本作が撮影されたのは、もちろん「2019年8月30日マイアミガーデンズ公演」。特別感溢れる最終公演を2時間10分に渡って完璧に記録した絶景オーディエンス・ショットです。しかも、単に長いだけではなく、クオリティも絶品。ステージやや右寄りのアリーナ席から撮影されているのですが、ポイントは視点の高さ。近年のオーディエンス・ショットは自撮り棒を使っているのか、1階席でも視点が高く、観客の頭上をスルーしてステージを直視できるものが多くなってきました。本作もそんな映像の1つ。ステージ近くだけに、開演時には沸き立つ熱狂に少し揺れものの、それもすぐに収まり、遮蔽物に悩まされない絶景でショウに浸りきれます。それと同時に、体験感も素晴らしい。実のところ、あまりズームで迫る事はしないのですが、それが肉眼感覚でもある。もちろん、ステージ狭しと動きまくるミックやキースを追ってはいるのですが、それも手ブレのような見づらさではなく、現場で左右を見回す感覚。完全に予想ですが、自撮り棒で撮影しているとしたらジャイロ機能付きなのかも知れません。それくらい左右に振っても画面が荒れず、ミックを画面中央に収め続けているのです。しかも嬉しいことに、花道でもその距離感がほとんど変わらない。撮影ポジションからはステージと花道がほとんど同じ距離であり、メイン・ステージから出てくるミックの姿をずっと追っていける。最初はメイン・ステージがシッカリと見られるだけにショウの中盤のBステージが心配でしたが、移動する際も移動した先でも極めて見やすいまま。最前列とはまた違った意味で、フルショウを堪能にはベストな特等席なのです。また、そんな光景に相応しいサウンドも良い感じ。猛烈にオンというわけでもないのですが、ステージから10列目くらいの距離だけに遠さもない。特にヴォーカルやギターはキリッとしていて、歌詞の一語一語やちょっとしたフレーズも機微まで分かります。とにもかくにも、最終日のフルショウ2時間10分を最高の席で現場体験できる。オーディエンス・ショットの醍醐味である特等席の体験感に充ち満ちている。これまでも数々の“2019年版ノー・フィルター”をご紹介してきましたが、現実感にかけては他の追随を許さない傑作映像です。
Live at Hard Rock Stadium, Miami Gardens, FL, USA 30th August 2019 AMAZING SHOT!!!
1. Intro 2. Jumping Jack Flash 3. It's Only Rock 'n' Roll 4. Tumbling Dice 5. Out of Control 6. Under My Thumb 7. You Can't Always Get What You Want 8. B-Stage S.E. 9. Sweet Virginia 10. Dead Flowers 11. Sympathy for the Devil 12. Honky Tonk Women 13. Band Introductions
14. You Got the Silver 15. Before They Make Me Run 16. Miss You 17. Paint It Black 18. Midnight Rambler 19. Start Me Up 20 .Brown Sugar 21. Gimme Shelter 22. Satisfaction COLOUR NTSC Approx.130min.