ビートルズ以来となった大規模ワールド・ツアーの音楽ドキュメンタリー『WINGS OVER THE WORLD』。あの歴史的な音楽映画をフィーチュアした極上プロショットが登場です。
【名作映画を完全放送した極上デジタル版】『WINGS OVER THE WORLD』と言えば、もはや説明不要な音楽映画の名作。1975年/1976年に行われた“WINGS OVER THE WORLD TOUR”のライヴ映像をメインとしながらも、1971年からツアーに臨むまでのプライベート・ショットやリハーサル、ツアー各地でのバックステージなど、さまざまな映像が登場。ポールと共に世界を旅するようなロードムービー仕立ての映像作品でした。現在ではライヴアルバム『WINGS OVER AMERICA』のスーパー・デラックス・エディションのボーナスとして公式DVD化もされているわけですが、2万円前後の高価なボックスだけに少々敷居の高い状況となっています。本作は、そんな『WINGS OVER THE WORLD』のDVD化なのですが、もちろん公式品のコピーではありません。名作映画をフィーチュアした日本特番を収録した放送プロショットです。当店では、似たようなコンセプト盤もご紹介したことがありますが、本作はそれとも異なる。コンセプト盤は初放送された1979年の“ヤング・ミュージック・ショー”バージョンでしたが、本作はググッと時代を経た2013年版。ポール11年ぶりの来日となった“OUT THERE! JAPAN TOUR”の約3ヶ月前となる「2013年8月18日」に某放送協会が放映した“ワールド・プレミアム・ライブ”バージョンなのです。初放送から34年後の再放送版となるわけですが、その中身はまったく異なる。まずシンプルにクオリティ。何しろ、2013年と言えば地上波ですらデジタル化が完了した時代。放送も録画も劣化ナシのクオリティは完全オフィシャル級なのです。そして、それ以上となるのが内容そのもの。オリジナルの『WINGS OVER THE WORLD』は73分あるのですが、1979年“ヤング・ミュージック・ショー”では約1時間の放送枠に沿ってカット。強引に詰め込んでいました。しかも、番組中に「ニュースは5:15からお伝えします「明るい農村はお休みします。ご了承ください」などのテロップが流れ、映像作品としての敬意も皆無だったのです。それに対し、2013年放送は“ヴィンテージなロック文化史”への理解も敬意も深く、長い放送枠を取って73分のフル・バージョンをノーカット放送。時間調整にはさらにビデオ・クリップや解説コーナーを追加し、番組独自の日本語字幕も付属。削るのではなく「+α」でポールと『WINGS OVER THE WORLD』に最大限の敬意が払われているのです。
【気品まで漂う番組の独自カラー】しかも、その独自色が非常に良い感じ。解説ナレーションを務めるのはお馴染みクリス・ペプ○ー氏で、あのディープ・ヴォイスで“WINGS OVER THE WORLD TOUR”の背景や、2013年当時のポールについて語る(来日についても頻繁に触れています)。そして、日本語字幕も的確で貧が良い。70年代のようにロックだからとバカっぽく訳すわけでもなく、かと言って分かりにくい直訳でもない。真剣なリハーサルではシリアスに、あの爆笑記者会見ではユーモラスに現場のムードを伝えてくれる。この映画は演奏シーンだけでなく、合間合間に挟まるドキュメント・シーンも需要。全編でムードを壊すことなく、歴史ドキュメントらしい気品まで漂わせているのです。そんな本編だけでもお腹いっぱいですが、さらに最後に追加された3曲「Ebony & Ivory」「Pipe Of Peace」「My Valentine」のクリップも美味しい。もちろん、クリップ自体はお馴染みのものですが、ペ○ラー氏のナビゲートが入り、クオリティも超極上。特に「My Valentine」ではクリップのメイキング・シーンも放送。ナタリー・ポートマンやジョニ・デップに演技指導するポールの言葉にもしっかりと日本語字幕が付せられています。ポールと共に世界を回れる音楽ロードムービーの傑作『WINGS OVER THE WORLD』。その完全形を極上クオリティで楽しめるDVDです。ささやかな独自演出が作品感をグッと引き上げてもいる日本放送の名作。
Broadcast Date: 18th August 2013 1. Intro 2. Interview 3. Jet 4. Scotland 1971(Bip Bop / Hey Diddle), Lucille (rehearsal) 5. Maybe I'm Amazed 6. Live And Let Die 7. Glasgow / Perth 8. Letting Go 9. Sydney 10. Scrambled Eggs (rehearsal) 11. Yesterday 12. On Tour
13. Magneto And Titanium Man 14. On Tour 15. Silly Love Songs 16. On Tour 17. Go Now 18. Beware My Love 19. On Tour 20. Let'em In 21. Band On The Run 22. Seattle 23. Venus And Mars / Rock Show 24. Happy Birthday to Paul 25. A Mexican Band 26. Hi, Hi, Hi
27. Backstage (Ringo Starr Joined) 28. Soily 29. Listen To What The Man Said (End Credits) 30. VJ Intro 31. Ebony & Ivory (PV) 32. Pipes Of Peace (PV) 33. VJ Intro 34. Making My Valentine 35. My Valentine (PV) 36. Outro
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.89min.