ロックの殿堂入りを果たし、最優秀アルバム賞や最優秀楽曲賞を始め、グラミー賞8冠という異形を成し遂げた『HOW TO DISMANTLE AN ATOMIC BOMB』時代のU2。そんな栄光のライヴを極上クオリティで楽しめるプロショットがリリース決定です。そんな本作に収められているのは「2005年5月9日+10日シカゴ公演」。“VERTIGO TOUR”の一幕を捉えた超極上マルチカメラ・プロショットです。もうピンと来る方も多いことでしょう。そう、『VERTIGO 2005: LIVE FROM CHICAGO』として公式リリースもされた映像なのです。とは言え、本作は公式作品のコピーではない。リリースからわずか2ヶ月後に某衛星放送局で放映された特番“グラミー賞特集”。日本放送バージョンをDVD化したものなのです。その状況を把握するためにも、まずは当時のスケジュールでショウや放送のポジションを確かめてみましょう。●2005年・3月28日-5月28日:北米#1(28公演)←★ココ★・6月10日-8月14日:欧州(32公演)
・9月12日-12月19日:北米#2(50公演)《11月14日『VERTIGO 2005: LIVE FROM CHICAGO』発売》●2006年《1月9日:日本放送》←★ココ★・2月12日-3月2日:中南米(8公演)・11月7日-12月9日:オセアニア/日本/ホノルル(13公演)これが2005年/2006年のU2。アルバム発売にまつわるプロモ・ツアーは2014年中に行われましたが、ツアー本編は翌2005年からスタート。本作はその序盤「北米#1」の18公演目+19公演目にあたるシカゴ公演から編集された映像作なのです(ちなみに2日目はボノ45歳の誕生日でもありました)。そんなショウを記録した本作ののクオリティは、超極上。元々オフィシャル商品用ですから美しくて当たり前ですが、録画状況も極上。当店では国内マニアによる極上マスターで音楽番組の数々をアーカイヴしておりますが、本作もその1つ。このマニアは、音楽番組を真空パックし続けるのがライフワーク。常にハイエンド機材を更新し続け、放送された時点で望みうる最高峰クオリティで記録している。しかも、本作の放送は2006年であり、劣化ゼロのデジタル放送をそっくりDVD化。まさしく完全オフィシャル級なのです。そのクオリティで描かれるのは、オフィシャル映像の濃縮版。上記のように発売間もない新作映像だったせいか、全編放送とはならず、いくつかの曲をカットした抜粋版でした。その内容を整理しますと…… ●80年代/90年代(8曲+α)・OCTOBER/BOY:Is That All/The Electric Co.・WAR:New Year's Day/40・THE JOSHUA TREE:Bullet The Blue Sky/Running To Stand Still/Where The Streets Have No Name・ACHTUNG BABY:One/Mysterious Ways
●HOW TO DISMANTLE AN ATOMIC BOMB(6曲)・City Of Blinding Lights/Vertigo/Sometimes You Can't Make It On Your Own/Love And Peace Or Else/Original Of The Species/Yahweh ……と、このようになっています。公式品から9曲カットされているものの、それでも14曲・約85分に渡ってたっぷりと楽しめるわけです。しかも、単に短いわけではない。番組冒頭にはサッカーでお馴染みなハーフのナレーターが番組パーソナリティとして語り、MCの数々にも番組独自の日本語字幕が付きます。抜粋とは言え、完全オフィシャル級プロショットだけでも見応えたっぷりですが、この番組はさらに美味しいプロモ・クリップも放送しています。いずれも『HOW TO DISMANTLE AN ATOMIC BOMB』の「Vertigo」「All Because Of You」「City Of Blinding Lights」の3曲ですが、「Vertigo」はグラミーで“最優秀ロックパフォーマンス・グループ部門”・“最優秀ロックソング部門”・“最優秀短編ミュージックビデオ賞”の3冠となった曲ですし、「City Of Blinding Lights」にしても“最優秀ロックソング部門”を獲得している。「All Because Of You」だけはグラミーとは無関係なものの、本編ライヴではカットされただけに嬉しい。番組自体が“グラミー賞”と“HOW TO DISMANTLE AN ATOMIC BOMB”をテーマにしているわけですが、それに相応しいボーナスでもあるわけです。グラミー賞22回という世界最多記録を持つU2ではありますが、たった1枚のアルバムで8冠というのは前代未聞(番組内では5部門と紹介されていますが、2005年・2006年の2年にわたって8部門獲得しました)。まさに栄光の絶頂。その真っ直中にいたU2を合計96分に渡って楽しめる超極上のプロショットです。13年ぶりの来日公演に沸く今を味わい尽くすのにもってこいの1枚。
Live at United Center, Chicago, Illinois, USA 9th & 10th May 2005 Broadcast Date: 9th January 2006 (96:15)
1. MC 2. Intro 3. City Of Blinding Lights 4. Vertigo 5. Is That All/The Electric Co. 6. New Year's Day 7. Sometimes You Can't Make It On Your Own 8. Love And Peace Or Else 9. Bullet The Blue Sky 10. Running To Stand Still 11. Where The Streets Have No Name 12. One
13. Mysterious Ways 14. Original Of The Species 15. Yahweh 16. 40 Bonus Tracks 17. Vertigo (PV) 18. All Because Of You (PV) 19. City Of Blinding Lights (PV) PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.96min.