初期の2大映像を最高峰マスターでセットした超・決定盤が登場です。本作に納められているのは西ドイツの名物番組2種。「1979年2月16日」に収録された“ROCKPALAST”と、「1980年12月19日」に開催された”ROCKPOP IN CONCERT”。そのマルチカメラ・プロショットです。どちらも定番中の大定番として知られる映像ですが、本作はその最高峰マスター・セット。それでは、それぞれ個別にご紹介していきましょう。
【DISC 1:1979年2月16日“ROCKPALAST”】まず登場するのは、ノップラー兄弟が揃っていた4人時代の代表映像“ROCKPALAST”です。当時の彼らは名作『COMMUNIQUE』を創り上げたばかり。リリースの4ヶ月前にして開始されたワールド・ツアーの6公演目で、もっと言えば初の全米ツアーを1週間後に控えて意気上がるタイミングでの出演でした。そんなショウを記録したプロショットは従来から定番として知られているわけですが、本作はその最高峰となるもの。デジタル再放送マスターらしく、とにかく発色も輪郭も超ビビッドでギラッギラ。もちろん、白線ノイズや走行ヨレなどあろうはずがなく、ギター弦の1本どころか髪の毛の1本、浮き立つ血管や筋肉の筋に至るまで鮮やかで詳細な映像美は問答無用に完全オフィシャル級です。その映像美で描かれるのは、貴重なオリジナル4人時代の熱演。そのアンサンブルはジャジーで地味深く、初期ならではの名曲を濃縮したセットも特濃。その内容も整理しておきましょう。
DIRE STRAITS(7曲)・Down To The Waterline/Six Blade Knife(★)/Water Of Love(★)/In The Gallery(★)/Lions/Sultans Of Swing/Wild West End(★)COMMUNIQUE(6曲)・Once Upon A Time In The West/Lady Writer(★)/Single Handed Sailor(★)/
Follow Me Home(★)/News/Where Do You Think You're Going?(★)その他(2曲)・What's The Matter, Baby?(★)/Eastbound Train(★)※注:「★」印はDISC 2では観れない曲。
【DISC 2:1980年12月19日”ROCKPOP IN CONCERT”】続いて登場するのはデヴィッド・ノップラーが去り、ハル・リンデス&アラン・クラークを迎えた“MAKING MOVIES TOUR”時代の象徴映像。アルバム発売の約2ヶ月後というタイミングで出演したドルトムント”ROCKPOP IN CONCERT”のマルチカメラ・プロショットです。これまた大定番なわけですが、本作の映像美は究極。ディスク1も完全オフィシャル級でしたが、こちらも鉄壁。80年代初頭のフェスらしく照明がド派手なわけでもないのですが、そこに浮き立つメンバーは生毛のレベルで詳細で、シンバルやマイクスタンドの輝く金属光沢もギラッギラならスポットライトの光芒も美しく、そこに浮かぶ衣装はシワどころか繊維感に至るまでクッキリ。完全にマスター・クオリティであり、当時そのままというよりは「当時ここまで美しく撮影していたのか」と感動するほどです。そして、その映像美で描かれるのはグッと華やかさを纏いつつ、80年代に挑んでいく熱演。約1時間の放送枠ゆえに短めではありますが、DISC 1と同じようにセットを整理しておきましょう。DIRE STRAITS(3曲)・Down To The Waterline/Lions/Sultans Of Swing COMMUNIQUE(2曲)・Once Upon A Time In The West/News MAKING MOVIES(2曲)・Tunnel Of Love(★)/Solid Rock(★)
※注:「★」印はDISC 1では観れない曲。オリジナルラインナップによる“ROCKPALAST”と、5人編成による”ROCKPOP IN CONCERT”。初期の2大映像ともいえる極上マルチカメラ・プロショットを最高峰マスターで楽しめる決定セットです。それこそ『COMMUNIQUE』『MAKING MOVIES』そのものと同等……いえ、それ以上と言っても良い映像2枚組。
Rockpalast, WDR Studio L, Cologne, Germany 16th February 1979 PRO-SHOT Rockpop In Concert, Westfalenhalle, Dortmund, Germany 19th December 1980 PRO-SHOT
Disc 1(84:39) ROCKPALAST WDR Studio L, Cologne, Germany 16th February 1979 1. Intro by Alan Bangs 2. Down To The Waterline 3. Six Blade Knife 4. Once Upon A Time In The West 5. Lady Writer 6. Single Handed Sailor 7. Water Of Love 8. In The Gallery 9. Follow Me Home 10. News
11. What's The Matter, Baby? 12. Lions 13. Sultans Of Swing 14. Wild West End 15. Where Do You Think You're Going? 16. Eastbound Train 17. Sultans Of Swing (Reprise)
Mark Knopfler - Guitar, Vocals David Knopfler - Guitar, Backing Vocals John Illsley - Bass, Backing Vocals Pick Withers - Drums PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 85min.
Disc 2(56:01) ROCKPOP IN CONCERT Westfalenhalle, Dortmund, Germany 19th December 1980 1. Intro by Christian Simon 2. Once Upon A Time In The West 3. Down To The Waterline 4. Lions 5. News ★ジョン・レノン追悼 6. Sultans Of Swing 7. Intro: Extract From "The Carousel Waltz"
8. Tunnel Of Love 9. Solid Rock Mark Knopfler - Guitar, Vocals Hal Lindes - Guitar, Backing Vocals John Illsley - Bass, Backing Vocals Alan Clark - Keyboards Pick Withers - Drums PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.56min. PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 141min.(Total)