再結成LED ZEPPELINも出演した伝説のイベント“アトランティック・レコード40周年コンサート”。その日本放送プロショットがリリース決定です。
【超極上クオリティの日本放送バージョン】
フィル・コリンズのステージに3人がゲスト参加する形だった“LIVE AID”から3年。ドラムにジェイソン・ボーナムを迎え、今度こそ“LED ZEPPELIN”としての再結成ステージを踏んだのは「1988年5月14日ニューヨーク」。名門レコード会社アトランティックの40周年記念イベントでした。アトランティック在籍のアーティストが集結した一大フェス形式だったわけですが、その模様はFMラジオやテレビでも放送。数々の既発を生み出してきました。本作はアメリカの生放送ではなく、イベントから約1ヶ月後の“6月30日”に某民放局で放映された日本バージョンです。当店では、国内のコアな記録マニアの極上マスターで名作番組の数々をお届けしておりますが、本作もその1つ。このマニアは常に最新のハイエンド機材で録画し続けていますが、本作のクオリティはそのコレクションの中でも飛び抜けた極上品。時代柄アナログ録画であるはずなのですが、とてもそうは思えない。CMなどのカット・パートでビデオ録画だと分かりますが、肝心のライヴ・シーンは超鮮明。ダビング痕もテープ劣化もまったく見られず、しかも後からデジタル加工したようなわざとらしさもない。それこそ公式レーザーディスクから起こしたような映像美であり、デジタル画質に慣れした親しんだ現代の眼にも超美麗なのです。放送自体は深夜0時30分から早朝5時まで4時間半に及ぶ長大番組でしたが、本作は録画したマニア自身が自分用に約2時間に編集。ダイジェストではありますが、各曲は完全形で収録しています。そのセレクトも実に当店向き(?)でして、フィル・コリンズやFOREIGNER、CS&N、YES、ロバート・プラント、ヴァニラ・ファッジ等々など、実にツボを押さえたコレクションなのです。
【日本放送の進化ぶりも鮮烈な再編LED ZEPPELIN】
それぞれが必見ではありますが、やはり最大の見どころは再結成LED ZEPPELIN。マニアにはお馴染みの映像ではありますが、ここまでのクオリティはちょっと覚えがない。しかも、演奏シーンだけでなく合間に挟まるトークも超貴重。この放送は先日ご紹介した“LIVE AID”のように演奏の合間合間に民放局のスタジオ・シーンが挟まる。本作はほとんどがカットされているものの、ZEPだけはキチンと収録されているのです。そして、その内容も素晴らしい。パーソナリティを務めるのは、当時看板局アナだった長野智○と中井○穂、それに福田一○。福田氏はイベントを実体験したそうで、その現場を熱く熱く語るのです。「アメリカでも羨ましがられた」「午前1時すぎに始まったんですが、うわぁー!ってもんじゃない(盛り上がり)」「明くる日の新聞はみんなZEPでした」と現場のリアルな数々で熱気を伝え、「彼らを追いかけているKINGDOM COMEが成功しているのに、本家はどうした!と言われていたんです」とのコメントは1988年にしかあり得ない。驚きなのは、そんな福田氏のコメントに対する女子アナのお二人。日本の音楽番組と言えば、一般層を誤解したアホっぽいコメントがデフォルトなのですが、この番組は違う。「ペイジがダブルネック・ギターを持った時は“おぉー来るぞ!”って感じでした?(長野)」「私たちにとってはレコードでしか聴けないと思っていたバンドが実際に演奏をやっているって考えただけで……(中井)」と、的確でまったくスベらない。そして、「LIVE AIDの時はドラムがフィル・コリンズだったから、今度は……(長野)」と振ると「息子さんのジェイソン! これが一生懸命に叩くんですよ。お父っつぁんソックリ(福田)」と返す。出来すぎな会話は台本臭いですし、全力グーで「その場にいたかった!(長野)」と悔しがるのはやり過ぎな気もしますが、「(生放送と比べるのは酷ではあるものの)“LIVE AID”からたった5年で、日本の音楽番組もここまで進化したのか」と目を見張る進行ぶりなのです。さらに“1988年”を強烈に感じるのは、ペイジの『OUTRIDER』告知。福田氏が「間もなくソロアルバムが出ます。6月8日(実際には19日)出たんですね。日本は少し遅れます」とコメントするだけでなく、CMも流れる。そこではベストヒットUSAでお馴染みの声で「CD 3,200円が2,500円、LP・カセットは2,300円」と喧伝され、「うーん、はっきり言って私も嬉しい!」と語る。値段設定もさることながら、カセットも当たり前のように公共電波に乗る時代感が眩しいのです。ZEPだけですっかり長くなってしまいましたが、本作には他にも見どころたっぷり。前述した大物たちだけでなく、フィル・コリンズの「You Can't Hurry Love」も演奏するGENESISや時代の寵児に登り詰めたデボラ・ギブソン、逆に時代の徒花だったSTACEY QやNU SHOOZ、キース・エマーソンのTHREE等々、当時だからこそのステージが次から次へと飛び出してきます。プレゼント告知で場組は終了しますが、本作は最後の最後まで見逃せない。次の場組の冒頭がチラッと映るのですが、それがなんと金曜面白バラエティ「M.TASHIRO IN」。そう、5度目の逮捕で今をときめく、あの方……。もう、隅から隅まで“1988年”が吹き出す1枚なのです。再編LED ZEPPELIN全曲を始め、貴重なスタジオ・トークや超大物たちのパフォーマンスの数々……。あの歴史的な“アトランティック・レコード40周年コンサート”を超極上クオリティで楽しめる映像作品です。大人気の「完全版“LIVE AID”」ほどの同時進行感は望めませんが、クオリティや見どころの濃厚ぶりは上を行く超傑作。
Madison Square Garden, New York City, NY, USA 14th May 1988 Japanese Broadcast: 30th June 1988(119:39)
1. Intro 2. Studio (Japan) PHIL COLLINS 3. In the Air Tonight DAN AYKROYD (AS ELWOOD BLUES), SAM MOORE & THE MG'S 4. Soul Man DAN AYKROYD (AS ELWOOD BLUES), SAM MOORE, PHIL COLLINS, & THE MG'S 5. Knock on Wood
FOREIGNER 6. Hot Blooded 7. Urgent BEN E. KING 8. Spanish Harlem CROSBY, STILLS & NASH 9. Michael Douglas Introduction 10. Suite: Judy Blue Eyes" YES 11. Roundabout 超上手い GENESIS 超上手い 12. Land Of Confusion 13. You Can't Hurry Love ジェネシス・ヴァージョン
14. Shortcut To Somewhere トニーのソロ 曲名がわからないのでSomeone to Look Up Toと出る 15. All I Need Is A Miracle ジェネシス・ヴァージョン 16. That's All 17. Tonight, Tonight, Tonight 18. Invisible Touch 19. Turn It On Again
LED ZEPPELIN うーん、これは悲しい 20. Kashmir 21. Studio (Japan)貴重 22. Heartbreaker 23. Whole Lotta Love
24. CM ★ワーナーパイオニア「7/24新譜からよりCDが3200円→2500円、LP・カセットは2300円でお届けします。Zep,イーグルス、ドゥービーなどの過去の名盤が、なんとCD \2,000、LP・カセットは1600円で登場!」「うーん、はっきり言って私も嬉しい」(by 小林克也)→日本中の洋楽ファン大喜び
25. Misty Mountain Hop 26. Stairway to Heaven 27. Studio (Japan)貴重 ROBERT PLANT 当然ですがZepより遙かに良い演奏 28. Phil Collins Introduction 29. Tall Cool One 30. Ship of Fools 3 (as Emerson & Palmer with Robert Berry) 31. Rondo
VANILLA FUDGE 32. You Keep Me Hangin' On DEBBIE GIBSON 33. Foolish Beat 34. Out Of The Blue 35. Shake Your Love 36. Only In My Dreams STACEY Q 37. Two Of Hearts Nu Shooz 38. I Can't Wait FOREIGNER 39. I Want To Know What Love Is 40. CM 必見!
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.120min.