英雄URIAH HEEPの最重要人物であったケン・ヘンズレーと、人気/実力共に絶大な名シンガー:ジョン・ロートン。2人がタッグを組んだ幻の映像作品が初の本格デジタル化。オーケストラ共演の大曲「Salisbury」を完全演奏した記念碑ショウがDVD+CDの究極仕様で登場です。その幻の廃盤作品とは『SALISBURY: LIVE IN CONCERT』。「2001年5月12日ハンブルク公演」のマルチカメラ・プロショットをメインに、ステレオ・サウンドボードのボーナスCDが付属した2枚組です。THE HENSLEY LAWTON BANDと言えば、公式ライヴアルバム『THE RETURN』が唯一作と思われがちですが、『SALISBURY: LIVE IN CONCERT』はその続編にして映像版とも言うべき公式作品なのです。まずは、世界中のURIAH HEEPファンを歓喜させたデュオ・プロジェクトの全体像から振り返ってみましょう。2000年・5月6日:ロンドン公演 ←※THE RETURN 2001年・4月3日-6日:英国(4公演)
・4月19日-5月12日:欧州(7公演)←★ココ★《12月6日-8日THE MAGICIAN'S BIRTHDAY PARTY参加》 これがTHE HENSLEY LAWTON BANDの活動概要。『THE RETURN』では一夜限りと記されていましたが、翌2001年にも小規模ながらツアーを実施。資料が少なく上記ですべてとは断言しがたいのですが、おおよその歩みはご理解いただけると思います。『THE MAGICIAN'S BIRTHDAY PARTY』でもTHE JOHN LAWTON BANDや本家URIAH HEEPへの客演といったカタチで再共演が実現しますが、本作のハンブルク公演はその半年前。プロジェクト自体の最終日でもある「欧州」ツアーの千秋楽でした。このように『THE RETURN』→『SALISBURY: LIVE IN CONCERT』→『THE MAGICIAN'S BIRTHDAY PARTY』は3部作とでも言えるものなのですが、どういうわけか『SALISBURY: LIVE IN CONCERT』だけは当時「VHS+CD」セットでリリースされただけですぐに廃盤。現在に至るまで公式にDVD化されていない幻作品なのです。本作は、そのミント・クオリティのVHSから精緻にデジタル化したプレスDVD+CDの最高峰セットです(一部ステレオ感が乱れるシーンもありますが、これは大元からのようです)。また、この作品は構成が複雑な事でも知られている。まず第一にDVDとCDの棲み分け。基本的にDVDがメインとなるわけですが、CDはそのサウンド・トラックではなく、DVDに収録されなかったアンコール・パート。そのため、DVDとCDでは1曲も被っていません。もう1点、複雑なのが当日サポートを務めたURIAH HEEPのカバーバンド“EASY LIVIN’”も収録している事。ただの素人バンドではなく、現GAMMA RAYのヘンヨ・リヒターも参加した本格的なバンドではあるものの、混乱を招きやすくなっています。ここでそれぞれの演奏曲を整理してみましょう。【EASY LIVIN’(9曲+CD2曲)・ファースト:Gypsy・ソールズベリー:Time To Live/Bird Of Prey・対自核:Look At Yourself
・悪魔と魔法使い:Traveler In Time/Easy Livin’/Circle Of Hands(オケ共演)・魔の饗宴:Sweet Lorraine/Sunrise・夢幻劇:Something Or Nothing(CD)/So Tired(CD)【THE HENSLEY LAWTON BAND】バイロン時代(5曲+CD2曲)・ファースト:Gypsy
・ソールズベリー:Salisbury(★:オケ共演)/Lady In Black・対自核:July Morning・悪魔と魔法使い:Easy Livin'/The Wizard(CD)・魔の饗宴:Rain(★:CD)ロートン時代(4曲+CD3曲)・ファイアフライ:The Hanging Tree(★)/Wise Man/Sympathy(★:CD)
・罪なきいけにえ:The Dance(★)/Free 'n' Easy(CD)・落ちた天使:I’m Alive・FIVE MILES:Tonight(★:CD)ヘンズレーのソロ(2曲)・A GLIMPSE OF GLORY:The Return・RUNNING BLIND:Prelude: A Minor Life(★) ※注:「★」印はライヴアルバム『THE RETURN』で聴けない曲。
……と、このようになっています。EASY LIVIN’も素晴らしいのですが、やはり大注目なのはTHE HENSLEY LAWTON BAND。『THE RETURN』では聴けなかったレパートリーも8曲に及び、しかも必聴曲がてんこ盛りなのです。ロマンティックな歌声がバイロン超えした「Rain」、70年代ヒープでは演奏しなかった「The Dance」、ロートン時代の至宝「Sympathy」等々。「Tonight」は馴染みのない曲名かも知れませんが、これは幻に終わったロートン時代4枚目のアルバム『FIVE MILES』に収録されるはずだった曲。ロートンのソロ作『STILL PAYIN' MY DUES…』でも再録されましたが、ここでは本来あるべきヘンズレーとの共演で楽しめるのです。そして何と言っても最大のポイントはオーケストラ共演で紡がれる大曲「Salisbury」! 本家URIAH HEEPでも当時にしか演奏していない貴重曲をオリジナル通りにオーケスト付きで聴ける。しかも、ロートンの歌声で!!! 実際、彼の伝説的なヴォーカリゼーションは本作でも絶品。当時ロニー・ジェイムズ・ディオと並び称された美声は些かの衰えもなく、URIAH HEEP希代の大曲をヒロイック&ドラマティックに彩っていくのです。その素晴らしさたるや、まさに英国HRの夢そのもの。ロートンにはRAINBOWやBLACK SABBATHで歌って欲しかったという英国HRロックファンも多いと思いますが、本作の「Salisbury」もそんな夢が現実化したテイク。URIAH HEEPの名曲である以上に、英国ロック史に残る名曲が進化を遂げた奇跡の刹那なのです。英雄URIAH HEEPのキーマン:ケン・ヘンズレー&ジョン・ロートン。両者が奇跡の邂逅を果たし、ファンタジック・ハードロックの名曲群を甦らせてくれた“夢の一夜”を体験できるプロショット&サウンドボードの豪華セットです。オフィシャルでの正規DVD化が望めない幻の名作。
Hamburger Hafen, Hamburg, Germany 12th May 2001 PRO-SHOT
DVD(137:42) Easy Livin' (The Cover Of Uriah Heep) 1. Intro 2. Time To Live 3. Look At Yourself 4. Sweet Lorraine 5. Traveler In Time 6. Bird Of Prey 7. Sunrise 8. Band Introductions 9. Easy Livin' Orchestra Set 10. Intro 11. Salisbury 12. Circle Of Hands
The Hensley Lawton Band 13. Prelude - A Minor Life 14. Easy Livin' 15. The Dance 16. The Hanging Tree 17. I'm Alive 18. The Return 19. July Morning 20. Wise Man 21. Gypsy 22. Lady In Black 23. Outro Easy Livin' (The Cover Of Uriah Heep) 24. Gypsy
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.138min.
CD(29:35) Easy Livin' (The Cover Of Uriah Heep) 1. Something Or Nothing 2. So Tired The Hensley Lawton Band 3. Tonight 4. The Wizard 5. Rain 6. Sympathy 7. Free `n` Ea STEREO SOUNDBOARD RECORDING
The Hensley Lawton Band Ken Hensley - Hammond B3 organ, electric and acoustic guitars, lead vocals John Lawton - lead vocals, acoustic guitar Reuben Kane - lead guitar, vocals Steve Dunning - Bass Justin Shefford - drums
Easy Livin' Michael Keuter - Lead Vocals Thommy Eyck - Guitar Henjo Richter - Keyboards Frank Hellmuth - Bass Markus Corby - Drums Orchestra conducted by Renate Publig