『AT BUDOKAN』でブレイクスルーを果たした1979年のCHEAP TRICK。そんな当時の象徴映像が最高峰クオリティの日本バージョンで登場です。その象徴映像が撮影されたのは「1979年2月10日ブライトン大学」。BBCの名物番組“ROCK GOES TO COLLEGE”で放送されたマルチカメラ・プロショットです。1979年と言えば、『AT BUDOKAN』だけでなく『DREAM POLICE』も大ヒットし、再来日も実現した問答無用の絶頂期。まずは、その歩みを振り返ってショウのポジションを確かめてみましょう。・1月2日ー13日:北米#1(7公演)《2月『AT BUDOKAN』米国発売》・1月31日ー3月9日:欧州#1(17公演)←本編
・3月17日ー30日:日本(12公演)・4月7日ー8月21日:北米#2(77公演)・8月25日ー9月2日:欧州#2(5公演)←※ボーナス・9月9日:イースト・トロイ公演《9月21日『DREAM POLICE』発売》・9月20日ー30日:北米#3(7公演)・10月16日ー11月2日:オセアニア(9公演)
・11月27日:ホノルル公演・12月27日ー31日:北米#4(4公演) これが1979年のCHEAP TRICK。この1年だけでも凄まじいのですが、「北米#1」は前1978年の年末からシームレスに続くツアーの一環ですし、「北米#4」も翌1980年始へと続く日程の一部。とにかくツアー&ツアー&ツアーな生粋のライヴバンドぶりが日程からも分かります。そんな中で本作のブライトン大学公演は、『AT BUDOKAN』の発売前後に行われた「欧州#1」の7公演目にあたるコンサートでした。
【劣化ゼロの完全マスター・クオリティ】このショウは“ROCK GOES TO COLLEGE”のために行われた特別公演なのですが、この番組はその名の通り、大学の体育館などで行われるステージを放送するもの。1978年9月から1981年3月まで全45回に渡って放送され、AC/DCやCHEAP TRICK、ロリー・ギャラガー、トム・ペティ、U2、GILLAN等々、ロック史に残る名作を大量に残しました。CHEAP TRICKの出演回も無数の既発群を生む定番中の大定番なのですが、本作はその中でも最高峰となるものです。何しろ、そのクオリティは完全無欠のオフィシャル級。「当時基準の」でもなければ「エアチェックにしては」でもない。某衛星放送局によるデジタル再放送版をデジタル録画しており、劣化は一切なく放送局マスターの映像美がそっくりそのままDVDに移し込まれているのです。
【字幕も完備の日本放送バージョン】そのクオリティに加え、「日本放送」というのもポイント。バンドを紹介するDJや局間MCなどでは日本語字幕も完備していまして、その内容も最高。例えば、バンド紹介シーンでは『AT BUDOKAN』も話題にされ、「新作の発表を控えていますが、この武道館ライヴも最高です」「カミカゼ・イエローのこのカラー盤、誰かほしい? あとでお金持ってきてね」と言ってLP盤を客席に投げ込んでいるのです。もちろん、本作の肝心要は絶頂期のライヴそのもの。これがもう「目で見るAT BUDOKAN」という感じ。もちろん、大学体育館に設営されたステージは日本武道館とは比べものにならないほど狭いものの、そこに濃縮されたエネルギーと名曲群は歴史的ライヴアルバムに一歩も引けを取らないのです。ここで、そのレパートリーも確認しておきましょう。蒼ざめたハイウェイ(3曲)・Hello There(一部)/Come On, Come On/I Want You To Want Me 天国の罠(3曲)
・Stiff Competition(★)/California Man(★)/Surrender at武道館(2曲)・Ain't That A Shame/Need Your Love ※注:「★」印は『チープ・トリックat武道館』で聴けない曲。フル映像に慣れた現代感覚からすると放送枠に沿った約40分という尺は短く感じるのですが、逆に言えば、それも「動くAT BUDOKAN」的なのです。あの大名盤を創り上げたバンド・ポテンシャルを完全オフィシャル級/鉄壁マスター・クオリティで楽しめる大傑作映像です。それこそ『AT BUDOKAN』と並び称されるべき1枚。「1979年2月10日ROCK GOES TO COLLEGE」の超極上マルチカメラ・プロショット。某衛星放送局による再放送バージョンで、放送もデジタルなら録画もデジタル。劣化ゼロでマスター・クオリティをそっくりDVD化した完全オフィシャル級です。ショウは「目で見るAT BUDOKAN」となるもので、DJやMCでも『AT BUDOKAN』に付いて触れます(日本語字幕付き)し、バンド・ポテンシャルも大名盤そのもの。絶頂期を目撃できる史上最高峰の映像作品です。Brighton Polytechnic, Brighton, UK 10th February 1979 PRO-SHOT(BEST QUALITY) (38:39)
1. Hello There 2. Introduction by Pete Drummond 3. Come On, Come On 4. Stiff Competition 5. Guitar Solo/Jam 6. Ain't That A Shame 7. Need Your Love 8. I Want You To Want Me 9. California Man 10. Surrender
Robin Zander - Vocal & Guitar Rick Nielsen - Guitar & Vocal Tom Petersson - Bass & Vocal Bun E. Carlos - Drums PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.39min.