衝撃のデビュー作『NIGHT SONGS』を引っさげて実現した伝説の初来日。その輝くショウを極上クオリティで刻んだマルチカメラ・プロショットがリリース決定です。彼らの初来日が実現したのは『NIGHT SONGS』リリースから約1年後の1987年の夏のこと。まずは、当時の人気ぶりがうかがえる当時のスケジュールから見てみましょう。・8月5日:名古屋市公会堂・8月6日:大阪厚生年金会館・8月8日:五反田簡易保険ホール・8月10日:新宿厚生年金会館・8月11日:新宿厚生年金会館・8月12日:新宿厚生年金会館・8月13日:渋谷公会堂(追加公演)・8月15日:新宿厚生年金会館(再追加公演)以上、全8公演。デビューから間もない初来日にも関わらず、各地の名ホールがズラリ。特に東京は再追加まで出て3会場・6公演にも及び、いかに彼らの登場が衝撃的だったのかがスケジュールからもよく分かります。初来日にして爆発した人気ぶりは公演数だけに止まらず、その模様は某衛星放送局でもテレビ放送。本作は、そのマルチカメラ・プロショットなのです。そんな本作はクオリティも素晴らしい。アナログ撮影ではありますが、マスター鮮度が絶品でダビング劣化や走行ムラもない画面実に艶やか。鮮やかな発色も当時そのままの……と言うより、80年代とは思えないほどにビビッド。「このコンサートはBモード・ステレオで放送しています」のテロップが猛烈に時代感を発散するものの、それがなければオフィシャルのレーザーディスクかと思うような映像美なのです。そのクオリティで描かれるショウは、輝く人気がそっくり映像になったような眩しさ。『NIGHT SONGS』のアートワークそのままな4人が若さ丸出しでハジける。出で立ちもマイクさばきもスティーヴン・タイラーを彷彿とさせるトム・キーファーはブライアン・ジョンソンばりのしゃがれ声を轟かせ、エリック・ブリッティンガムとジェフ・ラバーはフサフサの盛り髪を揺らせながらステージを所狭しと走り、クルクルと回る。当時話題になったギター回し、ベース回しも鮮やかにバシバシ決めてくれます。アクションだけでなく、ショウ内容もまさに「動くNIGHT SONGS」。アルバム全10曲中「Hell On Wheels」以外の全曲を演奏し、そこにトムやジェフのソロ・コーナー、後の『STILL CLIMBING』に収録される「Talk Is Cheap」の初期バージョンを交えていく。ドラム・ソロもフレッド・コウリーだけでなく、ジェフもパーカッションで参加。楽しそうにバトルを披露しています。あの名盤が映像付きの拡大版で描かれていくわけですが、それ以上なのがカバー。ショウの中盤にはご当地ブルース「Tokyo Blues」が披露され、そこにはBBキングの「Rock Me」を織り交ぜる。そして、アンコール・ラストはストーンズの「Jumpin' Jack Flash」で大団円! パフォーマンスの端々に先人の姿がチラつくのもデビュー直後の若々しさですが、こうしたカバーでは更に若者らしい純粋な憧れが爆発する。ただでさえ熱いトムの歌声が一層熱気を帯び、オリジナル以上に灼熱。当時の彼らは「BON JOVIの弟分」と喧伝されていましたが、実際にはBON JOVIよりも遙かにアーシーで、デビュー当時からブルースを深く愛していた。華やかなLAメタルの権化のようでありながら、それだけでは済まされないディープな本性もたっぷりと見せてくれるのです。衝撃のデビューと共に世界を席巻していた1987年のCINDERELLA。その若々しい熱演をオフィシャル級プロショットで目撃できる傑作映像です。『NIGHT SONGS』のアートワークから飛び出し、あの名曲群を熱い生演奏で描いていく目で観る大名盤。Live at Koseinenkin Kaikan, Tokyo, Japan August 1987 PRO-SHOT (74:56)
1. Intro 2. Once Around The Ride 3. Nothin' For Nothin' 4. In From The Outside 5. Talk Is Cheap 6. Jeff Guitar Solo 7. Night Songs 8. Push Push 9. Tokyo Blues Part 1 10. Rock Me 11. Tokyo Blues Part 2 12. Back Home Again 13. Tom Guitar Solo 14. Nobody's Fool 15. Fred Drum Solo
16. Somebody Save Me 17. Shake Me 18. Jumpin' Jack Flash Tom Keifer - Guitar, Vocals Eric Brittingham - Bass, Vocals Jeff Labar - Guitar, Vocal Fred Coury - Drum PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.75min.