ファンタジックな力作『MYSTICAL ADVENTURES』でヴァイオリン・ジャズの領域を開拓していた1982年のジャン=リュック・ポンティ。そんな当時を目撃できる極上プロショットがリリース決定です。そんな本作が撮影されたのは「1982年7月5日」。“モントリオール国際ジャズフェスティバル”に出演した際のマルチカメラ・プロショットです。世界最大のジャズフェスだけあって、古くから幾多の既発群を生み出してきた定番映像ですが、本作はその最高峰と目されるもの。もちろん既発のコピーなどではなく、某衛星放送局で流された日本放送バージョンです。当店ではコアな記録マニアによる極上マスターで数々の音楽番組をアーカイヴしておりますが、本作もそのひとつ。このマニアは(各時代の)ハイエンド機材を使用するだけでなく、受信状況や配線、電力環境に至るまでこだわり抜いて録画。そのマスターも細心の注意を払って補完するなど、まさに「記録家」と呼ぶに相応しい匠なのです。実際、そんなマニア提供のマスターは超極上。白線1本も見当たらないノイズレスな画質は極めて艶やかで、微細部までヨレも走行ムラも感じさせないマスター鮮度も絶品。80年代の映像だけに撮影時のアナログ感は否めませんが、「公式にレーザーディスク化されていた?」とディスコグラフィを調べ直すほどの美しさです。そんなオフィシャル級クオリティで描かれるのは、80年代に入って益々磨きのかかったヴァイオリン・ジャズの桃源郷。当時の最新作『MYSTICAL ADVENTURES』を主軸としたセットは80年代らしく、貴重でもある。ここでその内容も整理しておきましょう。ミスティカル・アドヴェンチャーズ・Rhythms Of Hope/Final Truth Pt.II/Jig/Mystical Adventures (Suite) Pt. I-V その他・Mirage/Once A Blue Planet/No Strings Attached/New Country ……と、このようになっています。前半は伝説の初来日を思い起こさせる名曲群を散りばめつつ、『MYSTICAL ADVENTURES』の大盤振る舞い。「Final Truth Pt.I」と「As」以外の全曲が披露されます。特に圧巻なのはショウ後半を占領する大曲「Mystical Adventures (Suite)」のフル演奏。流麗なフレーズを複雑なバンド・アンサンブルに流し込み、独特なファンタジー世界を描き出す。あの名曲がステージ・テンションで見事に格上げされているのです。ポンティは60年代から2000年代までキャリアの節目に公式ライヴアルバムを残してきましたが、80年代だけは例外でした。本作自体が音楽差品の大傑作でもありますが、同時に「公式の穴」を埋めてもくれるのです。そんなオフィシャル代わりの1枚。ファンタジックな名作『MYSTICAL ADVENTURES』時代のプロショットがリリース。コアな記録マニアによる極上マスターは公式LD級の美しさ。大曲「Mystical Adventures (Suite)」の完全演奏も楽しめます。Live at Théâtre St-Denis, Montreal, QC, Canada 5th July 1982 PRO-SHOT
1. Rhythms Of Hope 2. Mirage 3. Once A Blue Planet 4. Final Truth Pt.II 5. Jig 6. No Strings Attached 7. Mystical Adventures (Suite) Pt.I 8. Mystical Adventures (Suite) Pt.II 9. Mystical Adventures (Suite) Pt.III 10. Mystical Adventures (Suite) Pt.IV 11. Mystical Adventures (Suite) Pt.V
12. New Country Jean-Luc Ponty - violin Allan Zavod - keyboards Jamie Glaser – guitar Keith Jones - bass Rayford Griffin – Drums PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.56min.