解散宣言から5年、再結成を果たして世界中を歓喜させた2015年のa-ha。その象徴映像の極上クオリティ版が登場です。そんな本作が撮影されたのは「2015年9月27日リオ・デ・ジャネイロ」。世界最大級のフェス“ROCK IN RIO”の30周年に出演した際のマルチカメラ・プロショットです。このステージは再結成の発表と同時に出演も公表されたもの。言わば、再結成を満天下に示す打ち上げ花火でした。もちろん、1公演だけではなく『CAST IN STEEL』に伴うワールドツアーの一環でもあった。まずは、そんな再始動直後のスケジュールを振り返ってみましょう。2015年《9月4日『CAST IN STEEL』発売》
・9月5日+9日:欧州#1(2公演)・9月24日ー10月15日:南米(9公演)←★ココ★・12月11日:ノーベル平和賞記念コンサート 2016年・3月6日ー5月7日:欧州#2(35公演)これが2015年/2016年のa-ha。アルバム『CAST IN STEEL』の発売とほぼ同時にウォームアップ的な「欧州#1」をこなしてツアーを開始。大きく「南米」「欧州#2」の2レッグがあったわけですが、本作は序盤も序盤の「南米」レッグ。その2公演目にあたるステージでした。“ROCK IN RIO”は世界最大級の超有名フェスだけあって毎回、超極上の配信プロショットを生み出しているわけですが、当然a-ha再結成も例外ではない。当日の生配信から多種多様なマスターが飛び出し、多数の既発群を生み出してきました。本作もそのひとつで、音楽専門音配信プラット・フォーム“LiveXLive”バージョンをDVD化したものです。そのクオリティは、まさに超極上の完全オフィシャル級。もちろん、2015年の配信ですからどのマスターでもオフィシャル級なのですし、映像自体は某大手動画サイトにもアップされています。しかし本作の方がグッと艶やかなのです。しかも、長い。出番待ちに流される「Rock In Rioのテーマ」から始まっているだけでなく、開演を告げるSEも動画サイト版よりずっと長く収録されているのです。そんな最高級クオリティで描かれるのは、再結成の歓喜に沸くフルショウ。本作が再結成の象徴だとすれば、直近なのは解散ツアーの象徴だった『ENDING ON A HIGH NOTE: THE FINAL CONCERT』。ここで比較しながらセットを整理してみましょう。80年代/90年代(12曲)・HUNTING HIGH AND LOW:Hunting High And Low/The Sun Always Shines On T.V./
Take On Me・SCOUNDREL DAYS:I’ve Been Losing You/Cry Wolf/Scoundrel Days・STAY ON THESE ROADS:Stay On These Roads/You Are The One(★)・EAST OF THE SUN, WEST OF THE MOON:Crying In The Rain/Sycamore Leaves(★)・その他:The Living Daylights/
Move To Memphis 21世紀(3曲)・FOOT OF THE MOUNTAIN:Foot of the Mountain・CAST IN STEEL:Forest Fire(★)/Under The Makeup(★)※注:「★」印は公式『ENDING ON A HIGH NOTE』でも観られない曲。……と、このようになっています。フェスだけに『ENDING ON A HIGH NOTE』よりも持ち時間は短いわけですが、その中に歴代のヒット曲を濃縮。リリースされたばかりの『CAST IN STEEL』の新曲も盛り込んでいる。大雨の中で始まったショウも再結成を祝うようにすぐ上がり、あとはひたすら「目で観るグレイテスト・ヒッツ」が繰り広げられていくのです。この夜からさらに6年。2022年1月には、いよいよ10年ぶりとなる来日公演が実現しようとしています。憎き新型コロナ禍のためにお預けを余儀なくされましたが、今度こそ大丈夫でしょう。本作は、それまでの乾きを癒し、期待を掻き立てるのに最高の1枚。「2015年9月27日ROCK IN RIO」のマルチカメラ・プロショット。数あるマスターの中でも最高級の逸品で、某大手動画サイトにアップされているものより美しく、収録時間も長い。公式作『ENDING ON A HIGH NOTE: THE FINAL CONCERT』が解散ツアーの象徴だとすれば、本作は再結成と同時に発表された象徴。完全オフィシャル級の映像美と音声で、再始動の刹那をフル体験できる必見・必携の音楽作品です。Rio De Janeiro, Brazil 27th September 2015 PRO-SHOT (73:10)
1. Intro 2. I've Been Losing You 3. Cry Wolf 4. Stay On These Roads 5. Move To Memphis 6. Scoundrel Days 7. Crying In The Rain 8. Sycamore Leaves 9. You Are The One 10. Forest Fire 11. Hunting High And Low 12. Foot Of The Mountain 13. The Sun Always Shines On TV
14. Under The Makeup 15. The Living Daylights 16. Take On Me Morten Harket - lead vocals, guitars Magne Furuholmen - keyboards, guitars, bass, backing vocals Pal Waaktaar-Savoy - guitars, drums, percussion, backing vocals Erik Ljunggren - programming, keyboards
Lars Horntveth - guitars Even Ormestad - bass Karl-Oluf Wennerberg - drums PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.73min.