2020年8月20日、フランキー・バネリ死去。昨年4月に膵臓がんと診断され、16ヶ月の闘病の末に享年68歳で永眠しました。彼は日本通としても知られ、武士道や禅に深く傾倒し、最期の日々も茶の湯を愛した。彼の最後のステージは闘病中だった昨年12月に来日した『LED ZEPPELIN REVIVAL SHOW 2019 “Back To Knebworth 1979”』だったとも言われています。フランキーは様々なバンド/プロジェクトに参加してきましたが、もっとも成功し、彼の名を世に知らしめたのは紛れもなくQUIET RIOT。そんな彼を偲び、黄金時代に想いを馳せられる幻のオフィシャル映像作が復刻です。
【激レアなレーザーディスクだから実現した史上最高峰の映像美】その公式作とは『BANG THY HEAD』……と言っても、ご存じない方も多いかも知れません。この映像作は、メタル・シーンの第一人者として一世を風靡していた1986年にリリースされたホームビデオ。『METAL HEALTH』『CONDITION CRITICAL』『QR III』の3枚から制作されたプロモ・クリップを集成した映像コンピレーションです。ビデオデッキの普及と共に広まったスタイルの映像作ですが、この作品はどういうわけか日本発売はナシ。輸入盤がわずかに出回っただけでした。しかも、本作はその中でも激レアなレーザーディスク盤から精緻にデジタル化された最高峰版なのです。何しろ、当時のレーザーディスクと言えば、まだデッキが10万円前後であり、「絵の出るレコード」のキャッチフレーズも新鮮だった時代。さらに輸入盤となれば非常にレア。本作は、そんな当時に買い集めていたコア・コレクターが所蔵していたミント・クオリティ盤を借用。アナログ映像の専門メーカーに委託してDVD化したのです。そのクオリティは、まさに究極。鮮やかなエッジも発色も超美麗。レーザーディスクは解像度からしてVHSより高画質なわけですが、さらにヨレも皆無な再生精度、劣化がまるで見られない鮮度もVHSではあり得ない次元。アナログ映像のハズなのにデジタル大全盛の現代の眼にも鮮やか……と言いますか、「これ本当に80年代の画質!?」と思うほどの映像美なのです。
【“ヘヴィメタル”がもっとも眩しかった時代の象徴映像】そんな80年代離れした映像美で描かれるのは、逆に80年代の粋となる傑作クリップ群。大元の『BANG THY HEAD』は5曲入りでしたが、本作では公式品から漏れた「Twilight Hotel」も追加収録。黄金時代『METAL HEALTH』『CONDITION CRITICAL』『QR III』のクリップを完全網羅しました。そのラインナップとは……・METAL HEALTH:Cum On Feel The Noize/Metal Health (Bang Your Head)・CONDITION CRITICAL:Party All Night/Mama Weer All Crazee Now・QR III:The Wild And The Young/Twilight Hotel ……と、このようになっています。曲名を見ただけで濃縮ぶりが伝わりますが、映像付きだとさらに強烈。ふわっふわのヘアを振り乱し、煌びやかなアメリカンHRが次から次へと飛び出す。ストーリー仕立ての映像には効果音やセリフもオーバーダブされ、メンバーは演奏だけでなく演技も披露。そのすべてが80年代の薫り満点で、まるで30分のMTV特番かのようです。黄金時代は短かったものの、間違いなく新しい音楽“ヘヴィメタル”を象徴し、シーンの調店員君臨していた80年代のQUIET RIOT。その名曲・旨みを映像付きで濃縮した1枚です。レーザーディスクだからこそ残し得た最高峰の映像美で綴る至高の映像作品。ど
Taken from the original US Laser Disc (3541-80) (30:32)
1. Introduction 2. Cum On Feel The Noize 3. Metal Health (Bang Your Head) 4. Party All Night 5. Mama Weer All Crazee Now 6. The Wild And The Young 7. End Credit 8. Twilight Hotel (Additional Track)
Kevin DuBrow - Vocals Carlos Cavazo - Guitar Frankie Banali - Drum Rudy Sarzo - Bass Chuck Wright - Bass 30min. Linear PCM Stereo 4:3 PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.30min.