プログレ・マニアが「史上最高のYESソング」と絶賛する奇跡のコラボレーション・コンサート。その超極上マルチカメラ・プロショットがリリース決定です。その奇跡のショウが行われたのは「2013年11月13日レイキャビク公演」。ただし、その主はYESではありません。ジョン・アンダーソンとアイスランドのロックバンドTODMOBILEとのコラボ公演です。「なんだYESじゃないのか……」「アイスランドにロックバンドなんているのか?」と思わるかも知れませんが、ちょっと待っていただきたい。これは本当に凄いのです。寡聞にして参加の経緯は分かりませんが、当時のジョンはYESの脱退から8年が過ぎており、『OLIAS OF SUNHILLOW』の続編に携わったり、世界各地のミニツアーを行ったりと、マイペースな活動を行っていました。その一環だったのがこの共演だったのです。そして、なにが凄いのかと言えば、壮大を極めるアンサンブル。ステージには数十人に及ぶ女声合唱やストリングス、ホーンがズラリと並び、ジョンの歌声をサポートする。しかも、ありがちなオーケストラ物でもない。要となるTODMOBILEがしっかりとロックのダイナミズムを注入しており、絶対にYESの大ファンに違いないアンサンブルで壮大なオーケストレーションにシャープな楔を打ち込んでいる。ショウは名曲「Awaken」からスタートしますが、もういきなりのハイライト。もともとYESミュージックの壮大さを象徴するような名曲ですが、それがさらに荘厳でダイナミック。たっぷりと時間を掛けてドラマツルギーを醸成していき、一気に絶頂へ駆け上がるカタルシスの素晴らしさ!その後もオリジナルに忠実ながらさらに壮大に彩る「Roundabout」、1994年のオケ共演バージョンを彷彿とさせるジョン&ヴァンゲリスの「State Of Independence」 、本家YESやARWさえ超えた切れ味で描かれる「Heart Of The Sunrise」、キャッチーなメロディは同じなのにヘヴィ&壮大なシンフォニック・ロックに姿を変えた「Owner Of A Lonely Heart」……と、すべてで他では味わえない絶品バージョンなのです。あまりの素晴らしさに筆が走ってしまいましたが、そんな本作はクオリティも超・極上のマルチカメラ・プロショット。完全にオフィシャル級……と言いますか、実際にオフィシャルでも使用された事のある映像なのです。実は、ジョンやスティーヴ・ハケットがゲスト参加したTODMOBILEのアルバム『ULFUR』のボーナス・ディスクにも収録されていました。しかし、これがアイスランド限定という激レア盤でして、当然現在ではユーロロックの専門店でも入手困難。そのボーナス・ディスクではTODMOBILEをメインにした他の曲も収録されていましたが、本作ではジョンとの共演パートのみに絞り込んでまとめてあります。それにしても素晴らしい。圧倒的に素晴らしい。原曲を遙かに超える壮大なアレンジにして、単なるオーケストラ共演とは次元の違うロックなダイナミズムまで宿したYESソングス。ぜひ店頭で「Awaken」だけでもご覧いただきたい。もうソロもARWも投げ打って、TODMOBILEと世界を巡ってほしい。このショウを日本でも見せてほしい。思わず、そう願ってしまうほどシンフォニック・ロックの理想を体現した超極上プロショット。
Live at Harpa, Reykjavik, Iceland 15th November 2013 PRO-SHOT(50:02)
1. Awaken 2. Roundabout 3. State of Independence 4. Wings of Heaven 5. Heart of the Sunrise 6. Owner of a Lonely Heart
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.50min.