貴重な“南米のプリンス”を目撃できるプロショットがリリース決定です。南米と言えば、90年代以降にミュージックビジネスの巨大なマーケットと知られているわけですが、意外なことにプリンスはほとんどコンサートを行っておらず、わずか4回だけでした。ここで、その4回を整理してみましょう。
・1991年1月18日:ROCK IN RIO 2 【本作】・1991年1月21日:ブエノスアイレス・1991年1月24日:ROCK IN RIO 2《22年後》・2013年8月31日:キュラソー島公演
わずか、これだけ。キュラソー島はベネズエラ島沖60kmに浮かぶ島で、オランダの一部。純粋な南米大陸でのコンサートとなると1991年の3公演だけなのです。本作は、そんな貴重な“南米のプリンス”でも初回となる「1991年1月18日:第2回ROCK IN RIO」のテレビ放送を収めたマルチカメラ・プロショットなのです。そのクオリティは、目も疑う素晴らしいプロショットぶり。この“ROCK IN RIO 2”は、歴史的な巨大コンサートだけに様々なアーティストのプロショットが登場していますが、厳しい画質のものが多く、いわゆる「南米クオリティ=ダメ画質」の偏見を育ててしまったほどでした。ところが、本作はそんな「南米クオリティ」のイメージとはほど遠く、目にも鮮やかな映像美。時代柄、ビデオ画質なのは仕方ないにしても、その発色は鮮やかでマスター鮮度もバツグン。ごくわずかにノイズが入る事もありますが、まるでレーザーディスクかのようなクオリティで92分間たっぷり楽しめるのです。そして、そのクオリティで描かれる“南米のプリンス”がまた、なんとも素晴らしい。どういうわけか南米と縁の薄かったプリンスですが、初めての地、それも歴史的巨大イベントのヘッドラインとあって気合い十分。海のような大群衆を前に、1人ひとりにまで届け!と言わんばかりに歌い、ギターを弾きまくる。その巨大なスペクタクルが画面いっぱいに広がるのです。また、このコンサートは私たち日本人にとっても、ちょっと特別。当時を思い起こしてみると、“NUDE TOUR 1990”の最終公演地は日本。そして、その次のワールドツアーとなる“DIAMONDS AND PEARLS TOUR 1992”のキックオフも日本でした。本作は、その2つのジャパンツアーに挟まれた“1991年のプリンス”を目撃できるプロショットでもあるのです。「Purple Rain」「Bambi」「Take Me With U」の流れなど、わずかに“NUDE TOUR 1990”の残り香を感じさせつつ、「Horny Pony」「Shake!」「We Can Funk」「Thieves In The Temple」といった『GRAFFITI BRIDGE』ナンバーも演奏。さらには早くも『DIAMONDS AND PEARLS』の「Jughead」まで披露しています。特に「Horny Pony」は2回の“ROCK IN RIO 2”以外にはほとんど記録がなく、“南米のプリンス”を象徴すると言っても過言ではない激レア・パフォーマンスなのです。
人生を通しても特別な“南米のプリンス”・“1991年のプリンス”に出逢えるマルチカメラ・プロショット。その極上バージョンです。彼の人生を丸ごと愛する方にこそ、ぜひご覧頂きたい傑作映像。
Estadio do Maracana, Rio de Janeiro, Brazil 18th January 1991 PRO-SHOT (92:11)
1. Introduction 2. Something Funky (This House Comes) 3. Let's Go Crazy 4. Horny Pony 5. Kiss 6. Peter Gunn 7. Purple Rain 8. Bambi 9. Take Me With U 10. Shake! 11. Dr. Feelgood (Love Is a Serious Business) 12. Venus de Milo / The Question of U 13. Ain't No Way 14. Nothing Compares 2 U
15. Baby I'm a Star / Respect 16. We Can Funk 17. Thieves In The Temple 18. Jughead
Prince - Vocals, Whatever Miko Weaver - Guitar Levi Seacer, Jr. – Bass Dr. (Matt) Fink - Keyboards Rosie Gaines - Keyboards, Vocals Michael Bland - Drums The Game Boyz Kirk Johnson - Dancing & Vocals Damon Dickson - Dancing & Vocals Tony Mosley - Dancing & Vocals