EUROPEと並び、80年代に北欧メタルの理想を体現していたTNT。その黄金時代の濃縮した映像集がリリースです。そんな本作に収められているのは、５曲のビデオ・クリップと１曲の特別ライヴ。わずか６曲・約22分でありながら、TNTの魅力をこれ以上なく濃厚に体感できる極上クオリティのプロショット集です。まず、メインとなるクリップ５曲ですが、これがもう最っ高。トニー・ハーネルを迎えてからの三部作『KNIGHTS OF THE NEW THUNDER』『TELL NO TALES』『INTUITION』から必殺曲をズラリと取り揃えた究極ベストがプロショットで動き出す。当時でもなかなか目に出来なかった貴重な「Seven Seas」、グッと豪華になり「白いロニー・ル・テクロと黒いトニー・ハーネル」の対比も鮮やかな「Everyone's A Star」「10,000 Lovers (In One)」。そして、メイキング風の映像がメジャー感を漂わせる「Intuition」、本場LAメタルばりに女優まで起用し、集大成を魅せる「Tonight I'm Falling」……１曲１曲が北欧メタル極めつけの名曲揃いなわけですが、それが時系列に並ぶことで音づくりや映像クオリティで進化を感じさせてくれる。選曲も濃厚なら滲み出す当時の追体験感も特濃なのです。そして、ラストを飾るのは、賛否を呼んだ『REALIZED FANTASIES』からの名バラード「Lionheart」。この曲だけはスタジオ録音のビデオ・クリップではなく、1992年日本でのライヴです。ただし、『THREE NIGHTS IN TOKYO』に収録された通常公演ではなく、局スタジオで行われたアコースティック・セッション。トニーとロニーの２人だけで切々と歌うバージョンです。これが本当に素晴らしい。アコギ１本のシンプル極まりないバッキングに２人の歌声が絡み合い、オリジナルのスタジオ・バージョンを遙かに超える扇情力を発散する。声質の美しさ、高音の伸びで絶賛を集めるトニーですが、細やかな歌い回しの表現力も絶品。簡素なアンサンブルだからこそ、曲本来の魅力と歌唱力の真価が浮き彫りになるお宝映像なのです。『KNIGHTS OF THE NEW THUNDER』から『REALIZED FANTASIES』まで、極めつけの６曲を映像付きで楽しめる究極ベスト。透き通る透明感メロディとキラキラとした輝き。「北欧メタル」のイメージがそっくりそのまま映像化された１枚です。バンドTNTの魅力の粋でもありますが、同時に１つの音楽ジャンルの魅力を極めた約22分。
Compilation of 80's promotional clips 1. Seven Seas (1984) 2. Everyone's A Star (1987) 3. 10,000 Lovers (In One) (1987) 4. Intuition (1989) 5. Tonight I'm Falling (1989) 6. Lionheart (Acoustic Live in Japan 1992)
Tony Harnell - Lead Vocals Ronni Le Tekro - Guitar, Vocals Morty Black - Bass, Vocals Kenneth Odiin - Drums, Percussion PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.22min.
