歴代最強の歌唱力を誇るロニー・ロメロを従え、待望の来日も発表されたMICHAEL SCHENKER GROUP。その期待に燃える旨を丸焦げにする最新プロショットが2作同時リリース決定です。本作は、2連作リリースの第一弾。「2022年6月18日GRASPOP METAL MEETING」のマルチカメラ・プロショットです。先日はロビン・マッコーリーをフィーチュアしたライヴアルバム『SPEYER 2022』が好評を博しましたが、今回のシンガーはロニー・ロメロ。「早くもメンバーチェンジ!?」と思いきや、そうではなく現在のMSGは公演によってマッコーリーとロメロが入れ替わっているのです。その辺の状況を把握するためにも、まずは現在までに判明しているスケジュールからおさらいしておきましょう。2021年《1月29日『IMMORTAL』発売》・10月27日ー30日:英国#1(4公演)←※WOLVERHAMPTON 2021 2022年*4月27日ー5月15日:欧州#1(14公演)←※SPEYER 2022《5月27日『UNIVERSAL』発売》・6月18日+19日:欧州#2(2公演)←★ココ★*7月29日+31日:欧州#3(2公演)・8月26日+27日:英国#2(2公演)・9月27日ー11月6日:北米(31公演)・11月21日ー22日:日本(3公演)※注:「・」印はロニー・ロメロの参加公演で「*」印はロビン・マッコーリーの参加公演。これが2021年/2022年のマイケル・シェンカー。『SPEYER 2022』リリース時より4公演増え、遂に日本も含まれることになりました。2021年に初めてロメロとのショウが実現(上記『WOLVERHAMPTON 2021(Shades 1442)』でお楽しみ頂けます)し、2022年もほとんどのショウでロメロがフロント。公式メンバー写真もロメロですし、現行MSGの正式シンガーは彼。合間の十数公演だけマッコーリーがヘルプした……という事のようです。7月末にはまだマッコリーとのライヴが2公演残っていますが、今回の2連作は、それに先だってロメロが一時合流した「欧州#2」の2公演から生まれたプロショット。本作の“GRASPOP METAL MEETING”出演は、その初日にあたるステージでした。“GRASPOP METAL MEETING”は欧州有数の有名フェスであり、その模様はプロショットで配信。さまざまなバンドの極上映像が話題になっています。本作は、そのMSG版。いかにも生配信なミックスが生々しいものの、画質・音質・カメラワークも完璧な「オフィシャル級」クオリティ。現在、何種類かのマスター我で回っていますが、本作はベスト・クオリティ版からDVD化されており、もはや四の五の言っても仕方なく「もう観ちゃってください!」としか言い様のない決定盤なのです。そんな映像美で描かれるのは、来日公演を待つ心を掻き立てる最新ステージ。フェス用のショートセットではあるものの、姉妹作の『HELLFEST 2022』よりは長尺。ここで比較しながら整理してみましょう。クラシックス・UFO:Doctor Doctor/Lights Out/Rock Bottom・神:Into The Arena/Cry For The Nations(★)/Armed And Ready・その他:Looking For Love/Red Sky 近年曲・Sail The Darkness/A King Has Gone(*)※注:「★」印は『HELLFEST 2022』で観られなかった曲。「*」印は『WOLVERHAMPTON 2021』で聴けなかった曲。……と、このようになっています。おおよそ美味しいクラシックスで組み立てつつ、そこにリリースされたばかりの新作『UNIVERSAL』から「A King Has Gone」も織り交ぜたスタイル。ロメロは単に歌が巧いだけでなく、ゲイリー・バーデンを思わせるハスキーな声質も美点。『HELLFEST 2022』で観られない「Cry For The Nations」も美味しい1曲です(実はグラハムの難曲を歌いこなすのも衝撃だったのですが、今回は『黙示録』ナンバーは披露してくれませんでした)。ショート・セットながらもちゃんと貴重な「Looking For Love」「Red Sky」を残してくれており、早くもオフィシャル級プロショットで観られるわけです。そして、最大のポイントは名曲群を綴る大名演……とは、ちょっと言いがたい。マイケルもロメロもミスが多く、特に「Lights Out」では崩壊寸前にまで大混乱しています。ショートセットに油断してリハ不足だったのか、あるいはモニターにトラブルでも起きているのか。いずれにせよ『WOLVERHAMPTON 2021』が素晴らしかっただけに復活してくれると信じておりますが……。ゲイリー・バーデンを思わせる声質とグラハム・ボネットの歌唱力を併せ持ち、歴代最強とも囁かれているロニー・ロメロ。その最新プロショットの2作同時リリースです。本領発揮は未だ『WOLVERHAMPTON 2021』に譲ることになりますが、それでも新たなMSGをマルチカメラ・プロショットで観られる醍醐味は何物にも代え難い。来日公演への期待も燃え上がるオフィシャル級の姉妹作。「2022年6月18日デッセル公演」のマルチカメラ・プロショット。ヨーロッパ有数の有名フェスだけにその最新配信は極上。特に本作はベスト・マスターからDVD化されており、問答無用にオフィシャル級の銘品です。新曲「A King Has Gone」やロニー・ロメロの歌声で甦ったクラシックスが素晴らしく、貴重な「Looking For Love」「Red Sky」も楽しめる新定番です。
Boeretang, Dessel, Belgium 18th June 2022 PRO-SHOT 1. Intro 2. Into The Arena 3. Cry For The Nations 4. Doctor Doctor 5. Looking For Love 6. Red Sky 7. Sail The Darkness 8. Lights Out 9. Armed And Ready 10. A King Has Gone 11. Rock Bottom
Michael Schenker - Guitar Ronnie Romero - Vocals Steve Mann - Guitar / Keyboards Bodo Schopf - Drums Barend Courbois - Bass PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.57min.