス・ショットで余すところ無く収録しています。ショットは2階席からステージの全景を収めるようにアングルやカメラワークが工夫されています。周囲を気にせずライヴをしっかりと捉えた撮影ぶりや、マイケルのギターソロやメンバー各人のアクションなどバンドの動きを熟知して要所を的確にズームする映像は、撮影者はバンドの関係者か、もしくはスタッフなのでは?とすら想像させられます。アナログのビデオテープをマスターにしていますが、画質は13年以上前の素材としては充分以上のクリアさを有し、人物の輪郭はもちろん表情までしっかりと把握できます。この時は何故か黒髪でオールバック・黒いコートにサングラスという"ブラックな"マイケルや、後半になると上半身裸になって派手なアクションをキメまくるロックスター然としたピート・ウェイと、映像ならではの見どころが満載です。もちろん楽曲を事細かに確認できる音質も極上レベルのクオリティを持っており、'90年代後期のUFOライヴを最高の形で楽しめるでしょう(正直なところを申し上げると、今回のメイン・タイトルであるはずの「FLIGHT RECORDER」を上回る部分もあるのでは?とすら思います)。セットリストは「FLIGHT RECORDER」に収められた来日公演と同じく、往年のUFOクラシックに「WALK ON WATER」からの新曲が巧みに配置されています。闇に包まれた会場を怪しく照らす無数のスポットライトが満点のムードを醸すイントロから、ステージが燃えるように照らし出される「Natural Thing」のオープニングは非常に印象的です。本国でのライヴツアーも大詰めとあって、バンドは一体感ある安定した演奏を披露しています。ピート・ウェイは全編でとにかく元気が良く、「Mother Mary」や「A Self Made Man」などではステージを縦横無尽に駆け巡り、マイケルともしきりに絡んでライヴの見どころを演出します。「Venus」や「Love To Love」で持ち前の味わい深い歌を聴かせるフィルは、ショウを通じて堂々としたパフォーマンスを見せており、そのたたずまいも独特の大物感を漂わせています。このフロントマンを中心として、躍動的なピート、エキセントリックなマイケルとのステージ上の対比も興味深いコントラストを表しています。「Too Hot To Handle」から「Doctor Doctor」・「Rock Bottom」へと流れるクライマックスシーンは、誰もが「STRANGER IN THE NIGHT」の現代版を映像で体験するような興奮を覚える事でしょう!過去にリリースされていた素材には無かったオリジナル・メニューを加え、さらに優れた画質で繰り広げられる86分間のショウは、UFOライヴの真髄をとことん楽しませてくれるでしょう。音源の「FLIGHT RECORDER」ではうかがい知れなかった部分まで、本映像はくまなくファンの目の前に描き出してくれます。
Live at Astoria Theatre, London, England 21st February 1998 AMAZING-SHOT!!!
1. Intro 2. Natural Thing 3. Mother Mary 4. A Self Made Man 5. Electric Phase 6. This Kids 7. Out In The Street 8. One More For the Rodeo 9. Venus 10. Pushed To The Limit 11. Love To Love 12. Too Hot To Handle 13. Only You Can Rock Me 14. Lights Out 15. Doctor Doctor 16. Rock Bottom 17. Shoot Shoot
Phil Mogg - Vocal Michael Schenker - Guitar Pete Way - Bass Paul Raymond - Keyboards & Guitar Simon Wright - Drums
COLOUR NTSC Approx.86min.