本作が撮影されたのは「2001年1月14日リオ・デ・ジャネイロ」。10年ぶりに開催された一大ロック・イベント“第3回ROCK IN RIO”です。GUNS N' ROSESは1991年の第2回にも出演していましたが、この日は彼らの歴史でも特別中の特別。まずは、『HOUSE OF BLUES 01.01.01』とも合わせ、2001年のライヴスケジュールをおさらいしてみましょう。・1月1日:HOUSE OF BLUES公演 【本作】・1月14日:ROCK IN RIO III出演《ツアーがキャンセル》・12月29日:THE JOINT公演・12月31日:THE JOINT公演《ポール・トバイアス離脱》 以上、これだけ。バケットヘッドの病気によりツアーがキャンセルとなり、“オリジナル新生”とも言えるラインナップは全4公演で早くも崩れてしまったのです。そんな復活の象徴ともなったのが、本作の“ROCK IN RIO III”。他3公演は小さい会場のウォームアップ的なショウばかりでしたが、“ROCK IN RIO III”だけは世界的な大舞台。その模様はテレビ放送され、全世界が新生GUNSを知った。本作のプロショットは、そんな歴史的映像なのです。全世界が注目しただけに当時から有名なテレビ放送ですが、本作はその放送そのものではない。“独りGUNS”の集大成ともなる傑作『COMPLETE ROCK IN RIO 2001-2011』にも収録されたアップグレード・バージョンなのです。何がアップグレードかと言えば、サウンド。映像自体もハイクオリティで知られるMULTISHOWの再放送バージョンを使用していますが、さらに音声もテレビ放送のモノラル音声ではなく、FMラジオ音源をシンクロ。ステレオにバージョンアップさせた最高峰版なのです。そのクオリティで描かれるのは、全世界も驚いた新生GUNSの姿。そして、今となっては貴重なバケットヘッド&ポール・トバイアス時代のGUNS N' ROSESなのです。セットは『APPETITE FOR DESTRUCTION』の全12曲中10曲を軸にしたクラシック群に、全世界が刮目した新曲群。当時は『CHINESE DEMOCRACY』に収録されることになる「Madagascar」「Chinese Democracy」「Street Of Dreams」に注目が集まりましたが、今となってはむしろ「Oh My God」と「Silkworms」こそが貴重。両曲とも2002年以降のワールドツアーでは演奏されず、2001年の4公演のみ。新生GUNSのスタート期を象徴するような激レア曲なのです。また、「Madagascar」にしても『HOUSE OF BLUES 01.01.01』では聴くことができず、貴重なバケットヘッドとのライヴバージョンなのです。激太りしたアクセルが話題となったのも懐かしいプロショットですが、今となっては再起を賭けた時代の熱気こそが眩しい。ここに刻まれているのは、GUNS復活に世界が固唾を飲んだ2001年の空気。衝撃作『HOUSE OF BLUES 01.01.01』が登場する今だからこそ、もう一度じっくりと向き合いたい象徴的マルチカメラ・プロショット、その最高峰マスターなのです。
Rock in Rio 3: Rio De Janeiro, Brazil 14th January 2001 PRO-SHOT
1. Intro. 2. Welcome To The Jungle 3. It’s So Easy 4. Mr. Brownstone 5. Live And Let Die 6. Oh My God 7. Think About You 8. You Could Be Mine 9. Robin Finck Solo 10. Sweet Child O' Mine 11. Knockin’ On Heaven’s Door 12. Madagascar 13. Buckethead Solo #1 14. November Rain
15. Out Ta Get Me 16. Rocket Queen 17. Chinese Democracy 18. Buckethead Solo #2 / Blues Jam 19. Street Of Dreams 20. Patience 21. Nightrain 22. My Michelle 23. Silkworms 24. Paradise City PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.146min.