2つの新作『UNDER A MEDITERRANEAN SKY』『SURRENDER OF SILENCE』を立て続けに発表し、名作ライヴアルバム『SECONDS OUT』の再現ツアーも開始した2021年のスティーヴ・ハケット。その最新ステージを最前列から体験できる兆・絶景映像が登場です。そんな本作が撮影されたのは「2021年11月14日ストックホルム公演」。その超極上オーディエンス・ショットです。本作最大のポイントは“SECONDS OUT + MORE! Tour”を超・特等席で独り占めできる事。その驚異のクオリティもさることながら、同時に新型コロナ・パンデミックを乗り越えて再始動を果たしたハケットの近況も興味深い。何しろ、1年に2枚の新作を出すのはハケット自身も初の事ですし、さらにDjabeとのコラボ活動も実施。齢71才にして、旺盛な活動意欲が漲っているのです。まずは、そんな近況からショウのポジションをチェックしてみましょう。2021年《1月22日『UNDER A MEDITERRANEAN SKY』発売》《5月28日『THE JOURNEY CONTINUES(Djabe & Hackett)』発売》・8月5日+7日:Djabe共演(2公演)《9月10日『SURRENDER OF SILENCE』発売》・9月10日ー10月23日:英国#1(31公演)・11月11日ー30日:欧州#1(9公演) ←★ココ★・12月11日+12日:英国#2(2公演)2022年・3月6日ー17日:欧州#2(9公演)・3月26日ー5月19日:北米(35公演)・6月17日ー26日:オセアニア(6公演)・7月20日ー23日:ドイツ(3公演)・8月12日:Cropredy Festival出演・9月9日ー10月12日:英国#3(25公演)2023年・4月14日ー16日:ドイツ(オケ共演)これが現在までに公表されている2021年ー2023年のスケジュール。すでに再来年の日程まで出ているのも驚きですが、その中身も強烈。2021年は秋から活動再開したというのに40公演以上をこなし、来年は約80公演を予定。しかも、今なおスキマに追加日程が発表されており、「こんなにライヴやって死にませんか?」と心配になるほどです。さておき、そんな中で本作のストックホルム公演は「欧州#1」の3公演目にあたるコンサートでした。そんなショウで記録された本作は、まさに究極の絶景。何しろ、本作のポジションは最前席。ステージやや左寄りから斜めにハケットの姿を見つめているのですが、その距離感はカメラピットよりも近い。まさに目の前にハケットがいるのです。さらにカメラワークもポイント。果敢なズームを。。。しない。そもそも最前列ですからズームの必要もないわけですが、それでも現場に居合わせたらどんな画になるか気になってズームにしたくなるもの。ところが本作の撮影者はその誘惑を一切断ち切り、安定感重視で撮影し続けているのです。しかも、これが想定以上に良い。そのポイントは「特等席の体験感」。考えてみれば当たり前ですが、人間の肉眼にズーム機能はない。もし、最前列に座れたらハケットに目が釘付けになり、ときおり各人のソロに視線を向ける程度でしょう。本作の光景は、まさにそれ。最新機材による超鮮明画像も相まって、まさに肉眼感覚でフルショウを見つめ続けられるのです。そして、そのフルショウこそが最大の肝。GENESISの名作ライヴアルバムを完全再現したステージなのです。とは言え、それだけでもない。ツアー名からして“SECONDS OUT + MORE! Tour”ですし、「+ MORE」の部分も必見なのです。ここで、二部構成となっているショウの全貌を整理してみましょう。第一部:ソロ・侍祭の旅:Shadow Of The Hierophant・虹色の朝:Clocks - The Angel of Mons/Every Day・SURRENDER OF SILENCE:Held In The Shadows/The Devil's Cathedral 第二部:『SECONDS OUT』再現・怪奇骨董音楽箱:The Musical Box・フォックストロット:Supper's Ready・月影の騎士:Firth Of Fifth/I Know What I Like (In Your Wardrobe)/The Cinema Show/Aisle Of Plenty・眩惑のブロードウェイ:The Carpet Crawlers/The Lamb Lies Down On Broadway・トリック・オブ・ザ・テイル:Squonk/Robbery, Assault & Battery/Dance on a Volcano/Los Endos・静寂の嵐:Afterglow ……と、このようになっています。これまでの“GENESIS REVISITED”と同じように、「第一部=ソロ/第二部=GENESIS」の二部構成。第一部のポイントは、何と言っても最新作『SURRENDER OF SILENCE』の新曲が聴ける事に尽きます。そして、第二部は丸ごと『SECONDS OUT』。かの名盤は複数のショウから組み上げられた編集作だったわけですが、ここで再現されているのは「当時のライヴ」ではなく、あくまで「ライヴアルバム」です。それにしても絶景です。ライヴのベスト・シートは好みによって十人十色ではありますが「最前列」は誰もが一度は体験してみたいポジションでしょう。本作は、そんな特等席から「動くSECONDS OUT」をフル体験できるのです。ツアー・コンセプト自体が「プログレ者の夢」を現実にしてしまうものですが、本作はその「ベスト体験を」カタチにしてしまった。ハケットの最新ライヴという以上の意味がたっぷりの超傑作。“SECONDS OUT + MORE! Tour”を目撃できる「2021年11月14日ストックホルム公演」の超絶景オーディエンス・ショット。最前席からフルショウを目撃できる究極の絶景ショットで、その距離感はカメラピットよりも近い。安定感重視でズームしませんが、そもそも必要がないほど近く、そのカメラワークによって肉源の体験感も再現している。第一部のソロ・セクションでは『SURRENDER OF SILENCE』の新曲も楽しめますが、やはり最大の見どころは第二部の『SECONDS OUT』完全再現。最前席で「動くSECONDS OUT」をフル体験できる夢の映像作品です。Nalen - Stora Salen, Stockholm, Sweden 14th November 2021 AMAZING SHOT!!
Disc 1(71:42) Set 1: Solo 1. Clocks - The Angel Of Mons 2. Held In The Shadows 3. Member Introductions 4. Every Day 5. The Devil's Cathedral 6. Shadow Of The Hierophant(Closing Section) Set 2: Seconds Out 7. Intro 8. Squonk 9. The Carpet Crawlers 10. Robbery, Assault & Battery
11. Afterglow 12. Firth Of Fifth
Disc 2(77:33) 1. I Know What I Like (In Your Wardrobe) 2. The Lamb Lies Down On Broadway 3. The Musical Box 4. Supper's Ready 5. The Cinema Show/Aisle Of Plenty 6. Dance On A Volcano 7. Drum Solo 8. Los Endos
Steve Hackett - guitar, vocals Jonas Reingold - bass, 12-string guitar, vocals Roger King - keyboards Rob Townsend - windwinds, percussion, keyboards, vocals Criag Blundell - drums, vocals Nad Sylvan - vocals, percussion COLOUR NTSC Approx.149min.