新ドキュメンタリーや新曲入りサントラ『SHERYL: MUSIC FROM THE FEATURE DOCUMENTARY』も話題となっている2022年のシェリル・クロウ。彼女の最新ステージが楽しめる極上映像作が登場です。そんな本作が撮影されたのは「2022年5月15日レドンドビーチ公演」。カリフォルニアの野外フェス“ビーチライフ2022”に出演した際のマルチカメラ・プロショットです。昨年は新型コロナ・パンデミックを乗り越えていち早くライヴ活動を再開させたシェリルは、2022年に入ると久々の新曲も発表。夏の全米ツアーに向けて動き始めました。そんな彼女の近況を知る意味でも、まずは現在までに発表されているスケジュールをおさらいしてみましょう。・1月18日:オーランド公演・2月3日:リビエラ・マヤ公演・3月11日:オースティン公演・4月23日:レキシントン公演《5月6日:ドキュメンタリー『SHERYL』公開》・5月15日:レドンド・ビーチ公演 ←★ココ★・5月28日:バハマ公演・6月9日ー17日:北米#1(7公演)・7月2日ー8月3日:北米#2(17公演)これが2022年のシェリル・クロウ。彼女の半生に焦点を当てた新ドキュメンタリー『SHERYL』は米国のTV局“SHOWTIME”で放送去れ、そのサントラ盤『SHERYL: MUSIC FROM THE FEATURE DOCUMENTARY』も同日リリース。新曲はそのサウンドに収録されました。ツアーは6月に予定されているものの、それまでは単発のステージをマイペースにこなすスタイル。本作の”ビートライフ・フェス”出演も、そんな単発ライヴの1つ。ドキュメンタリー公開の約1週間後にあたるステージでした。そんなショウで記録された本作は、最新の配信プロショットだけであって極上の「オフィシャル級」。ただし、ちょっと個性的でもある。それは微妙に手作り感が滲んでいて、カメラワークがシンプルなところ。もちろん、画質音質は完全にオフィシャル作品級ですし、各メンバーや観客の姿もスイッチングしていくマルチカメラではある。その一方でカメラの台数自体は比較的少なく、メインカメラをメインに1カット1カットをじっくりと見せていくタイプなのです。こう書くと今イチな映像に思われるかも知れませんが、そうではありません。このカメラワークが現場の光景・ムードにぴったりとハマッているのです。現場はビーチのすぐ側に設営された特設ステージでして、大きく開けたオープン・スペース。しかも強い日差しも眩しい真っ昼間で、シェリルもメンバーも観客達もサングラスをかけ、唯一裸眼のドラマーがやけに眩しそう。つまりは、いかにも「カリフォルニアの夏!」という感じ。そして、本作の忙しくないカメラワークは、その大らかなでレイドバックしたムードをものの見事にカタチにしているのです。画面越しにビーチの熱風が吹き付けてくるような映像美で描かれるのは、新曲も美味しいシェリルのフルショウ。ココでそのセットも整理しておきましょう。チューズデイ・ナイト・ミュージック・クラブ(4曲)・All I Wanna Do/Leaving Las Vegas/Strong Enough/Can't Cry Anymore シェリル・クロウ(3曲)・If It Makes You Happy/A Change Would Do You Good/Everyday Is a Winding Road その他(6曲)・シェリル(新作):Forever/Live With Me・その他:My Favorite Mistake/Soak Up the Sun/Real Gone/Cross Creek Road ……と、このようになっています。大代表曲をズラリと揃え、そこに新曲と『THREADS』の「Cross Creek Road」を散りばめたスタイルです。実は、この「Cross Creek Road」は貴重でもある。何しろ、前作『THREADS』をリリース後には例の新型コロナ禍で音楽シーンそのものが凍結。ライヴで披露する機会も大幅に削られてしまったのです。その結果、この曲は現在に至るまで片手で数えられるほどしか演奏されていないレア曲となっているのです。そして、そんなセットを綴るシェリルの歌声が素晴らしい。気づけば彼女も還暦を迎えているのですが、画面に映る姿は相変わらず美しく、その歌声は優しくも凛としている。ヘッドフォンで耳を澄ませても枯れや滑舌の衰えなど微塵も感じられず、心に暖かく染み込んでくる包容力のある歌声を聞かせてくれるのです。TVドキュメンタリーというカタチで半生を振り返り、新たな一歩を踏み出したシェリル・クロウ。そんな彼女の姿を極上クオリティと大らかなセンスで楽しめる映像傑作です。これからの季節にピッタリで何度でも見直せる1枚。「2022年5月15日レドンドビーチ公演」のマルチカメラ・プロショット。極上のオフィシャル級プロショットで、ちょっと個性的でもある。メインカメラをメインに1カット1カットをじっくりと見せていくタイプのカメラワークで、そのムードが大らかでレイドバックしたカリフォルニアの夏フェスにぴったり。豪華なグレイテウト・ヒッツにリリースされたばかりの新曲「Forever」「Live With Me」やレアな「Cross Creek Road」を散りばめたフルショウをいち早く楽しめる絶対作です。Seaside Lagoon, Redondo Beach, CA, USA 15th May 2022 PRO-SHOT (70:37)
1. If It Makes You Happy 2. A Change Would Do You Good 3. All I Wanna Do 4. My Favorite Mistake 5. Leaving Las Vegas 6. Strong Enough 7. Forever 8. Live With Me 9. Can't Cry Anymore 10. Cross Creek Road 11. Everyday Is A Winding Road 12. Soak Up The Sun 13. Real Gone
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.71min.