ロブ・ハルフォード、グレン・ティプトン、そしてK.K.ダウニング。黄金のフロントラインが揃った最終作『NOSTRADAMUS』時代の「オフィシャル代わり」を務める象徴映像作が登場です。そんな本作が撮影されたのは「2008年6月27日デッセル公演」。ベルギーを代表するメタルフェス“GRASPOP METAL MEETING”に出演した際のマルチカメラ・プロショットです。K.K.最後となったワールドツアーは、途中で『BRITISH STEEL』30周年に主旨を変えながら約1年半にわたって実施。その間には2度の来日があり、K.K.のラスト・ステージは日本でもありました。そんな想い出を呼び起こすためにも、まずは当時のスケジュールを振り返り、ショウのポジションを確かめてみましょう。2008年・6月3日ー15日:欧州#1a(7公演)《6月16日『NOSTRADAMUS』発売》・6月16日ー7月13日:欧州#1b(16公演)←★ココ★・7月22日ー9月1日:北米#1(29公演)・9月10日ー10月1日:豪州/韓国/日本#1(12公演)・10月27日ー11月16日:中南米(12公演)2009年・2月10日ー3月23日:欧州#2(28公演)“『BRITISH STEEL』30周年ツアー”・6月29日ー7月12日:北米#2a(10公演)《7月14日『A TOUCH OF EVIL: LIVE』発売》・7月14日ー8月23日:北米#2b(28公演)←※公式映像・10月14日ー17日:日本#2(3公演)《K.K.ダウニング脱退》これが2008年/2009年のJUDAS PRIEST。終盤の「北米#2/日本#2」は『BRITISH STEEL』全曲再現ツアーでもあったわけですが、それも含めた全体を“NOSTRADAMUS World Tour”と呼称するようです。そんな中で本作の“GRASPOP METAL MEETING”は序盤。アルバム発売から11日後となる「欧数#1b」の9公演目でした。2008年の“GRASPOP METAL MEETING”は3日間で開催され、プリーストは初日メイン・ステージのトリとして出演しました(ちなみに他2日間のトリはKISSとIRON MAIDEN)。そんなステージは超極上プロショットが残された事でも知られるわけですが、本作はその最高峰となるもの。放送のエアチェックでもストリーミングでもなく、関係者流出マスターなのです。実際、そのクオリティは堂々と「完全オフィシャル級」と呼べるもの。16年が経った現在感覚では配信でも完全オフィシャル級が当たり前な気がしますが、当時は地上波のデジタル切り替えも終わっていなかった時代であり、ストリーミング配信はカクカクなのが普通。本作のクオリティは、そんな時代の常識とは次元を異にするものなのです。そのパーフェクト・クオリティで描かれるのは今なお……いや、今だからこそ貴重度を思い知るフルショウ。ロブ復帰後/K.K.離脱前のプロショットと言えば、公式作品『RISING IN THE EAST』や『BRITISH STEEL』30周年盤のボーナスDVDが象徴。ここで比較しながらセットを整理しておきましょう。クラシックス(14曲+α)・背信の門:Dissident Aggressor(★)/Sinner(★)・殺人機械:Hell Bent For Leather/The Green Manalishi(★)・ブリティッシュ・スティール:Metal Gods/Breaking The Law・復讐の叫び:Devil's Child(★)/The Hellion/Electric Eye/You've Got Another Thing Comin'・背徳の掟:Eat Me Alive(★)/Rock Hard Ride Free(★)・ペインキラー:Between The Hammer And The Anvil(★)/Hell Patrol/Painkiller 再結成後(3曲+α)・エンジェル・オブ・レトリビューション:Angel(★)・ノストラダムス:Dawn Of Creation/Prophecy/Death(★)※注:「★」印は『RISING IN THE EAST』や『BRITISH STEEL』30周年盤では観られなかった曲。……と、このように“ANGEL OF RETRIBUTION Tour”や“BRITISH STEEL 30th Anniversary Tour”でも演奏しなかったレパートリーが山盛り。比較対象をK.K.脱退後の『EPITAPH』『BATTLE CRY』まで広げたとしても、7曲「Eat Me Alive」「Between The Hammer And The Anvil」「Death」「Dissident Aggressor」「Angel」「Rock Hard Ride Free」「Sinner」が貴重という美味しさ。当時は「せっかくコンセプト対策なのに、再現ライヴじゃないのか」とも言われましたが、今から振り返ると秘宝の山となるグレイテスト・ヒッツなのです。まさに『RISING IN THE EAST』の続編……いや、30周年盤『BRITISH STEEL』とも合わせて「プロショット三部作」を成す絶対作です。もう観ることは叶わないロブ/グレン/K.K.が揃った約100分のフルショウ。「2008年6月27日GRASPOP METAL MEETING」のマルチカメラ・プロショット。関係者マスターによるクオリティは問答無用の完全オフィシャル級で、『RISING IN THE EAST』や30周年盤『BRITISH STEEL』のボーナスDVDと合わせて「再結成プロショット三部作」となる絶対映像。「Eat Me Alive」「Between The Hammer And The Anvil」「Death」「Dissident Aggressor」「Angel」「Rock Hard Ride Free」「Sinner」など、近年の公式映像では観られない名曲も山盛りで、K.K.もグレンもいる黄金のラインナップのフルショウを楽しめます。
Live at Boeretang, Dessel, Belgium 27th June 2008 PRO-SHOT Graspop Metal Meeting 2008
1. Dawn Of Creation 2. Prophecy 3. Metal Gods 4. Eat Me Alive 5. Between The Hammer And The Anvil 6. Devil's Child 7. Breaking The Law 8. Hell Patrol 9. Death 10. Dissident Aggressor 11. Angel 12. The Hellion/Electric Eye 13. Rock Hard Ride Free 14. Sinner 15. Painkiller
16. Hell Bent For Leather 17. The Green Manalishi 18. You've Got Another Thing Comin' Rob Halford - Vocals K.K. Downing - Guitar Glenn Tipton - Guitar Ian Hill - Bass Scott Travis - Drums PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.99min.