
マッコーリー・シェンカー・グループとして最後のアルバムになった「M.S.G.」リリース後のアコースティック・ライヴより、1991年11月4日のドイツ・フランクフルトにおけるショウが、既発を上回る高品質プロショット映像・オリジナル・メニュー付きの過去最良バージョンでリリースです。このフランクフルト公演の模様を切り取ったプロショットは以前からおなじみの映像で、今週同時リリースされる「SEQUENCE OF EVENTS」のディスク4にも音源バージョンが収録されていますが、本作は画質・音質ともこれまで以上により磨き上げられたリマスター・バージョンで、マイケル,ロビン,そしてスペンサー・サーコムの3人によるアコースティック・サウンドをこれ以上ない形でじっくりとお楽しみいただけます。「音源バージョンは手軽で良いものの、何だか少々物足りない」と感じるであろう熱心なファンの方々にも、本作ならば心ゆくまでスペシャルなライヴを満喫して頂けます!収録時間の35分間で取り上げられている楽曲は全てがマッコーリー・シェンカー・グループのもので、ちょうど公式ミニアルバム「NIGHTMARE - THE ACOUSTIC M.S.G.」をライヴで完全再現する形になっています。この時点では「M.S.G.」がリリースされてはいなかったのですが、マイケルが随所で披露する確かなテクニックと高い表現力に裏付けられた美しい旋律は、もともとウエットなメロディに定評があったロビンとの楽曲により瑞々しい輝きを与えており、オーディエンスは未知の新曲でも過去の名曲を聴くようなポジティヴさで迎え入れています。温かでピュアなサウンドとごまかしの無いパフォーマンスは、観る者を会場の観客と同じく感動させるに違いありません。中盤のソロとその後の転調が耳を惹く「We Believe In Love」、アコースティック・サウンドでも切れ味を失わない「Bad Boys」など、手にするギターは変わってもマイケルのプレイにはいささかの変化もありません。ハードにロックするマイケルはもちろん最高ですが、ここで見られるような真摯さとストイックさでサウンドを紡ぐ彼の姿こそ、マイケルの本質を突いたものなのかも知れません。しばしば"好き嫌いが分かれる"とされるロビンの歌唱も、肩肘張らなこのようないアンプラグド・ライヴでは個性的な声が良い方面に作用し、「Anytime」や「When I'm Gone」ではキャッチーなメロディをじっくりと聴き込ませてくれます。もともと"マッコーリー・シェンカー・グループ"という名義からしてマイケルとロビンの対等なコンビネーションを謳っていたはずでしたが、スポットが当たるのは常にマイケルでした。それがこのアコースティック・プロジェクトで初めて、両者が名実共に初めて等しいコンビネーションを実現したと言えるでしょう。ラストで繰り広げられる「Never Ending Nightmare」の名演が、この事実をはっきりと証明しているではありませんか。この当時はMTVアンプラグドの影響を受けて、ロックシーンではアコースティック・サウンドがひとつのブームとなっていました。ブームが生み出したサウンドの中には色々と個性的なものもありましたが、このマイケルとロビンが提示した音楽は成功例のひとつだと言えるでしょう。オフィシャルにも引けを取らない絶品の演奏に、ブラッシュアップされた音と映像で贈る極上の一枚を、どうぞこの機会にお楽しみください。
Live at Music Hall, Frankfurt, Germany 4th November 1991 PRO-SHOT
1. Introduction 2. Anytime 3. We Believe In Love 4. What Happens To Me 5. Bad Boys 6. Member Introduction 7. When I'm Gone 8. Never Ending Nightmare
Robin McAuley - Vocal Michael Schenker - Acoustic Guitar Spencer Sercombe - Acoustic Guitar, Vocal
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 35min.