ポールやジョージ、ヨーコ、そしてジョンの2人の息子たち。ビートルズにまつわる人々が過ごした“80年代”にたっぷりと浸れる映像集がリリース決定です。本作に収められているのは、1984年から1987年までの日本のテレビ番組。当時のマニアが録画し、秘蔵していたコレクションからデジタル化したコンピレーション作品です。当店では国内外のエアチェックを扱って参りましたが、この録画マニアのコレクションは、録画クオリティも保存状態もハンパではない。ダビング劣化ゼロなのは当然として、経年劣化もなく、白線ノイズも歪みもまったくない。美しい発色はレーザーディスクや放送局マスターのレベル。画面に表示されるテロップに至っては、そのビビッドな輪郭はデジタルで上から乗せたのかと思うほど。事実としては“80年代エアチェック”・“個人の録画”なのですが、とてもそうとは思えない超美麗映像なのです。本作は、そんなコレクションからビートルズ関係の映像をまとめたもの。主役となるのは、1984年に『VALOTTE』でデビューしたばかりのジュリアン・レノンで、5つの日本番組が収録されています。まず登場するのが某公共放送局の音楽番組。土曜の夜7:20に流れた『海○ウィー○リー』ですが、本作はジョンの死から4年が経った12月8日に放送されたもの。ジュリアンと共に軸となるのはポールの映画『ヤァ!ブロードストリート』で、当時のポールや父親との思い出を語るジュリアンのインタビューもフィーチュアされています。その後に続くのが、洋楽シーンの象徴とも言える土曜深夜の名物番組『○スト○ットUSA』やMTV。ここではジュリアンの「Too Late For Goodbyes」「Say You're Wrong」クリップの他、ジョンの「Woman」、ジョージの「All Those Years Ago」、ポール&スティーヴィ・ワンダーの「Ebony And Ivory」などをランキングと共に紹介。当時のメンバー達がどんな位置づけだったのか、時代の輪切りで感じられます。そして、本作の目玉が1986年に放送された音楽番組『夜ヒッ○』。当時、『THE SECRET VALUE OF DAYDREAMING』に伴って2度目の来日公演を行っていたジュリアンが生出演するのです。「Want Your Body」の生演奏も素晴らしいのですが、それ以上に必見なのがプロレス実況上がりの司会者とノンビリと答えるジュリアンとのやりとり。ギャグを交えた猛烈な早口を通訳し切れていないようで、微妙な表情で戸惑い気味のジュリアン。仕込みの「日本の下駄が好き」という話になると番組から下駄のプレゼント。もちろん、ジュリアンは喜んで受け取るわけですが、司会者は止まらず、「中曽根総理が外人のVIPが来たときにお土産に渡す専門の下駄なんですよ。これをジュリアン・レノンさんにあげるということで中曽根さんもお喜びでしょう。軽井沢で静養中のヤス、テレビ見てます? 新自由クラブも巻き込んでウハウハでしょッ!」と畳みかける。実は、この放送の2日後に新自由クラブが解党し、ほとんどの党員が自民党に合流。“時代の薫り”どころか、“時代そのもの”まで吹き出す番組なのです。そして、最後は1987年。こちらはジュリアンではなく、ヨーコとショーン。『夢工場'87』に招待されたヨーコへのインタビューと、当時12歳のショーンが幼児番組(?)に出演して「It's Alright」を歌い踊る。こんな細かい出演までチェックして、超ハイクオリティに録画しているとは……。いつの時代もマニアの情熱とは「一体なんのために?」と不思議になるものですが、その極みがボーナス収録されたテレビCM集。ジュリアンが出演した車のCMをロングバージョンとショートバージョンもキチンと把握して録画、さらに編集してまとめていたのです。CMの放送枠を狙って録るという極めてレアなチャンスまで逃さない。デジタル編集&保存で場所を取らない現代でさえ面倒なのに、それを80年代のビデオデッキで行っていた。このマニアにしても、まさか30年後の2016年にアーカイヴDVDになるとは想像していないわけで、まさに「なぜ?」の疑問が渦を巻く。それでも録画し、保存していた……その情熱が結実した1本なのです。「なぜここまで?」……その答えは愛すればこそ。自分にできる総てを費やさずにはいられない気持ち。そんなマニアの情熱があったからこそ、この珠玉の映像たちは30年の時間を飛び越えた。そんなマニア愛のおすそ分け。JULIAN LENNON, JOHN LENNON, PAUL McCARTNEY, GEORGE HARRISON - JAPAN TV 1984 - 1987 (31:29)
Kaigai-Weekly Broadcast on 8th December 1984 1. Introduction 2. Give My Regards To Broad Street incl. Paul McCartney interviews 3. John Lennon & Julian Lennon incl. interview & promo clips Best Hit USA 4. Julian Lennon - Too Late For Goodbyes 5. CM (feat. Too Late For Goodbyes)
6. John Lennon, George Harrison & Paul McCartney, etc MTV 7. Julian Lennon - Too Late For Goodbyes 8. Julian Lennon - Say You're Wrong 9. CM (feat. Valotte, Too Late For Goodbyes * Long & Edit version) Julian Lennon Yoru-no-Hit Studio Deluxe Broadcast on 13th August 1986
10. Introduction 11. Studio #1 12. Studio #2 13. Want Your Body 14. Outro Communication Carnival "Yumekojo '87" 15. CM (feat. Oh Darling) 16. Yoko Ono Interview 17. Sean Lennon - It's Alright PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.32min.