天才ギタリスト:ランディ・ローズ非業の死から40年。メモリアルな2022年だからこそ胸に迫る日本独自の追悼番組がリリース決定です。ランディ没後20周年に制作された超豪華特番 そんな本作の正体は、今から20年前に放送されたTV番組。某民放局のドキュメンタリー番組”NONFIX”で流されたランディ・ローズ特番です。当店ではさまざまな音楽番組をアーカイヴしてきましたが、本作はそのコレクションでも特級の1本。何がそんなに特別かと言えば、完全独自制作のドキュメンタリーであること。洋楽の場合、日本放送であっても海外番組の翻訳版であることがほとんど。特に無数のインタビューが必要なドキュメンタリーは、1人ひとり申し込んで予定を組むだけでも一苦労。来日した際にバンド全員分を一気に撮れるならまだしも、すでに亡くなったミュージシャンの知人を訪ね歩くなど、膨大な制作費がないと不可能です。ところが、本作はそれをやってのけている。有り物の素材はPVと大定番の「AFTER HOURS」くらい。その合間にはオジー&シャロン・オズボーン夫妻、ザック・ワイルド、ジョー・ホームズ、ルディ・サーゾ、ケリー・ガルニといった関係者がコメントを寄せ、さらには母ドロレス、姉キャシー、兄ケルといったローズ一家、親交の深かったジャーナリストもランディの想い出を語る。それぞれのインタビューはゆかりのスタジオや自宅、ランディの眠る墓所などの海外にも関わらず、その最中には日本語通訳の声が聞こえたり、コメント内容に日本のファンへの感謝が語られたり。間違いなく日本スタッフによる海外ロケばかりなのです。ここからは勝手な推測ですが、これだけの豪華番組が可能だったのは、2002年というタイミングが大きかったのかも知れません。この番組は「ランディ没後20周年」を謳っているものの、決してそれだけでなかった。2002年は『DOWN TO EARTH』の来日公演が実現し、その模様は『LIVE AT BUDOKAN』とそてリリースするべく撮影。しかも、当時はあの大ヒットTV番組”オズボーンズ”の開始時期でもあった。それらすべてのプロモーションと連動していたのかも……そんな妄想に駆られるほど豪華な作りなのです。ランディへの想いが溢れ出す感動のドキュメンタリー ……妙なところに感心してしまいましたが、本作の真髄はそこではない。あくまでも、ランディへの深い想いが溢れる番組内容に他なりません。番組の構成は演奏シーンの合間にコメントを挿入していくドキュメンタリーの正道スタイルで、前述のように演奏はお馴染みのPVや「AFTER HOURS」で目新しくはない。重要なのは、ランディの「人となり」に迫るコメントの数々です。話は母ドロレスが経営する音楽学校から始まり、ギターとの出逢い、バンド結成やロックへの情熱、オジーのオーディション、ツアー生活と成功……と時系列に人生を追っていく。その合間には知人だけが知り得るランディの素顔が語られていくのです。ギターと同じくらい彼女が好きだったこと、水玉や蝶ネクタイを思いついた時のこと、写真や電車模型といった意外な趣味など。もちろん、音楽についてもたっぷり。ルディ・サーゾはスタジオとライヴのギター・サウンドの違いについて触れ、演奏のタッチや歪ませ方、使用している弦などバンドメイトだからこその視点で語りますし、ジョー・ホームズはレッスンの様子を明かす。兄ケルは「ランディにQUEENを教わった」とルーツを垣間見せ、母ドロレスは母子セッションの想い出や遺品の手書きスコアを持ち出して「ランディが考えていた次の音楽」など、クラシックへの傾倒を深めていったランディを紹介してくれるのです。もちろん、メインはオジーとの日々。出会ったときの衝撃、歴史的名盤を創り上げていった舞台裏、そしてツアーでの日々。まるでランディの日記をめくっていくようなコメントが続き、そして運命の「1982年3月19日」にたどり着いてしまう。オジーは「なぜ自分が生き残ってランディが死んだのか」「自分が飛行機に乗るべきだった」と悔恨を口にし、その言葉が「Mr. Crowley」の美しいメロディへと受け継がれていく。そして、自ら魂へ捧げるようなあのギターソロ……。脳裏にこびりついた「AFTER HOURS」のはずなのに、こんなにも胸に迫ったことはありません。登場する関係者やファンが口々に「ランディのために番組を作ってくれてありがとう」と語るのですが、確かにここまで真っ正面から「ランディ・ローズ」その人に焦点を当てた正道ドキュメンタリーはなかったかも知れません。お仕事で作られた幾多の番組とは異なり、本作のスタッフが深くランディを愛していることに疑念の余地はありません。その想いを下地にした独自インタビューだからこそ、関係者の心に眠る「ランディの人となり」まで引き出す事が出来たのでしょう。2022年はランディの没後40周年にして、オジーの最終作とも噂される新作発表も迫っています。そんな「今」を噛みしめるのに最高の映像傑作。この機会にじっくりと正対していただきたい1枚です。2002年に制作されたランディ追悼特番がリリース。オジーやバンド仲間、ローズ家の人々などのコメントを駆使し、約80分かけてじっくりランディの人となりに迫る傑作ドキュメンタリーです。
20th Anniversary of the Death of Randy Rhoads Feat. Exclusive Interviews 1. Introduction 2. Crazy Train (Zepp Osaka 2002) 3. Zakk Wylde / Ozzy Osbourne 4. Sharon & Ozzy Osbourne 5. I Don't Know (After Hours) 6. Rudy Sarzo 7. John Stix 8. Sharon & Ozzy Osbourne
9. Musonia School Of Music (Delores / Kathy / Kelle) 10. Suicide Solution (After Hours)11. Quiet Riot 12. Joe Holmes 13. Audition for Ozzy Osbourne 14. Crazy Train (After Hours) 15. Tour & Musical differences 16. Mr. Crowley (After Hours) 17. Classical Guitar
18. Death (Plane Crash 19th March 1982) 19. Rudy Sarzo / Sharon & Ozzy Osbourne 20. Tribute 線路 21. Goodbye To Romance (19th March 2002) 22. End Credit Featuring exclusive interviews: Ozzy OsbourneSharon Osbourne Zakk Wylde Joe Holmes Rudy Sarzo Kelly Garni
John Stix Kathy Rhoads Dargenzio Kelle Rhoads Delores Rhoads PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.77min.