WHITESNAKEがまさに商業的ピークにあった「SERPENS ALBUS」、続くスティーブ・ヴァイを迎えた異色作「SLIP OF THE TONGUE」、その1988年と1990年のニューヨークはバッファローでの同会場ライヴを、同じ撮影者がほぼ同じポジション(ステージ向かってやや左)から、非常に良質なオーディエンスショット映像で収録したファン必見・必携の2枚組が登場。たった2年の違いで、全く違う内容とテイストのショウを展開したこの時期のホワイトスネイクを、同会場・同一機材・同ポジションで楽しめる世界のホワイトスネイク・ファン注目の企画タイトルです。まずはディスク1。WHITESNAKEがまさにピークにあった「SERPENS ALBUS」発表当時より、アメリカツアーでも最上級のライヴ映像を収録。「BRITISH EMPIRE」に収録された12月31日のロンドンライヴ映像と並び賞される、1988年のニューヨーク・バッファロー公演のオーディエンス・ショットを、最上級のクオリティで収録したファン必見映像。まだこの映像を観たことがないファンの方は、今度こそ本作をお楽しみ頂きたいと思います!1987年6月に始まった「SERPENS ALBUS」アメリカツアーは、当初こそMOTLEY CRUEのサポートとしてのサーキットでしたが、アルバムの大ヒットを受けて、秋にはヘッドライナー・ツアーへ昇格します。GREAT WHITEをオープニングに起用してアメリカツアーの1stレッグを終えた後、今度はM.S.G.を迎えてのイギリスツアーを実現するなど、当時のWHITESNAKEは止まる所を知らない勢いでした。'88年2月から4月にかけては、再びGREAT WHITEをサポートに迎えたアメリカツアーの2ndレッグを挙行。6月中盤のジャパンツアーを間に挟み、8月15日のオレゴン州ポートランド公演まで、彼らは大規模なライヴ・ツアーを繰り広げました。本映像はその「SERPENS ALBUS」ツアー末期にあたる、'88年8月3日のニューヨーク・バッファロー"メモリアル・オーディトリアム"公演を、当時のオーディエンス・ショットとしては間違いなく最高レベルの映像で、1時間35分にわたり完全収録したもの。大元はビデオ・マスターですが、その鮮度やショットのクオリティは驚くほど高く、絶頂期WHITESNAKEのライヴを視覚的に知る上で理想的な一本となっています。会場の2階席、ステージに向かってやや左寄りのポジションから舞台の全景を収める構図は、メンバーそれぞれの躍動する姿を余さず、見事に捉えています。撮影者がWHITESNAKEの楽曲やライヴ展開を知り尽くしているのは、要所をきっちり押さえたカメラワークからも明らか。オープニングの「Bad Boys」や「Slide It In」から、エイドリアンとヴィヴィアンのギターソロ・パートでは、素早くプレイヤーにアングルをムーブし、カヴァデールの激しいアクションや、観客を縦横に操るようなステージングもダイナミックな迫力で活写。ファンが「ここを観たい」と思う場所を、まるで"痒い所へ手が届く"ような心地よさで楽しませてくれます。さらにマスター鮮度の良さも特筆モノ。従来からファンに知られるVTR起こし素材とは明らかに異なり、メンバーのアップシーンでは表情も伺えるほど。シャープな輪郭や発色の自然さも素晴らしく、ファンは「これがギフト!?」と驚いてしまうでしょう。カヴァデールのパフォーマンスがひときわ目を惹く「Slow An' Easy」、エイドリアンとベースのルディ・サーゾがアクティヴな動きを見せる「Guilty Of Love」・「Love Ain't No Stranger」も映像ならではの見どころが連発。「Crying In The Rain」ではヴィヴィアンがスポットライトを一身に浴びるイントロのギターソロや、トミー・アルドリッジのドラムソロもクリアな画面で収録。特にトミーのソロでは彼お得意の素手によるヒッティングも「客席映像ではこれ以上望めない!」と言いたくなる大迫力で捉えられています! 本ライヴではバンドのアンセムというべき「Ain't No Love In The Heart Of The City」こそ取り上げられていませんが、「SLIDE IT IN」および「SERPENS ALBUS」の曲に絞り込まれたライヴは、高い統一感とはっきりした方向性でまとまっています。ラストの「Give Me All Your Love」および「Tits」まで、この時代らしいゴージャスな95分間に、ファンはひたすら浸り込んでしまうでしょう!この'87年から'88年にかけては(WHITESNAKEの絶頂期でありながら!)なぜか長編のプロショット映像が存在していません。それだけに優れたクオリティでライヴの全容を捉え切った本作の意義は計り知れず、「SERPENS ALBUS」ツアーの定番のひとつとして、ファンなら絶対に押さえたいアイテムです。エイドリアンが、ルディが、そしてカヴァデールが、それぞれステージを縦横無尽に走りぬけ、トミーとヴィヴィアンがエネルギッシュなパフォーマンスで観客を魅了する1988年ライヴ映像の大傑作。オリジナル・メニュー付き、最上級の画質と音質でショウをパッケージした内容。
続いてはディスク2。1990年2月19日のニューヨークはバッファロー公演を、最高レベルの高品質オーディエンス・ショット映像で収録した、同年ツアー映像の決定版。過去には「NIGHT OF BUFFALO」と言うタイトルで単品リリースされていたファン必見版です。ステージ向かって左手のスタンド席あたりからのオーディエンス・ショットで、アングルや安定感は素晴らしく、デイヴィッドやスティーヴ・ヴァイのパフォーマンスを中心に捉えた高レベルの映像。スティーブ・ヴァイを迎えた異色作「Slip Of The Tongue」に伴うアメリカン・ツアー初頭、1990年2月19日、ニューヨークはバッファロー公演をオーディエンスショットながらコンサートの全貌を素晴らしいカメラアングルで捉えたマニア待望のアイテムが登場。カメラマンがバンドを熟知しているようで、ヴァイのギタープレイを中心に、見たいところをキチンと見せてくれるので、ストレスなく1時間半を楽しむことができます。1990年の観客録りビデオ映像としては、間違いなく極上。何と言っても見どころは、オリジナルなサウンドとテクニカルな奏法で、見る者全てを圧倒するスティーブ・ヴァイで、その名の通り、「画面に目が釘付け」のスーパーパフォーマンスをたっぷりと堪能することが出来ます。ヴァイがホワイトスネイクに合っていたかは議論の余地があるところですが、彼のようなプレイヤーがステージをより華のあるものにしていたのは間違いありません。 映像はオープニング・シーンの途中からで、「Slip Of The Tongue」 のイントロからキッチリ収録。マイク・スタンドを高く掲げたデイヴィッドの雄叫びから「Slip Of The Tongue」がスタート。スティーヴとエイドリアン・ヴァンデンヴァーグのツイン・リード・ギターですが、ソロやキメのフレーズの中心はスティーヴでバンド内の力関係のようなものを如実に物語っていると言えます。絶頂期のバンドは派手な衣装に身を包み、観客を煽り圧倒。「Judgement Day」はイントロでカットが入るが、ヘヴィなサウンドとスティーヴのテクニカルなギター・ソロのコントラストが見事。リメイクされた「Fool For Your Loving」はやはりスティーヴが弾くイントロにデイヴィッドのMCがミックスされて期待感を煽り、サビでは当然のように観客のコーラスを誘う最高のステージング。静と動のコントラストが見事な「Slow An' Easy」から、当時のデイヴィッドのプライヴェートを垣間見られるようなラヴ・ソングのIs This Loveへの流れも最高です。ステージでは若干、影の薄いエイドリアンだがギター・ソロではエモーショナルなフレーズで観客にアピール。観客の手拍子を誘うドラムのカウントからスタートする「Cheap An' Nasty」でも、やはりスティーヴがワイルドなギター・ソロを魅せてくれます。パワフルなトミーのドラム・ソロからデイヴィッドの紹介を受けてスティーヴのギター・ソロ・タイム。まずハート型のトリプル・ネック・ギターで観客にアピールしてから、ギターを替えてブルージーながらテクニカルなソロを展開。リメイクされて世界的なビッグ・ヒットを記録した「Here I Go Againからラストはバンドのエナジーを叩きつけるように「Bad Boys」をプレイ。アンコールはノリの良い「Give Me All Your Love」をプレイしてから、観客の期待に応えるように「Still Of The Night」を繰り出す。コードを持ってマイクを振り回すデイヴィッドのパフォーマンスにも余裕さえ感じらます。そしてタイトル・コールを炸裂させエンディングを迎える。曲後、おどけた仕草を見せるデイヴィッドに、この日のステージの素晴らしさを再確認させられます。ディスク1の88年版バッファロー公演同様に絶頂期のWHITESNAKEが凝縮された貴重な映像と言えます。2公演・合計収録時間3時間13分の大傑作映像2本立て。両映像ともに、それぞれがツアーを代表する傑作映像だけに未見のファンは是非、この機会にお楽しみ下さい。オリジナル・メニュー付き。
Memorial Auditorium, Buffalo, New York, USA 3rd August 1988 & 19th February 1990
Disc 1
1. Intro. 2. Bad Boys 3. Children Of The Night 4. Slide It In 5. Slow An’ Easy 6. Here I Go Again 7. Guilty Of Love 8. Is This Love 9. Love Ain’t No Stranger 10. Guitar Solo 11. Crying In The Rain 12. Drum Solo 13. Crying In The Rain (Reprise) 14. Still Of The Night 15. Give Me All Your Love 16. Tits
Disc 2
1. Slip Of The Tongue 2. Slide It In 3. Judgement Day 4. Fool For Your Loving 5. Slow An’ Easy 6. Is This Love 7. Kitten Got Claws 8. Adrian Vandenberg Guitar Solo 9. Deeper The Love 10. Cheap An’ Nasty 11. Crying In The Rain 12. Tommy Aldridge Drums Solo 13. Steve Vai Guitar Solo14. Here I Go Again
15. Bad Boys 16. Give Me All Your Love 17. Still Of The Night