絶頂期『SERPENS ALBUS』ツアーの代表映像がアップグレードして登場です。本作に収められているのは「1988年8月3日バッファロー公演」。VHSからよく知られてきた定番の名作オーディエンス・ショットです。映像自体は有名ですが、このクオリティはそうではない。まず、ひと目見た映像美からしてまるで違う。当店でもDVD時代に相応しいマスターを『NIGHTS IN BUFFALO』等でご紹介してきましたが、それでも画面の粒子感は避けられませんでした。ところが、最近になって登場したマスターには、その粒子感がまるでなく、究めて艶やか。もちろん、テープヨレもなければ、白線ノイズも皆無で発色もビビッド。このツアーで頂点に君臨する映像はプレスDVDにもなった『WEMBLEY ARENA 1987』ですが、本作は、あの超絶映像にさえ匹敵する。確実に大元マスターなのが分かる凄まじい映像美なのです。思わず超絶画質に目を奪われてしまいますが、本作の凄味はそんなものでは済まない。それは圧倒的な安定感。80年代ですから本来は手ブレが避けられないのですが、本作には“揺れ”がまったくなく、美麗映像が綺麗に、スムースにスクロールするのです。実は、これは撮影によるものではなく、デジタル加工によって実現したもの。揺れ気味だった元映像の中央に視点を固定し、周囲部分をカットして安定させているのです。その凄まじさは、時たま表示される日付テロップを見れば一目瞭然。視点はビシッと安定しているのに、その画面の隅で日付が激しく振動する。もちろん、その分画面中央部分だけを拡大表示しているわけですが、長年にわたって定番の座を守ってきた名映像だからこそ、それに耐えられるわけです。そんな超絶安定&ハイクオリティ映像で描かれるのは、全世界を手中に収めた絶頂WHITESNAKEの勇姿。アメリカ公演だけに「(Ain't No Love) In The Heart Of The City」はないのですが、その分徹底的に『SLIDE IT IN』『SERPENS ALBUS』の2枚に特化。クラシック・スネイクは一切やらず、両作から5曲ずつ(メドレーに組み込まれた『Children Of The Night』を入れると6曲)のベスト・ソングで固めた金属光沢に輝くショウなのです。しかも、その演奏ぶりがまた眩しい。ここで、バッファロー公演のポジションをツアー概要から確認してみましょう。
・1987年6月20日-9月8日:北米#1(55公演)・1987年9月19日-12月3日:北米#2(52公演)・1987年12月29日-1988年1月8日:UK(9公演)・1988年1月22日-4月7日:北米#3(49公演)・1988年6月11日-22日:日本(8公演)・1988年6月25日-8月15日:北米#4(35公演)←★ココ★
これが全208公演に及ぶ『SERPENS ALBUS』時代のツアー。このツアーはMOTLEY CRUEの前座で始まりましたが、売れに売れ続けるアルバム・セールスを背景に、ツアー中にも関わらずヘッドライナーに昇格。本作は、そのクライマックスである「北米#4」にあたり、しかも最後から9公演目という最末期にあたるのです。それだけに本作から滲み出す自信と充実感は、大成功ツアーの中でも格別。やることなすこと総てが上手くいく“女神の微笑みパワー”全開のショウなのです。これぞ、黄金期・全盛期・絶頂期。本作からもうすぐ30年が経とうとしていますが、この輝きがあったからこそ、今でもWHITESNAKEは世界を湧かし続けることができる。それだけの巨大な成功が画面いっぱいに広がるのです。ロックにおける成功とは何なのか、その行きに達したミュージシャンがどれほど輝くものなのか。それを百の言葉よりも雄弁に物語る大傑作映像。
Live at Memorial Auditorium, Buffalo, New York, USA 3rd August 1988 AMAZING-SHOT!!!!(UPGRADE)
1. Intro. 2. Bad Boys 3. Children Of The Night 4. Slide It In 5. Slow An' Easy 6. Here I Go Again 7. Guilty Of Love 8. Is This Love 9. Love Ain't No Stranger 10. Guitar Solo 11. Crying In The Rain 12. Drum Solo 13. Crying In The Rain (Reprise)
14. Still Of The Night 15. Give Me All Your Love 16. Tits
David Coverdale - Vocals Adrian Vandenberg - Guitar Vivian Campbell - Guitar Rudy Sarzo - Bass Tommy Aldridge - Drums
COLOUR NTSC Approx. 95min.