アメリカンロックの理想を体現した究極のスーパーバンド、DAMN YANKEES。その日本公演を目撃できるオフィシャル級プロショットが登場です。そんな本作が撮影されたのは「1993年１月20日：中野サンプラザ」公演。そのマルチカメラ・プロショットです。DAMN YANKEESの来日公演は1990年と1993年の２回で合計７公演。本作は2ndアルバム『DON'T TREAD』リリースから５ヶ月後に実現した再来日でした。まずは、当時のスケジュールを振り返っておきましょう。・１月19日：中野サンプラザ・１月20日：中野サンプラザ ←★ココ★・１月21日：大阪厚生年金会館・１月22日：名古屋港湾会館 以上、全４公演。中野サンプラザ２公演目は当時、某衛星放送局でテレビ放送され、数々の既発を生み出してきた定番中の大定番。本稿に目を留められた方なら一度は見た事があるでしょう。本作も同じプロショットではあるのですが、クオリティはまったく異なる。独自ルートで入手した業務用VHSからダイレクトにデジタル化された放送前マスターなのです。実のところ、放送前とは言っても編集段階ではなく、完成度は100％。カット割りやミックスなどの編集も放送版とまったく同じなので、わずかに「ステレオ」のロゴ等が被っていない。まさに放送寸前のファイナル版なのです。そんな本作最大のポイントは、史上最高峰となるクオリティ。編集は同じであっても一度も放送電波に乗っていないマスター鮮度は段違いでして、ジェネやダビング痕の軽重を気にしてきた既発群とは次元が違う。テッド・ニュージェントのヒゲ１本１本まで鮮やかで、曲名テロップも輪郭までシャープなら美しいライトショウにも滲まない発色も当時そのまま。時代柄、撮影段階のアナログ感はありますが、レーザーディスクで公式リリースされていたかのような映像美なのです。その最高峰クオリティで描かれるのは「２枚のアルバム＋各古巣の代表曲」を85分に濃縮し、ステージテンションで爆上げしたフルショウ。“UPRISING Tour”というと、公式の映像作品『UPRISING LIVE!』にも残されていますが、本作の方が曲数も多くセレクトも異なる。比較しながら整理してみましょう。ダム・ヤンキース（５曲）・Damn Yankees／Rock City（★）／Come Again／Coming of Age／High Enough ドント・トレッド（４曲）・Don't Tread On Me／This Side of Hell（★）／Where You Goin' Now／Uprising
その他（３曲）・Free-For-All（★：TED NUGENT）／Renegade（STYX）／(You Can Still) Rock In America（NIGHT RANGER）※注：「★」印は公式映像『UPRISING LIVE!』では観られない曲。……と、このようになっています。「Rock City」はテッドのソロ・ステージで演奏された事もありますが、「This Side of Hell」は古巣のバンドでも取り上げられた事がない貴重ナンバーです。もちろん、彼らは２枚のアルバムと２回のツアーで解散してしまったので他の曲もすべて貴重。そんな彼らの名曲群をこれだけ大量に、しかも完全オフィシャル級プロショットで見られるのですから、もう全世界的なロックの文化遺産なのです。存在自体がアメリカンロックの権化であったDAMN YANKEES。その粋とも言うべきフルショウをマルチカメラ・プロショットで描ききった史上最高峰クオリティの１枚です。もはや２枚のオリジナル・アルバム以上の価値を誇るアメリカンロックの至宝であり、彼らの最高傑作と言っても過言ではない。放送録画ではなく、関係者経由で入手した業務用ビデオからのデジタル化。Nakano Sunplaza, Tokyo, Japan 20th January 1993 PRO-SHOT(from Original Masters)
1. Opening 2. Intro 3. Don't Tread On Me 4. Damn Yankees 5. Rock City 6. Free-For-All 7. This Side of Hell 8. Where You Goin' Now 9. Come Again 10. Uprising 11. Renegade 12. (You Can Still) Rock In America 13. Coming of Age 14. High Enough 15. Ending (Where You Goin' Now)
Tommy Shaw - Guitars, Vocals Ted Nugent - Guitars, Vocals Jack Blades - Bass, Vocals Michael Cartellone - Drums, Percussion PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.85min
