ビートルズ武道館7月1日昼公演映像のオリジナルノンテロップ版とテレビ放送版を2020年リマスターで収録した最新決定盤が登場です!あのOG盤LPで6月30日の音源が発掘されるまで、ビートルズの武道館公演といえば7月1日に昼の部に尽きました。日本人が固唾を飲んでブラウン管の前でイギリスのグループが武道館で演奏する様子を観たのがその日の夜。今では考えられないほどロックコンサートに行くこと自体が厳しかった1966年、あるいはチケットの入手が困難を極めたビートルズの日本公演を多くの人が体感できたのがそのテレビ放送でしょう。しかし1970年代後半から6月30日の映像が何度もテレビ放送されるようになり、なおかつ家庭用ビデオデッキで録画されたことで武道館映像の立場は逆転してしまいました。そのせいで6月30日公演が長いことメジャーな存在となり、逆に7月1日映像は手軽に見られなくなってしまいます。ビデオソースをカラー8mmに落とし込んだ映像によってこちらも70年代から観られはしたが、ビデオソースをフィルム媒体の8mmへと変換した映像では画質に限界があるのは当然のことで、オリジナルのビデオのバージョンの登場が待ち望まれたもの。こうして6月30日と違って日本に現存しないと思われていた7月1日映像も90年代初頭にはかなり状態のいいビデオ・バージョンが広まりました。それが今では前座を含めて素晴らしい画質で楽しめる状況にまでバージョンアップ、二回のステージ両方をベストバージョンにて収録してみせたのが現在もベストセラー続行中のDVDセット「LIVE AT BUDOKAN 1966 DEFINITIVE EDITION」。ところが今回は7月1日映像だけに特化した新たなるアイテムがリリースされます。まず元になる映像に関しては「LIVE AT BUDOKAN 1966 DEFINITIVE EDITION」と同じものですが、今回のリリースに際して映像を新たにリマスター。これによって映像の一部がモヤモヤとざわついてしまうノイジーだった箇所が緩和されたのです。それは彼らがスーツの中に着ている赤いシャツ、あるいは各メンバーのギター類のボディが映る箇所を見比べていただければわかりやすいかと。アンソロジー収録のバージョンに近いノイズの少ない落ち着いた画質で、尚且技術の進歩した現在のリマスターのためアンソロジーより細部が見えるシャープな映像に仕上がっているのです。このアッパー版にて、一枚目のディスクにはビートルズや前座陣のステージ映像だけを収めています。とはいえ、これだけでは今回のリリースの意味がない。むしろ今回の目玉、それは二枚目のディスクに収録されたテレビ放送の完全復元バージョンでしょう。既に「LIVE AT BUDOKAN~」においても7月1日映像に関しては、CMなども挿んで当日の放送に近づけた編集を試みていました。その当日放送分の映像は高価で当時の所有者が希少だったオープンリールの家庭用ビデオデッキにて芸能界の関係者が録画していたもの。この映像の登場は数年前に大きな話題を呼んだものです。この映像の発掘によって、1966年7月1日の21時から放送された番組の実態が一気に明らかとなりました。言うまでもなく、我々が現在親しんでいる7月1日の映像は大本の素材であり、当日の放送の状態とは違います。以前からブラウン管を撮影した画像などによって、実際の放送では出演者を紹介するテロップが入っていたことが明らかとなっていました。それが先の映像の発掘によってより詳細な状態まで判明したのです。そこで今回二枚目に収録したバージョンでは、それらの資料を基に、7月1日の夜の放送でライブ映像に挿入されたテロップをほとんどすべて再現してみせました。もちろんテロップのフォントもそれに近い、あるいはそのものといえるほどのものを使用。この仕上がりがあまりにも自然ですので、パッと見た感じでは「遂に当時の番組そのもののマスターが発掘されたのか?」と錯覚してしまいそうなほど。中でも番組中に何度も登場する歯磨き粉スポンサーのテロップは昭和感たっぷり、懐かしさがいっぱい。66年当時に正攻法でのチケット入手が難しかった中、それを買って応募したことで武道館に行けた人も数知れない、あの銘柄です。そこに加えて所々で白黒ながらも登場するCMとの辻褄が合い、正に7月1日の21時から放送された特別番組が見事に疑似体験できる感涙モノの仕上がりとなっているのです!我々が長年見慣れてきた7月1日の映像では判りづらかったのですが、こうしてテロップが入ってみれば「Rock And Roll Music」の前半でジョンを皮切りとしてメンバーのクローズアップが続くアングル、これは各人の名前のテロップを加えてメンバー紹介をするべく企てられたカメラ割りであったことがよく解ります。ましてやロックバンドのライブをテレビ放送することが極めてまれな時代、こうした演出は必要不可欠であったはず。近年でもロックバンドのライブ映像となれば最近リリースしてきたさまざまな「Japanese Broadcast Version」でも解るように、演奏が始まる度に曲名が表示される。それが66年ともなれば、曲ごとに現れるテロップのフォントが物語る「1960年代感」がまた何とも味わい深い。だからこそ今回も二枚目のボーナスには1967年「All You Need Is Love」世界生中継の同時通訳ナレーション入り日本放送版を収録。このように、かつてないほど1966年7月1日の夜の放送そのものに迫った画期的なリリース。今までありそうでなかった、その見事な再現度はマニアだけでなくあらゆる世代に体感してもらいたい「昭和感」でもある。来月の1日の夜は外出せず、CMや前座はもちろん、当日のテロップまで再現してみせたこのDVDで、日本中が注目した1966年7月1日のあの晩にタイムスリップしてください。絶対に楽しんでいただけること間違いなし!企画概要・ディスク1:「Live At Budokan 1966 Definitive Edition」収録のマスターを、ノイズリダクションを施し画面のざわついたノイズを除去した2020年再リマスターバージョンです。テロップなしオリジナルマスター版。・ディスク2:テレビ放送版を元に再構築し 「Live At Budokan 1966 Definitive Edition」では再現しきれていなかった番組中のテロップ部分も完全再現したレストアバージョンです。
Live at Nippon Budokan, Tokyo, Japan 1st July 1966 (Afternoon Show)
Disc 1(46:35) Restored Original Version 1. Introduction 2. Opening Act #1 3. Opening Act #2 4. Opening Act #3 5. Opening Act #4 6. Opening Act #5 7. Opening Act #6 8. Rock And Roll Music 9. She's A Woman 10. If I Needed Someone 11. Day Tripper 12. Baby's In Black 13. I Feel Fine 14. Yesterday 15. I Wanna Be Your Man
16. Nowhere Man 17. Paperback Writer 18. I'm Down
Disc 2(61:36) Restored Broadcast Version「特別番組 ザ・ビートルズ日本公演」1966年7月1日金曜日午後9:00~午後9:56 日本テレビ Broadcast on Friday, 1st July 1966 from 9:00 p.m. to 9:56 p.m. 1. Documentary 2. Introduction 3. Opening Act #1 4. Opening Act #2 5. Opening Act #3 6. Opening Act #4 7. Opening Act #5
8. Opening Act #6 9. Rock And Roll Music 10. She's A Woman 11. If I Needed Someone 12. Day Tripper 13. Baby's In Black 14. I Feel Fine 15. Yesterday 16. I Wanna Be Your Man 17. Nowhere Man 18. Paperback Writer 19. I'm Down Bonus Track 1967年6月26日放送 NHK「宇宙中継 我らの世界」
20. All You Need Is Love (Broadcast on 26th June 1967) PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.108min.(Total)