1989年に結成25周年を記念して行われた“THE KIDS ARE ALRIGHT TOUR”。その極上プロショットが登場です。そんな本作に収められているのは「1989年8月9日アトランタ公演」。そのマルチカメラ・プロショットです。このツアーからも30年が経過していますので、まずは当時のツアー日程を振り返り、ショウのポジションを確かめておきましょう。・6月21日-7月30日:北米#1(24公演)・8月5日-9月3日:北米#2(16公演)←★ココ★・10月6日-10日:英国#1(4公演)・10月23日-11月2日:英国#2(6公演)
これが“THE KIDS ARE ALRIGHT TOUR”の全景。本作のアトランタ公演は「北米#2」の4公演目。このツアーからはプロショットが何本か残されており、特に『TOMMY AND QUADROPHENIA LIVE』でオフィシャル作品化されたロサンゼルス公演が有名。本作はあの公式映像の約2週間前にあたるコンサートでした。
【高レートでデジタル化された3枚組仕様】
そんなショウは約3時間にわたって米国テレビで放映。本作は、そんな放送プロショットなのです。実のところ、この放送は以前から知られてきましたが、本作はその最高峰版。従来版とは異なるエアチェック・ソースを使用しており、さらに高いビットレートでデジタル化。従来版は約3時間のショウをムリヤリ1枚に詰め込んだ物がほとんどでしたが、本作は余裕たっぷりの3枚組なのです。実際、その映像美は間違いなく過去最高。さすがに現代デジタル基準ではオフィシャル級とは言い難いものの、30年前の基準なら十二分に言える。ダビング劣化や経年劣化が感じられず、歪みや白線ノイズもほとんど見られない。何よりも発色。画質そのものには粒子感はあるものの、デジタルによるハイライト処理もないナチュラルな質感のまま色合いもビビッド。圧縮によるデジタル・ノイズもなく、まさに当時の放送電波がそっくりそのまま再現されるような映像美なのです。
【公式映像でも見られなかった名曲が山盛りの3時間】
そのクオリティで描かれる25周年のグレイテスト・ヒッツこそが最高。このツアーは『トミー』再現でも話題になったわけですが、この日の『トミー』は抜粋版。その代わり、歴代の名曲群が山盛りなのです。前述の通り、このツアーは『TOMMY AND QUADROPHENIA LIVE』でも残されているものの、そこでも見られない名曲がたっぷりと披露されています。ちょっと列挙しますと「Let My Love Open The Door」「I'm A Man」「I Can't Explain」「Trick Of The Light」「Magic Bus」「Mary Ann With The Shaky Hands」「My Generation」「Sister Disco」「Eminence Front」「Pictures Of Lily」「Summertime Blues」と、実に11曲。「Trick Of The Light」以外はライヴ盤『JOIN TOGETHER』にも収録されなかったレパートリーですし、その「Trick Of The Light」やボ・ディドリーのカバー「I'm A Man」はこのツアーを最後に演奏されなくなった曲。「Let My Love Open the Door」に至っては後にも先にも1989年のみのレア曲。そんな貴重曲も含め、全35曲のグレイテスト・ヒッツを極上のマルチカメラ・プロショットで楽しめるわけです。25周年のグレイテスト・ヒッツを約3時間にわたってたっぷりと味わえるマルチカメラ・プロショットです。公式作品でも見られない名曲をたっぷりと収録し、過去最高のクオリティで甦った大定番。どうぞ、劣化のない豪華3枚組仕様でじっくりとお楽しみください。
Live at Lakewood Amphitheatre, Atlanta, GA, USA 9th August 1989 PRO-SHOT(UPGRADE)
Disc 1(60:12)
1. Introduction 2. Overture / It's a Boy 3. 1921 4. Amazing Journey 5. Sparks 6. The Acid Queen 7. Pinball Wizard 8. We're Not Gonna Take It 9. See Me Feel Me 10. I'm One 11. Dig 12. Let My Love Open the Door 13. Face the Face 14. I'm a Man
Disc 2(60:33)
1. I Can't Explain 2. Substitute 3. I Can See for Miles 4. Trick of the Light 5. Boris the Spider 6. Who Are You 7. Intermission 8. Magic Bus 9. Mary Ann With the Shaky Hands 10. Baba O'Riley 11. My Generation 12. A Little Is Enough 13. 5:15 14. Love, Reign O'er Me
Disc 3(55:46)
1. Sister Disco 2. Rough Boys 3. Join Together 4. You Better You Bet 5. Behind Blue Eyes 6. Won't Get Fooled Again 7. Band Introduction 8. Eminence Front 9. Pictures of Lily 10. Summertime Blues
Roger Daltrey - Vocals, Guitar, Harmonica Pete Townshend - Guitar, Vocals John Entwistle - Bass, Vocals John "Rabbit" Bundrick - Keyboards Simon Philips - Drums Steve 'Boltz' Bolton - Guitar Jody Linscott - Percussion Simon Clarke - Saxophone Simon Gardner - Trumpet
Roddy Lorimer - Trumpet Neil Sidwell - Trombone Tim Saunders - Saxophone Chyna Gordon - Backing Vocal Cleveland Watkiss - Backing Vocal Billy Nicholls - Backing Vocal
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.176min.