2002年リックス・ツアーにおけるシアター・ギグの一環として行われた11月のLAはウィルターン・シアターのライブ映像が突如BBCにて放送されて世界中のマニアを騒然とさせています。確かにウィルターンでのギグはリアタイでも撮影されていたことが報じられており、その後「FOUR FLICKS」DVDセットにおけるドキュメント・ディスクのおまけライブ映像として四曲が日の目を見ています。さらにテレビでオープニングの「Jumpin' Jack Flash」一曲が放送されるなど、早くから映像の存在が確定していた一方で小出しにとどまっていた映像でもある。それがこの7月に突如として放送されたものだからびっくり。ただし放送でギグの全曲が流されなかったのは残念であり、おまけに「Neighbors」と「Hand Of Fate」というシアター用レパートリーまでカットされたのが無念。それらはもちろん「FOUR FLICKS」のオリンピア・シアターで見られる曲ではありますが、どうせならライブ後半のありふれた曲でもカットしてくれればよかったのに(笑)と思ってしまうのがマニアですよね。また「FOUR FLICKS」に採用されていたキースの「You Don't Have To Mean It」もカット。それでも70分に及ぶ収録時間と2022年最新放送の鮮烈な画質は見応え十分。何と言っても収録に強いストーンズです、ここでもバンド全員が相当にはりきっているのですが、ニール・ヤングに故トム・ペティといったロック界のセレブまで駆け付けたギグということから、いつにも増してはりきっている姿が映し出されています。というかオーバーアクションと言ってもいいのでは(苦笑)。もう冒頭の二曲からして相当なはりきりぶりで、ミックはもちろんロニーがダリル・ジョーンズとじゃれ合うなど、明らかに収録を意識しているからこそ…という場面が随所で観られて微笑ましい。つい最近のように思えたリックス・ツアーも早20年前が経過。それだけにキースのキビキビとしたステージ・アクションと凛々しいルックスが今となっては新鮮に映ってしまうほど。この時の彼は還暦を迎える直前であったのでした。それにいくつかの曲がカットされていてもこの日の目玉となるレパートリーや場面はしっかり収録されている。「Stray Cat Blues」ではミックのもの凄い熱唱が圧巻ですし、シアター用レパートリーの中でも特に人気の高かった「That's How Strong My Love Is」もまた魅力。しかし何と言ってもこの日最大の見どころはオリジネイターのソロモン・バークが登場するというサプライズと共に演奏された「Everybody Needs Somebody To Love」。もちろんライブアルバム「LIVE LICKS」に採用されたテイクですが、ここでは映像込みで観られてしまう。いざ見てみれば、なるほど巨漢のバークが演奏の半分くらいしか登場しなかったことで「FOUR FLICKS」の収録が見送られたのだと推測されますが、それでも今は亡きR&Bの巨人がミックとデュエットする場面は圧巻。去り際に普段なら自分がかけてもらっていたマントをミックの肩にバーク自らかけてあげるエンディングが実に微笑ましい。そして彼が去った後のミックやキースの実に嬉しそうで無邪気な表情が見られるのも映像ならでは。彼らが敬愛するR&Bの巨頭と共演できたのが嬉しかったのでしょう。正にシアター・ギグならではの和やかな場面。今となっては懐かしのリックス・ツアー2002年シアター・ギグの中でも人気のあったウィルターン・シアターのプロショット映像が突如公開されるとは。それに70分という非常に見やすい長さなのも大きな魅力 Wiltern Theatre, Los Angeles, CA, USA 4th November 2002 PRO-SHOT (69:07) 1. Introduction 2. Jumping Jack Flash 3. Live With Me 4. No Expectations 5. Beast of Burden 6. Stray Cat Blues 7. Everybody Needs Somebody To Love(with Solomon Burke) 8. That's How Strong My Love Is
9. Going To A Go Go 10. Rock Me Baby 11. Bitch 12. Honky Tonk Women 13. Start Me Up 14. Brown Sugar 15. Tumbling Dice PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.69min.