ジェフ・ベック編やKISS編のDVDが大好評となっている“UDO MUSIC FESTIVAL”。あの伝説フェスに出演したSANTANAのプロショットがリリース決定です。そんな本作が撮影されたのは、もちろん「2006年7月22日:フジスピードウェイ公演」。このフェスは“7月22日”“7月23日”の2日間で行われ、出演アーティストは静岡会場と大阪会場で入れ替え。SANTANAが富士スピードウェイに出演したのは、ジェフ・ベックと同じ初日でした。2006年のSANTANAと言えば、『SUPERNATURAL』『SHAMAN』『ALL THAT I AM』の三部作を連続ヒットさせ、世界中をツアーしていた時期。まずは、そのスケジュールからショウのポジションを確かめておきましょう。・3月2日:ロサンゼルス公演・3月9日-21日:南米(6公演)・4月30日-7月18日:欧州(32公演)・7月22日+23日:日本(2公演)←★ココ★・7月27日-8月6日:北米#1(9公演)・9月15日-30日:北米#2(12公演)これが2006年のSANTANA。『SUPERNATURAL』の天文学的な成功から7年が経ち、やや状況は落ち着いてきたとは言え『ALL THAT I AM』も全米2位を記録。その余波をかった大規模なワールドツアーが行われ、その一環で日本にも訪れてくれました。“UDO MUSIC FESTIVAL”は記録的な不入りとして伝説に残っておりますが、フェス自体は実に大規模。その模様は後日、某民放局によってテレビ放送もされ、さまざまなアーティスト/バンドの傑作が残されもしました。本作は、そのSANTANA編なのです。そのクオリティは絶品。ジェフ・ベック/KISS編とは異なる記録家によるマスターなので画素面では究極とまでは行きませんが、それはKISS編やジェフ・ベックを知ってしまったからこその話。本作自体は十二分に(当時の)オフィシャル級には違いなく、ダビング痕や劣化やノイズも一切なしに“ALL THAT I AM TOUR”をたっぷりと堪能できるのです。そんなクオリティで描かれるショウは、実に素晴らしい。メドレーも多いのでセット分析はできませんが、非常にバラエティ豊か。『ALL THAT I AM』の大盤振る舞いになるかと思いきや新曲は「Da Tu Amor」だけに抑えられ、デビュー作『SANTANA』や『SANTANA III』のナンバー、それにアリスタ時代の『SUPERNATURAL』『SHAMAN』からも幅広くセレクト。当時はまだリリースされていなかった『ULTIMATE SANTANA』の「Into The Night」も披露されています。メンバーも『ALL THAT I AM』の格となった9人が全員参加し、そこにトミー・アンソニーも加わった編成。そのほとんどが『SHAMAN』から引き継いでいることもあって鉄壁。ビッグでダイナミック、それでいて有機的に絡みあうSANTANAアンサンブルがこれでもかと繰り広げられる。もちろんドラマーは名手中の名手デニス・チェンバースで、彼のドラムソロもたっぷりと楽しめます。何からなにまで素晴らしい本作ですが、惜しむらくは完全収録ではない。いえ、放送された分はすべて収録しているのですが、残念ながら当日のハイライトであったジェフ・ベック飛び入りの共演「Boogie Woman」は未放送。あの素晴らしいギター・バトルのプロショットは叶いませんでした。とは言え、それ以外のSANTANA本編をオフィシャル級のマルチカメラ・プロショットで約80分楽しめる。まさに秋の夜長にぴったりの大傑作映像。
Live at Fuji Speedway, Shizuoka, Japan 22nd June 2006 PRO-SHOT (79:01)
1. Intro 2. Jingo 3. Historia 4. Our Lord's Prayer/Mr. Mystery/Batuka/No One To Depend On 5. Concerto/Maria Maria 6. Foo Foo 7. Corazon Espinado 8. Apache/Smooth/Dame Tu Amor 9. Soul Sacrifice 10. Into The Night
Carlos Santana - Electric Guitars, Vocals Chester Thompson - Keyboards, Organ Benny Rietvield - Electric Bass Andy Vargas - Vocals, Percussion Karl Perazzo - Timbales, Percussion Raul Rekow - Congas, Percussion Tommy Anthony - Electric Guitars
Jeff Cressman - Trombone Bill Ortiz - Trumpet Dennis Chambers - Drums
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.79min.