1998年~99年にかけて行なわれた“PILGRIM Tour”を代表する大定番プロショットの極上版ニューマスターが登場。すべての既発映像を上回る秘蔵エアチェックマスターを新発掘です。エリック・クラプトンの日本公演放送版として、マルチカメラ・プロショットで本作が撮影されたのは、「1999年11月24日横浜アリーナ公演」。1997年の日本武道館公演に続き二度目のことで、クラプトンの公式映像としては珍しいことでした。このショウは当時衛星テレビで後日放送され、海外では流出エアチェックマスターからハーフオフィシャルとしてDVDがリリースされている定番中の大定番映像です。当店も過去にエアチェックマスターからギフトアイテムとしてご提供したことがありましたが、今回、海外ものを含め、そうした既発盤のすべてを凌駕する極上クオリティのエアチェックマスターを入手したのです。クラプトンが行なった“PILGRIM Tour”の公式映像と言えば、クラプトン自らが企画して同年6月30日にニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンにて開かれたチャリティイベント「クロスロード・コンサート」の不完全収録版しかありませんでした。しかもショウの趣旨からして出演ゲストが多く、“PILGRIM Tour”の純粋な記録とは言えない内容になっていました。そうした中、クラプトンはお気に入りの日本で、コンサートの完全映像収録にGOサインを出したのでした。ここで当時のジャパンツアーのスケジュールを見てみましょう。1999年ジャパンツアー・11月9日:日本武道館・11月11日:名古屋体育館・11月13日:マリンメッセ福岡・11月15日、16日、17日:大阪城ホール・11月19日、20日、22日:日本武道館・11月24日:横浜アリーナ ←★ココ★
・11月26日、27日、29日、30日:日本武道館 これが1999年のジャパンツアーのスケジュールでした。全14公演中、収録された横浜公演は終盤の10公演目に当たっていました。前年には欧米を中心に20名のストリングオーケストラを帯同する大々的なツアーをこなしましたが、ジャパンツアーは組まれておらず、年の改まった1999年終盤にようやく実現したというものでした。衛星テレビで放映されただけに、このショウは無数の既発を生んできた大定番でもあり、本稿に目を留められたクラプトンファンの方なら一度くらいは目にされたことがあるでしょう。本作は、そんな大定番でありながらこれまで市場に出ることのなかった門外不出のエアチェック・マスターなのです。しかも、記録したのがタダ者ではない。当店では国内の記録マニアによる極上マスターで音楽場組の数々をアーカイヴしておりますが、本作もそんなコアマニアの手によるもの。最近のリリースで言うならマイケル・ジャクソンの大ヒット作『JAPAN TOUR '87』やプリンスの『TOKYO DOME 1990: Re-Broadcast Edition』、キース・リチャーズの『BOSTON 1993 1st Night』でピンと来る方も多いのではないでしょうか。あの超絶な映像美を成し遂げたマニアの最新作なのです。実際、本作の映像美はマイケル/プリンス/キースに対するクラプトン版と言えるもの。地上派ではないので懐かCMの面白さはありませんが、だからこそシームレスに途切れないライヴの醍醐味は一層素晴らしく、テロップや字幕の文字の鮮明さも随一で、ビシッと揺るがない安定感も強烈。作品然とした完成度がマイケル/プリンス/キース篇同様に素晴らしいのです。そして、最大の魅力である映像美も絶大。あまりにも定番で無数のリリースが存在する中、「史上最高峰」を断言してしまえるクオリティです。ここまでノイズがなく、テロップ1文字1文字のエッジが鮮やかで、クラプトンの肌艶やギターの細部まで超リアル、加えて安定感まで絶大……こんなマスターは観たことがありません。その映像美で描かれるショウは……もはや言葉にするまでもないでしょう。セットリストについては、ツアー初日ではブルースのReconsider BabyやOld Love、アンコールでBefore You Accuse Meなども組まれた長めのものでしたが、ツアーの進行に連れ、バンドの疲れ具合や時間的な制約の中でこうしたナンバーが落ちていき、本作のセットリストに落ち着いたという状況でした。当時の最新作『PILGRIM』は、91年に亡くなった4歳の息子さんへの想いと自分の人生への内省を込めて7年がかりで製作された力作でしたので、コンサート前半には当該アルバムからのナンバーを集中して披露しました。ここが本ツアーの肝とも言えるものでしたが、そこにクラプトンの代名詞とも言えるブルースと自作の代表曲を交え、当時のベストセットと呼べる内容となっていました。注目すべきは、長年に亘りクラプトンをサポートしてきたセカンドギタリスト、アンディ・フェアウェザー・ロウを1曲でフィーチャーしたことです。長年の労苦に報い、信頼を込めて彼に1曲を任せたのですが、なんと中間ではクラプトンの凄まじいソロで主役の座を持っていってしまっているという見所があります。逆にアンディからすれば、信頼ゆえにクラプトンにソロを任せたということだったのでしょう。さらにはアンコール前に貴重なクラプトンのインタビューが挿まれています。日本公演に懸けた思いなど、当時のクラプトンの肉声を聴くことができるという旨みもあります。演奏曲の出所を記しますと、PILGRIM(5曲)・My Father's Eyes(★)/Pilgrim(★)/River Of Tears/Going Down Slow/She's Gone(★)LAYLA AND OTHER ASSORTED LOVESONGS(2曲)・Bell Bottom Blues(★)/Layla SLOWHAND(2曲)
・Wonderful Tonight/Cocaine(★)シングルヒット曲(2曲)・Tears In Heaven/Change The World クリーム時代(2曲)・Badge(★)/Sunshine Of Your Love ブルース(3曲)・Hoochie Coochie Man(★)/Ramblin' On My Mind(★)/Have You Ever Loved A Woman(★)
その他(1曲)・Gin House(★)*アンディ・フェアウェザー・ロウのソロナンバー ※注:「★」印はMSG公演のプロショットでは観られない曲。……と、このようになっています。当時の最新かつ最重要作『PILGRIM』をフィーチャーしながら、クラプトンのステイタスを確立したクリーム時代、大名盤『LAYLA・・』と『SLOWHAND』からのヒット曲、シングルヒット、そしてブルース、と全キャリアを総括するような代表的レパートリーを散りばめた美味しい選曲。上記の日程通り、一連の公演も終盤に至ったからこそのバンドの阿吽の呼吸感も素晴らしい。それこそ、この時点のクラプトンの「ベスト」と言っても良い音楽的な大傑作なのです。余談ですが、このステージには、クラプトンの足元に後年のようなふかふかしたペルシャ絨毯は敷かれていません。当時のクラプトンは53歳。2時間のステージでも足への負担など気にしなくてもよいほど「若かった」ということでしょう(プレイへの情熱は今も変わりませんが)。クラプトンの人生でも大きな意味を持っていたアルバム『PILGRIM』とそのツアー。その象徴となるマルチカメラ・プロショットの超極上マスターです。当店はギネス協会ではないので「世界一」を認定する立場にありませんが、本作は日本語字幕の1文字まで鮮やかな日本放送バージョンの最高峰版には違いない。本来であれば、永久保存プレス化が相応しい1枚。「1999年11月24日横浜アリーナ公演」のマルチカメラ・プロショット。PILGRIM Tourの象徴とも言うべき放送プロショットですが、本作はマイケル・ジャクソンやプリンスの大ヒット作を手掛けたコアな記録マニアによる秘蔵の日本放送極上マスター。完全オフィシャル級の映像美は素晴らしく、ビシッと揺るがない安定感も強烈。ここまでノイズがなく、テロップ1文字1文字のエッジが鮮やかで、クラプトンの肌艶まで超リアル、加えて安定感まで絶大……こんなマスターは観たことがありません。もう1つのライブ映像大定番であるMSG公演のプロショットでも観られない「My Father's Eyes」「She's Gone」「Bell Bottom Blues」も美味しいフルショウを極上クオリティで楽しめます。Live at Yokohama Arena, Yokohama, Japan 24th November 1999 PRO-SHOT(UPGRADE) (1:58:52)
1. Introduction 2. My Father's Eyes 3. Pilgrim 4. River Of Tears 5. Going Down Slow 6. Hoochie Coochie Man 7. She's Gone 8. Ramblin' On My Mind 9. Tears In Heaven 10. Bell Bottom Blues 11. Change The World 12. Gin House 13. Cocaine 14. Wonderful Tonight 15. Badge
16. Have You Ever Loved A Woman 17. Layla 18. Interview 19. Sunshine Of Your Love Eric Clapton - Guitar, Vocals Andy Fairweather Low - Guitar, Vocals Nathan East - Bass, Vocals Steve Gadd - Drums David Delhomme - Keyboards Katie Kissoon - Backing Vocals Tessa Niles - Backing Vocals
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 119min.