遂に最後のツアー“ONE LAST KISS: END OF THE ROAD WORLD TOUR”が始まったKISS。その全貌を超極上クオリティで目撃できる傑作映像が登場です。そんな本作に収められているのは「2019年1月31日バンクーバー公演」。その超絶オーディエンス・ショットです。本作最大のポイントはド級インパクトのクオリティにあるのですが、まずは近況。レポート第1弾でもありますので、最後のワールド・ツアーを全体像から俯瞰してみましょう。
・1月31日-4月13日:北米#1(45公演)←★ココ★・5月3日-4日:メキシコ公演・5月27日-7月16日:欧州(26公演)・8月6日-9月16日:北米#2(25公演)・11月16日-12月3日:オセアニア(8公演)
これが現在までに公表されているスケジュール。すでに2019年中の日程がビッシリ。オセアニアのついでに日本も……と思わずにいられません。そんな中で、本作のバンクーバー公演はイの一番となる初日でした。世界中の注目が集まる初日を収録した本作ですが、その貴重さもぶっ飛ぶ超極上映像! よく「Amazing Shot」とご紹介しますが、コレは本当にビックリ。何よりも強烈なのはアングルで、実は(ほぼ)最前列ショットなのです。そのド迫力ぶりは冒頭から炸裂。いつも通り「You wanted the best. you gotta best. the hottest band in the world, KISS!!」と共に幕が落ち、メンバーがクレーンで降りてくるわけですが、その真下。幕は自分に向かって落ちてきて、クレーンに押しつぶされるんじゃないかという恐怖さえ感じる。パイロもすぐ目の前で、顔に当たる熱風がモニターから吹き出してきそうな超間近ショットなのです。もちろん、その距離感はズームの必要ゼロ。ジーンの正面(厳密には2人分くらい中央寄り)の位置から見上げるメンバーはほぼほぼプロショットで、ジーン/トミー・セイヤー/ポールが並ぶシーンはスチール写真のように美しい。背景の巨大スクリーンも鮮明で、巨人メンバーと目の前の本人が重なる光景は異次元感すら漂う。もちろん、巨大スクリーンにはスタッフが撮影しているプロショットが映されているわけですが、そのプロショット・アップ映像よりも直視の方が近くなる。脳内の空間認識が狂ってクラクラしそうです。しかも、ワンカメ・オーディエンスだからこその臨場感も超リアルで、プロショットっぽいのに“その場にいる”感も圧倒的。これまで幾多のKISS映像を見てきましたが、こんなに凄いショットはちょっと記憶にない。特等席にもほどがある超絶映像なのです。それだけのクオリティで話題のラスト・ツアーを完全体験できるのですから、凄いにも程がある。セットは(想定通り?)キャリアを総括する超グレイテスト・ヒッツ。復活後ナンバーは「Psycho Circus」「Say Yeah!」に抑え、70年代の超代表曲がズラリ。ノーメイク時代も必殺の「War Machine」「Lick It Up」「Heaven's on Fire」ですし、一番レアでも「Hide Your Heart」という超濃厚セレクションなのです。よくよく考えると『ROCK AND ROLL OVER』ナンバーが抜けているので、これで「Calling Dr. Love」が入れば究極だったかな……と思いつつ、実際に見ているとそれさえ忘れる超豪華ぶりです。時代を超越したセットを演じるメンバーもタイムワープ級の熱演。ジーンは今年70歳を迎えますし、一番若いトミーでさえ59歳。メイクと衣装の威力もあるとは言え、ポールの肉体美にも衰えは感じられず、その不変ぶりにはド肝を抜かれる。更に進化した最新ライト・ショウとステージ演出(これがまら凄すぎ)にしか時間の経過を感じないというショウ。これが最後のツアーと言われても信じがたい。永遠にこのままなんじゃないかとしか思えない強烈なショウなのです。レポート第1弾にして超絶すぎる極上映像の登場です。もはやラスト・ツアーの感慨さえも吹っ飛び、「ロックショウはここまで豪華になったのか」「これが2019年のオーディエンス技術なのか」と圧倒される強烈すぎる映像作品。
Live at Rogers Arena, Vancouver, BC, Canada 31st January 2019 AMAZING SHOT!!!
1. Intro 2. Detroit Rock City 3. Shout it Out Loud 4. Deuce 5. Say Yeah! 6. Heaven's on Fire 7. War Machine 8. Gene with Fire Sword 9. Lick It Up 10. 100,000 years 11. Drum Solo 12. Bass Solo 13. God of Thunder 14. Cold Gin
15. Guitar Solo 16. Psycho Circus 17. I Love It Loud 18. Hide Your Heart 19. Let Me Go, Rock 'n' Roll 20. Love Gun 21. I Was Made for Lovin' You 22. Black Diamond 23. Beth 24. Do You Love Me 25. Rock and Roll All Night
Paul Stanley - vocals, rhythm guitar Gene Simmons - vocals, bass Tommy Thayer - lead guitar, vocals Eric Singer - drums, vocals
COLOUR NTSC Approx.118min.