伝説の光景を目撃できるカラー映像作品をご用意しました。かつて同種の映像作品『SINGLE-8』をご紹介したこともありますが、本作はグッと増量。約4分半だった従来バージョンに加え、約8分の別バージョンも加えた最新版です。本作に収められているのは、「1973年3月9日:渋谷公会堂」公演。その貴重な8ミリ・フィルムです。現在では、クラシック・ロックの映像マニアが70年代の8ミリ映像をアーカイヴしておりますが、本作もその発掘調査から生まれたもの。当時の8ミリはショウのところどころで数秒から数十秒ほどの短い撮影が行われ、そのほとんどはサイレント。そのため、そのままでは貴重ではあっても楽しみづらいのですが、そこからコアなマニアが演奏曲を判別。別録音の音声を重ねて音楽作品に仕上げているのです。ややマニアックなイメージもありますが、そのクオリティは絶品。何よりも素晴らしいのは映像美。当時の8ミリ・フィルムは解像度も鮮度も極上。ダビングを経たビデオ等とは比べものにならないほど艶やかで美しく、衣装のラメもキラキラと輝き(リック・ウェイクマンは電飾でも仕込んでいるかのように光っています)、ノイズも皆無です。8ミリ唯一の懸念はフィルムの経年劣化ですが、本作に関しては無問題。よほど保存状態が良かったのか、ヨレも歪みもなければ、色あせもまったく感じられない。まさに当時そのものの光景が蘇るのです。さらに、カメラワークも素晴らしい。撮影時間の短い8ミリだけに「ここぞ!」というところでフィルムを回しており、視界も絶景。スタッフ撮影なのか、ビデオ時代のように観客の影に悩まされる事もなければ、メンバーの姿も間近なのです。そして、本作はそんな映像を2種収録している。「Version 1」は、以前から知られているもので、ボーナスタイトル『SINGLE-8』でもお馴染み。約4分半のバージョンです。2つめの「Version 2」が新登場。「Version 1」と同じフィルムも使われているのですが、それよりグッと長い約8分バージョンなのです。2種で合計12分間ではありますが、そこに描かれるのは日本とYESにとって特別な初来日の現場。当時の音楽誌から想像していたYESの動く姿が鮮明に目撃できるのです。歴史的ライヴアルバムのイマジネーションを数倍に膨らませ、46年前の初対面を鮮やかに甦らせてくれる映像作品。
Live at Shibuya Kokaido, Tokyo, Japan 9th March 1973
Originally silent audience-shot 8mm film of Yes live at Shibuya Koukaido, Tokyo on the Close to the Edge Tour, synched with an audience recording from the same show
1. Version 1 Siberian Khatru / I've Seen All Good People / Heart Of The Sunrise And You and I / Close To The Edge / Roundabout / Yours Is No Disgrace
2. Version 2 I've Seen All Good People / Heart of the Sunrise / And You & I / Close to the Edge
COLOUR NTSC Approx.12min.