数々の傑作が復刻されている“A DIFFERENT KIND OF TRUTH TOUR”でも、ズバ抜けたド迫力映像が登場。最前席(!?)でフルショウを駆け抜ける超密着体験に酔いしれてください!本作が撮影されたのは「2012年4月21日グリーンズボロ公演」。その超接写オーディエンス・ショットです。本作最大のポイントはド肝を抜く「目の前感」にあるわけですが、昨今は再編VAN HALENのリリースラッシュ。混乱を避けるためにも、まずは当時のスケジュールから振り返ってみましょう。・1月5日-2月8日:ウォームアップ(3公演)《2月7日『A DIFFERENT KIND OF TRUTH』発売》・2月18日-4月1日:北米#1(19公演)
・4月10日-4月19日:北米#2a(5公演)4月21日:グリーンズボロ公演 ←★本作★・4月25日-29日:北米#2b(3公演)5月1日『A DIFFERENT KIND OF TULSA』・5月5日-6月26日:北米#2c(21公演) これが2012年のVAN HALEN。さまざまなタイトルの解説で同じ時期をまとめていますが、上記のポイントは「北米#2」と「映像」に絞っていること。2012年ツアーは4月頭にオフがあり、そこで一区切り。オフ前の「北米#1」はセットの変化が激しくレア曲に出逢えるタイトルが多く、「北米#2」はセットが固まった反面、演奏の練度が上がってデイヴの即興も冴えたショウが増えました。本作のグリーンズボロ公演は、そんな「北米#2」の6公演目。先日大好評を賜った『TULSA 2012』の4公演前となるコンサートでした。そんなショウで撮影された本作は、ステージ直近の最前列体験がド迫力な超密着ショット(厳密に言うと最前列ではなく2列目なのですが、前列のお客さんが小柄な女性なので実質的な違いはありません)。とにかく、その近さが異様。デイヴもエディも手を伸ばせば触れそうなほど「すぐそこ」なのです。ズームなどしなくても顔の皺までクッキリなのですが、本作の撮影者は欲が深い。最前からさらにデジタル・ズームで迫りまくって顔面や手元が画面からハミ出す程の超ドアップをたっぷり捉えているのです。しかも、この人物の前にいるのは本物のカメラ・クルー。そのため、スクリーンで会場中を沸かせようとデイヴがちょくちょく悪戯に来る。「物理的に近い」「デイブが寄ってくる」「さらにデジタル・ズーム多用」……という三密ショットなのです。実際、本作のド迫力ぶりは尋常ではない。『TULSA 2012』の観やすいハイクオリティぶりも素晴らしく、実のところサウンド面では本作は及びませんでした。しかし、本作の「ビックリ度」「興奮度」はズバ抜けている。オーディエンス・ショットの魅力は多種多様ですが、その中でも特別なのが「普通じゃチケが買えない特等席の体験感」。本作は、その特等席感が比類ない超絶映像なのです。そんな特等席から観られるフルショウ。セットも整理しておきましょう。・炎の導火線:Runnin' With The Devil/You Really Got Me/Ice Cream Man/Ain't Talkin' 'Bout Love・伝説の爆撃機:Somebody Get Me A Doctor/Dance The Night Away/Women In Love/Outta Love Again(★)/Beautiful Girls
・暗黒の掟:Romeo Delight(★)/Everybody Wants Some!!・戒厳令:Unchained/Hear About It Later(★)・ダイヴァーダウン:(Oh) Pretty Woman・1984:I'll Wait/Hot For Teacher/Panama/Jump・ア・ディファレント・カインド・オブ・トゥルース:She's The Woman/Tattoo/
China Town/The Trouble With Never(★)※:「★」印は“A DIFFERENT KIND OF TRUTH TOUR”の日替わり曲。……と、このようになっています。「北米#2」はセットが固まりつつある時期で珍しい曲は少なめなのですが、その中で光っているのが「Outta Love Again」。このところ再結成時代を多数アーカイヴしているので麻痺しがちですが、この曲は33年ぶりに復活した2012年の限定曲であり、それも16回しか演奏していないなかなかのレア曲。もちろん、本作が唯一無二の記録とは言えないわけですが、これほど目の前で体験できる記録は他にないでしょう。マニアがオーディエンス・ショットに求めるモノは十人十色。時にプロショットで観られないメンバーや演出の確認であったり、時にトラブルが起きたショウの証拠映像であったり。しかし、そうした魅力は言ってしまえば「プロショットの代わり」にすぎません。しかし、本作は違う。客席撮影でしかあり得ないワンカメ・フルショウの体験感。それもどう頑張ってもチケが取れない中央・最前付近の。「オーディエンス・ショットにしては」ではなく、「オーディエンス・ショットだけの」魅力を頂点的に味わえる大傑作。
Live at Greensboro Coliseum, Greensboro, NC, USA 21st April 2012 AMAZING SHOT!!!
Disc 1(53:09) 1. Unchained 2. Runnin' With the Devil 3. She's The Woman 4. Romeo Delight 5. Tattoo 6. Everybody Wants Some 7. Somebody Get Me A Doctor 8. China Town 9. Hear About It Later 10. Pretty Woman 11. Drum Solo 12. You Really Got Me
Disc 2(63:09) 1. The Trouble with Never 2. Dance The Night Away 3. I'll Wait 4. Hot For Teacher 5. Women In Love 6. Outta Love Again 7. Beautiful Girls 8. Ice Cream Man 9. Panama 10. Guitar Solo 11. Ain't Talkin' 'Bout Love 12. Jump
David Lee Roth - Lead Vocal Eddie Van Halen - Guitar, Vocal Alex Van Halen - Drums Wolfgang Van Halen - Bass, Vocal COLOUR NTSC Approx.116min.