SCORPIONSが世界的バンドへと大きく飛躍する切っ掛けとなった「LOVE AT FIRST STING」当時の1984年ライヴでは、音源版の公式ライヴ「WORLD WIDE LIVE」と同時に、複数のマルチカメタ・プロショット映像も残されています。その代表的なひとつが、日本で開催された"スーパー・ロック '84"におけるライヴ映像でしょう。真夏の昼間、野外のスタジアムで繰り広げられたライヴからは、映像で観ているだけでも当時のSCORPIONSらしい開放的でエネルギッシュな勢いを感じました。そしてもうひとつの代表格が、今回デジタル化されたプロショット素材です。音源版の「WORLD WIDE LIVE」では'84年4月のカリフォルニアにおけるライヴを中心に構成されていましたが、この映像では'84年6月7日のニューヨーク"マディソン・ス クウェア・ガーデン"公演をメインにしつつ、「LOVE AT FIRST STING」ツアーで訪れた日本やヨーロッパなど各地の模様を織り交ぜて構成されています。本作は現在使用できる最上級のVTRマスターからデジタル化したもの。プロフェッショナルなカメラ構図やカット割り,編集はもちろん、映像の鮮度やクリアネスも一級品。リマスターによりサウンドも磨き上げられており、同種の映像タイトルとしては間違いなくトップクラスだと断言できる内容です。クラウス・マイネのMCや曲間でインサートされるショットには日本語字幕も付いており、誰もが安心して映像を楽しめます。昔の映画をモチーフとするユニークなイントロに続き、ライヴ映像はツアー中のオフショットを用いた「Coming Home」からスタート。続く「Blackout」でも、バンドは大観衆を相手にスペクタクルでエキサイティングなライヴを繰り広げていきます! クラウスは素晴らしい歌唱を披露しつつも、ステージ狭しと縦横無尽に駆け巡り、ルドルフ・シェンカーは弟のマイケルとも異なる独特のキャラクターでライヴを熱くする。SCORPIONSを詳しく知らない人でも、本映像を観れば直感的に「'80年代のSCORPIONSがどんなバンドだったか」を理解できるでしょ う。本映像における見所のひとつは、中盤にインサートされた「荒城の月」。同曲と続く「No One Like You」では'85年初頭に行われた来日公演(武道館公演やオフショットなど)でのテイクを用いており、貴重な場面を見られます。その後もメロディアスな「Still Loving You」、パワフルな「Rock You Like A Hurricane」、文字通り爆発するようにクライマックスを盛り上げる「Dynamite」など、'80年代SCORPIONSの姿をたっぷりと楽し めます。エンド・クレジットで用いられる「I'm Leaving You」の後も、本作ではさらに「Big City Nights」の別バージョン映像を追加収録。バンドのユニークな表情とパワフルな演奏シーンを対比するように楽しめます。当時のSCORPIONSがいかにパワフルで勢いがあったのか、音源だけでは伝わりきらない彼らの 魅力をさらに深く味わえるでしょう。
Taken from the original VHS tape(VTS-M153VH)
1. Introduction 2. Coming Home 3. Blackout 4. Big City Nights 5. Loving You Sunday Morning 6. Kojo No Tsuki 7. No One Like You 8. Holiday 9. Bad Boys Running Wild 10. Still Loving You 11. Rock You Like A Hurricane 12. Dynamite 13. I'm Leaving You
Bonus Track 14. Big City Nights (Uncensored) PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.63min.