CHICAGOを脱退し、ソロ活動に専心するようになった2010年のビル・チャンプリン。そんな時期に実現したオーケストラ共演コンサートの極上映像が登場です。そんな本作が撮影されたのは「2010年3月18日オスロ公演」。ノルウェー放送管弦楽団(KORK)と共演した特別公演のマルチカメラ・プロショットです。CHICAGOを抜けたビルはソロ名義でのショウの他、SONS OF CHAMPLINとしてのツアーも平行。そんな状況をイメージするためにも、当時のスケジュールから振り返ってみましょう。2009年《8月:CHICAGO脱退を発表》・11月6日-22日:北米#1(13公演)2010年*3月4日-7日:北米#2a(4公演)
・3月18日:オスロ公演 ←★ココ★*3月26日-29日:北米#2b(3公演)・5月12日-7月1日:欧州(7公演)*7月7日-9月6日:北米#3(13公演)※注:「・」印はソロ公演で、「*」印はSONS OF CHAMPLIN公演。 これが2009年/2010年のビル・チャンプリン。脱退宣言以降はソロとしての「北米#1」、SONS OF CHAMPLINとしての「北米#2」と2つの全米ツアーを実施しましたが、本作のオスロ公演は後者の合間に1回だけ差し込まれた特別公演でした。そしてポジションも特別なら、内容も特別。前述の通りオーケストラKORKとの共演コンサートであり、その模様はノルウェー放送協会(NRK)で放送。本作は、そのベスト・マスターからDVD化したものです。実際、そのクオリティは「超」付きの極上品。2010年の放送だけに完全オフィシャル級の画質・音質でもあるわけですが、それだけではない。NRKは日本で言うところNHKにあたり、国を代表する放送局だからこそ滲み出る気品が素晴らしい。オーケストラでいっぱいのステージは身動きができないほど満杯だったりもするのですが、それを補ってあまりある多彩なカメラワークと幻想的なライティングが美しい。シンフォニックなメロディにはブルー系で深海のような深遠なムードを演出し、ジャズっぽくハネる曲では情熱の赤でグルーヴを視角化する。オーケストラを多彩に捉えたアングルや曲想にピッタリと合ったスイッチングも含め、画面の隅々から作品感が溢れてくるのです。そんな映像美で描かれるのは、オーケストラによってゴージャスに彩られたソロの名曲群。ここでその内容も整理しておきましょう。70年代/80年代(6曲)・独身貴族:Keys To The Kingdom/Yo' Mama/
I Don't Want You Anymore・ランナウェイ:Take It Uptown/Satisfaction・EARTH, WIND & FIRE:After The Love Has Gone 90年代以降(5曲)・スルー・イット・オール:Light Up The Candles/Turn Your Love Around・スターテッド・トゥ・シング:He Started To Sing/Love Is Gonna Find You
・ノー・プレス・レフト・トゥ・フォール:All Along ……と、このようになっています。90年代以降のレパートリーも美味しいですが、やはり嬉しいのは初期ソロ『SINGLE』『RUNAWAY』の名曲たち。翌2011年に実現した来日公演でも聴けたクラシックスですが、その想い出がフラッシュバックしつつ、オーケストラによって更に美化される。もちろん演奏も素晴らしく、滋味深いヴォーカルだけでなくギターやオルガン、ピアノと目まぐるしく入れ替えながらの大熱演で魅せてくれるのです。脱退直後という事もあってかCHICAGOのレパートリーは取り上げていませんが、その分ソロの名曲群がたっぷり。オーケストラによって壮大に、ゴージャスにアップグレードした「目で観るベスト盤」です。本来であれば、オフィシャルでリリースされるべき音楽映像の大傑作。ノルウェー放送管弦楽団(KORK)と共演した「2010年3月18日オスロ公演」のマルチカメラ・プロショット。ノルウェー放送協会(NRK)で放送された完全オフィシャル級のプロショットで、そのベスト・マスターからDVD化した究極の1枚。初期ソロ『SINGLE』『RUNAWAY』を中心に、長いソロキャリアの名曲群がオーケストラによって壮大に、ゴージャスにアップグレード。本来であれば、オフィシャルでリリースされるべき音楽映像の大傑作です。
Rockefeller Music Hall, Oslo, Norway 18th March 2010 PRO-SHOT
1. Intro 2. Keys To The Kingdom 3. Yo' Mama 4. I Don't Want You Anymore 5. He Started To Sing 6. Interview #1 7. Love Is Gonna Find You 8. Light Up The Candles 9. Turn Your Love Around 10. After The Love Has Gone 11. Interview #2 12. Take It Uptown 13. All Along 14. Satisfaction
Bill Champlin - Vocal, Guitar, Keyboards Svenn Erik Kristoffersen - Keyboards Georg "Jojie" Wadenius - Guitar Tom Erik Antonsen - Bass Joakim Nordin - Drums Havard Fossum - Saxophone Tamara Champlin - Chorus Per Oystein Sorensen - Chorus Havard Gryting - Chorus
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.59min.