
なんじゃこりゃあ! よくテレビで「衝撃映像●連発!」といった特番が放送されますが、それ級のショッキング映像作品です!! 本作は、かのTWISTED SISTERの「2006年5月26日シャーロット公演」を収めたオーディエンス映像。ステージ正面の前方席からデジタル機材の超美麗画質・音質で……………と、冷静にご紹介するのも躊躇われるほどの衝撃を受けています。いや、特別におかしな事をしているわけではなく、オリジナル編成で再結成したTWISTED SISTERの通常ショウ……とは、思うのですが……。何がそれほど衝撃かって、あのディー・スナイダーの、あのメイクがドアップたっぷりの超詳細画質で画面いっぱいに飛び出してくるのです。どうか「なんだ、そんな事か」とは、思わないでいただきたい。ジャケ写真でお馴染みではありますが、当時51歳のディーのメイク顔は、ざっくばらんに言って「汚い」。それが一瞬も止まることなく大暴れ。髪を振り乱してへドバンし、長い馬顔をくちゃくちゃに歪ませて叫び、汗まみれになってブロンドがペタペタと張り付いて……ほとんどヤマンバ・ギャル。さらにギターのジェイ・ジェイ・フレンチもふくよかに育った顔にラメ系ルージュやほおまで塗ってギターを弾きまくる。それが80年代のオフィシャル映像以上の超クリアさで迫ってくるのです。観ているこちらが思わず、(うわぁ……)となってしまうのですが、正視できないできないどころか、そのまま目が離せないから困る。ディーのアクションは本当に一瞬たりとも止まらず、20代かよとツッコミたくなるスタミナを誇り、あのメイクで二カッと笑って客を煽りまくる。その演奏も歌も全盛期と微塵も変わらず、ド迫力&ドラマティックでグイグイと引っ張られてしまう。また、オフィシャル以上の画質であっても客席撮影ですから、現場のリアリティも凄まじい。まさに熱狂の渦で「ショウを楽しんでいる」「満喫している」を遙かに超えている。凄まじい大合唱と大騒ぎ、無数の腕が上がりまくっているのに、その隙間を狙っているはずなのに、ディーのドアップを恐ろしく綺麗に押さえまくるカメラワーク。なんなんだ、これは……。「We’re Not Gonna Take Itしか知らないから……」? でしたら、とにかくその「We’re Not Gonna Take It」のイントロビートが鳴ったときの、ディーのドヤ顔を見ていただきたい。曲をブレイクさせ、盛り上がりに満足しながら語る顔をご覧頂きたい。なぜ、小汚いツラにこんなにも胸が熱くなってしまうのか。なぜ、アホみたいに暴れる親父どもが嬉しくなってしまうのか。これが“ロック魂”なのか、“メタル魂”なのか、それは分かりません。実は、この映像は昨年3月に心臓発作で亡くなったドラマー、A.J.ペロの追悼を込めて登場したもの(ちなみに、現在は元DREAM THEATERのマイク・ポートノイがサポートに付いてツアーをしています)。撮影者もまた、この現場で胸を焦がし、拳を熱く握りしめていた。そのメタルな気持ちが詰まった1本なのです。たとえ、あなたがTWISTED SISTERのアルバムを1枚も持っていなかったとしても、たとえ1曲も知らなかったとしても、そんなことは関係ない。どうでもいいことなんです。それでも、この下品でチープでダーティで、それでいてどうしようもなく熱い親父どもが“魂の中にある何か”を突き動かしてくるでしょう。そんなショッキングで、とんでもなく熱い1枚。前代未聞の衝撃映像、ぜひともご体験をお願いします。
Food Lion Speed Street 600 Festival , Charlotte, NC, USA 26th May 2006. NTSC (70:56)
1. What You Don’t Know (Sure Can Hurt You) 2. The Kids Are Back 3. Stay Hungry 4. Captain Howdy 5. You Can’t Stop Rock N’ Roll 6. The Fire Still Burns 7. We’re Not Gonna Take It 8. Shoot ‘Em Down 9. Burn In Hell 10. I Wanna Rock 11. The Price 12. S.M.F.
Dee Snider – Vocal Jay Jay French – Guitar Eddie “Fingers” Ojeda – Guitar Mark “The Animal” Mendoza – Bass A. J. Pero – Drum
COLOUR NTSC Approx. 71min.