25年ぶりの来日公演を実現させた2003年のオリビア・ニュートン=ジョン。その極上マルチカメラ・プロショットが登場です。そんな本作に収められているのは「2003年4月4日:東京国際フォーラム公演」。このショウを特集した当時のテレビ番組“オリビア・ニュートン・ジョンー永遠の妖精・天使の歌声ー”です。今週は極上ライヴアルバム『OSAKA 2003』も登場しますので、まずは当時の日程からショウのポジションを確かめておきましょう。
・4月2日:愛知芸術文化センター ・4月4日:東京国際フォーラム 【本作】・4月6日:東京国際フォーラム ・4月7日:大阪フェスティバルホール ・4月8日:福岡市民会館
そんなショウを記録した本作は、まさに極上品。現在では某動画サイトでも観られる番組ですが、クオリティはまったく異なる。当店では、長年に渡って音楽番組を記録し続けている録画マニアによる極上マスターをご紹介しておりますが、本作もそのマニアによるエアチェック・マスターなのです。このマニアは時代毎のハイエンド機材や受信状況まで追及しており、その画質・音質はそんじょそこらのエアチェックとは別次元。もちろん、本作も音揺れやテープヨレの汚い某動画サイトの映像とは比べるべくもない。それこそ「公式にDVD化されてたっけ?」と驚く極上クオリティなのです。その映像美で描かれるのは、まさに理想のショウ。復帰作『GAIA』のナンバーも披露しますが、それも2曲だけ。後は70年代・80年代初期のヒット曲・代表曲がたっぷりと歌われる。オープニングからして「Have You Never Been Mellow?」「Xanadu」の2連発ですし、その後も「Physical」「You're The One That I Want」「I Honestly Love You」といった全米No.1ヒットや「Let Me Be There」「Please, Mr. Please」「Summer Nights」等々など。セットのほとんどがシングル・ヒットであり、例外的な曲にしても愛娘クロエ・ローズとのデュエットの「Somewhere Over The Rainbow」やカーペンターズのカバー「Close To You」など、知らない曲はないという超豪華ぶりなのです(現場ではクロエのソロ曲や「It Takes Two」も披露されたものの、番組ではカット)。放送枠を考えればクロエのソロを削ったのも致し方ないとは思いますが、実のところオリビアの曲も3曲ほどカットされている。しかし、その代わりに差し込まれるのがインタビューやオフシーン。贈られた花束を飾った楽屋でのインタビューで、音楽との出会いとなった父親やデビューのきっかけとなったクラブ・シンガーとの思い出、自身のヒット曲への想い、映画『ザナドゥ』についてなど語る。名曲について話す際にはPVも流され、「Physical」のあのレオタード・クリップも登場。「イメージ・チェンジが怖かった。ヒットしましたが、緊張したんですよ」と話す。さらには東京国際フォーラムのラウンジでグッズの売り子やスタッフ達と記念撮影。それも請われての事ではなく、オリビア自らカメラを持って嬉々として撮りまくっている。曲のカットは寂しいものの、その素顔が良いアクセントにもなっているのです。飽きないと言えば、映画『ザナドゥ』や『グリース』の映像。特に「Summer Nights」ではライヴにも関わらず『グリース』が被せられ、ステージの映像と見事にシンクロさせている。ステージでも男性シンガーと歌っているわけですが、その歌声と映画の映像がピッタリ合っていて、まるでその場にはいないジョン・トラボルタが歌っているかのような仕上がり。番組スタッフもノリノリで作っているのが伝わる遊び心も楽しいのです。25年もの空白を埋めに来てくれたオリビア。当時54歳にして、衰えを知らない美声をたっぷりと聴かせてくれました。まさにグレイテスト・ヒッツなショウだけでなく、お茶目な素顔にも出逢える極上マルチカメラ・プロショット。
Live at Tokyo International Forum, Tokyo, Japan 4th April 2003 PRO-SHOT (98:57)
1. Intro 2. Have You Never Been Mellow 3. Xanadu 4. Magic 5. Interview 6. If Not For You 7. Banks Of The Ohio 8. Let Me Be There 9. Please, Mr. Please 10. Jolene 11. Physical 12. Not Gonna Give Into It 13. Don't Cut Me Down
14. Somewhere Over The Rainbow (with Chloe Latanzl) 15. Interview / Soundcheck / Off Stage 16. Take Me Home Country Road 17. Close To You 18. Don't Stop Believin' 19. Suddenly 20. You're The One That I Want 21. Hopelessly Devoted To You
22. Summer Nights 23. Interview 24. Come On Over 25. I Honestly Love You
Olivia Newton-John - Vocals Andy Timmons - Guitar Dane Bryant - Keyboards Lee Hendricks - Bass Dan Wojciechowski- Drums Warren Ham - Harp, Horns, Vocals Steve Real - Vocals,Percussion Marien Landin-Chapman - Vocals
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.90min.