スティーヴ・ミラー・バンドの1983年プロショット映像。大ヒット曲がズラリと並ぶ選曲はまさに“ライブ・ベスト”といっていい内容で、オーディエンスを楽しませる“ツボ”を心得た楽しいロックンロール・ショーが展開される。デトロイトでのライブということで、「ロックン・ミー」では歌詞を “Northern California where the girls are warm” から “The Motor City where the girls are so pretty” に変えて歌い大喝采を浴び、「リヴィング・イン・ザ・USA」ではハーモニカをフィーチャーしてカントリー・フレイヴァー溢れるR&Bを聴かせる。シンセ全開のスペイシーサウンドをライブで見事に再現した「フライ・ライク・アン・イーグル」、レイドバックした曲想がめちゃくちゃ心地良い74年の全米?1ソング「ザ・ジョーカー」、スティーヴ・ミラーの本性であるブルース魂を開陳した「マーキュリー・ブルース」と、ポップな曲とブルージーな曲のバランスも申し分ない。ドライヴ感たっぷりのリズム・ギターがたまらない「テイク・ザ・マネー・アンド・ラン」、82年を代表する大ヒットとなったマジナイ・ソングを更にアップテンポで聴かせる「アブラカダブラ」、スタジオ録音を凌ぐ凄まじいノリを生み出すギター・リフが圧巻な「ジェット・エアライナー」と、ノリの良いヒット曲3連発で盛り上げ、ラストは「バッファローズ・セレナーデ」でブルージーにシメるというるニクイ構成だ。R&Bをベースにしたノリノリのロックンロールが満載のこのライブ盤、必見の1枚。
STEVE MILLER BAND Live in Pine Knob Detroit MI 1983 TIME 50min RANK A PRO SHOT
Macho love (intro)/Gangster of Love/Rock’n me/Living in the USA/Fly like an eagle/Jungle love/The joker/Mercury blues/Take the money and run/Abracadabra/Jet airliner/Buffalo’s Serenade