シーンの話題を独占しているエリック・クラプトン主催によるジェフ・ベック追悼公演。あまりにメモリアルな特別ステージを現場体験できる映像作品が2作同時リリース決定です。そんな本作に収められているのは「2023年5月23日ロイヤル・アルバート・ホール公演」。2日連続で実施された“A TRIBUTE TO JEFF BECK”の2日目全曲を目撃できる絶景オーディエンス・ショットです。同時リリースの『1ST NIGHT』とは違う別コンサートなわけですが、実は作風も大きく異なる。『1ST NIGHT』が8台のカメラ映像を組み上げてフルショウを再現していましたが、本作は基本的に1台の極上カメラでショウを現場体験できるのです。しかも、その映像がスゴい。何と、超間近にして前列の姿もない最前列ショットなのです! ベスト・シートの好みは十人十色ではありますが、「最前列」は誰もが一度は体験したい特等席中の特等席です。特に昨今は誰でも撮影でき、マルチカメラ編集も手軽な時代。それだけに幸運と技術が両方必要な一発撮り映像の価値の方が高まっており、1カメの特等席体験こそがベストとされている。本作は、その意味で究極的な映像でもあるのです。しかも、本作は音声まで極上級。最前列は音が回り込んでボワボワ……というイメージもあるのですが、PAも録音機材も発展した現代では時代遅れな過去の常識なのかも知れません。光景に相応しい間近なダイレクト感はしっかりと味わえつつ、濁りや曇りはまるでない。しかも、ステージとカメラの間に誰もいませんから、会場中の喝采も間に入ってこない。約7,000人収容のロイヤル・アルバート・ホールでも最高のフルショウ体験ができるのです。さて、そんな特等席から楽しめるのは、豪華ミュージシャン達が天才ギタリストの人生を祝福するフルショウ。ショウの構成やゲストは初日と同じですが、ここでも再掲しておきましょう。第一部:クラプトン&ブラムホールII(8曲)・Blue Rainbow/Shapes Of Things/Heart Full Of Soul/Wee Wee Baby・デレク・トラックス登場後:Little Brown Bird/Done Somebody Wrong(スーザン・テデスキ)/The Sky Is Crying(テデスキ)/Beck's Bolero(ロン・ウッド)ゲスト陣が入れ替わり立ち替わりジェフを偲ぶショウは3時間近くにも及び、本作はDVD2枚組で当日の全曲を収録しています。1曲1曲で異なるアンサンブルは多彩を極めておりますが、ショウ全体を俯瞰するとざっくり3部構成になっている。第一部と第三部は主催者でもあるクラプトンが主軸のセクションで、間の第二部はジェフ・ベックが生前率いていたソロ・バンドが主軸。そこに様々なゲストが参加していくスタイルです。第一部のクラプトン篇は、レギュラー・バンドをバックにお馴染みのドイル・ブラムホールIIも全面参加。この基本編成で冒頭4曲を演奏し、そこにデレク・トラックスも加わってさらに4曲を披露します。デレク参加後はさらにゲストも増えていき、デレクの奥方スーザン・テデスキが2曲歌い、最後の「Beck's Bolero」ではロン・ウッドも登場します。第二部:ベック・バンド&ゲスト(9曲)
・Elegy for Dunkirk(オリヴィア・セイフ&ロバート・ランドロフ)・ジョニー・デップ&ビリー・ギボンズ参加:Isolation(カーク・ハメット)/Remember (Walking in the Sand)(イメルダ・メイ&ウッド)・Goodbye Pork Pie Hat(デレク・トラックス)/You Know You Know(ジョン・マクラフリン)/Stratus(マクラフリン)・デップ&ギボンズ再登場:Rough Boy/Rice Pudding(ウッド)/The Train Kept A-Rollin'(ウッド&ハメット)第二部は生前最後のJEFF BECK GROUP(ロンダ・スミス/アニカ・ニルス/ロバート・スティーヴンソン)を基軸にしたセクション。このセクションも細かく見ると4つに分けられ、カギとなるのは「ジョニー・デップ&ビリー・ギボンズ」の2人。ジェフ最後のツアーはデップとのコラボでしたし、ZZ TOPはカップリング・ツアーの相棒でもありました。この2人も参加した5曲と、不参加の4曲に分けられるわけです。この2人以外のゲストはMETALLICAのカーク・ハメット、第一部に続いて再登場のロン・ウッドやデレク・トラックス、ジョン・マクラフリン、イメルダ・メイです。第三部:クラプトン&ゲスト(9曲)・クラプトン&ロバート・ランドロフ:Freeway Jam(ドイル・ブラムホールII)/I Put a Spell on You(ジョス・ストーン)・クラプトン&ゲイリー・クラークJr.:Cause We've Ended as Lovers/Let Me Love You Baby・クラプトン&ロッド・スチュワート:Infatuation(ロン・ウッド)/Rock My Plimsoul (Rock Me Baby)(ロン・ウッド)/I Ain't Superstitious(ゲイリー・クラークJr.)/People Get Ready(ゲイリー・クラークJr.)・オールスター大共演:Going Downn 最後の第三部は再びエリック・クラプトンと彼のバンドが主軸。ゲストはさらに豪華になり、再登場のロバート・ランドロフ(2曲)、ロン・ウッド(2曲)の他、ゲイリー・クラークJr.とロッド・スチュワートが4曲ずつ参加しています。ハイライトは何と言ってもロッドでしょう。クラプトンやロンをバックに『TRUTH』の「Rock My Plimsoul (Rock Me Baby)」「I Ain't Superstitious」や80年代の「Infatuation」「People Get Ready」など、ジェフ縁のレパートリーを歌ってくれるのです。そして、ハイライトはオールスター総出演による「Going Downn」。これが結構面白い。初日ではクラプトンがメインで歌っていましたが、2日目は「今日は歌わないぞ!」と言わんばかりにステージ端でギターを弾き始め、ロッドに向かってしきりに「お前が歌え」と煽るのです。しかし、ロッドはこの日も遠慮して逃げまくり、結局歌入りギリギリになってやっぱりクラプトンが歌う事になる(笑)。その後のギターソロでもスタッフのようにスーザンの立ち位置をバミるロッド。そんな大スターのユーモア(?)まで最前列から目撃できてしまうのです。ベスト・ショットを積み上げていく姉妹作『1ST NIGHT』の見応えも素晴らしいですが、本作の最前列体験は別次元です。世界中の音楽ファンが立ち会いたかった特別な夜を、誰もが羨む最前列で味わう1枚。人生をかけてジェフの音楽を愛してきた私たちとって究極の音楽体験。クラプトン主催によるジェフ・ベック追悼公演「2023年5月23日ロイヤル・アルバート・ホール(2日目)」のオーディエンス・ショット。最前列で撮影されたド迫力映像で、次々と登場する豪華ゲスト陣もすぐ目の前。特別すぎるフルショウを、誰もが羨む特等席からフル体験できる絶対映像です。Royal Albert Hall, London, UK 23rd May 2023 AMAZING SHOT!!! Disc 1 (73:17) 1. Blue Rainbow (Eric Clapton, Doyle Bramhall, EC Band) 2. Shapes Of Things (Eric Clapton, Doyle Bramhall, EC Band) 3. Heart Full Of Soul (Eric Clapton, Doyle Bramhall, EC Band) 4. Wee Wee Baby (Eric Clapton, Doyle Bramhall, EC Band) 5. Little Brown Bird (Eric Clapton, Derek Trucks, Doyle Bramhall, EC Band) 6.Done Somebody Wrong (Eric Clapton, Derek Trucks, Susan Tedeschi, Doyle Bramhall, EC Band) 7. The Sky Is Crying (Eric Clapton, Derek Trucks, Susan Tedeschi, Doyle Bramhall, EC Band) 8. Beck's Bolero (Eric Clapton, Ronnie Wood, Derek Trucks, Doyle Bramhall, EC Band) 9. Elegy for Dunkirk (Olivia Safe, Robert Randolph) 10. Isolation (Johnny Depp, Kirk Hammett, Billy Gibbons, JB Band) 11. Remember (Walking in the Sand)(Imelda May, Johnny Depp, Ronnie Wood, JB Band) 12. Goodbye Pork Pie Hat (Derek Trucks, JB band) 13. You Know You Know (John Mclaughlin, JB Band) Disc 2(83:45) 1. Stratus (John Mclaughlin, JB Band) 2. Rough Boy (Billy Gibbons, Johnny Depp, JB band) 3. Rice Pudding (Ronnie Wood, Billy Gibbons, JB Band) 4. The Train Kept A-Rollin' (Johnny Depp, Ronnie Wood, Kirk Hammett, Billy Gibbons, JB Band) 5. Freeway Jam (Eric Clapton, Robert Randolph, Doyle Bramhall, EC Band) 6. I Put a Spell on You (Eric Clapton, Joss Stone, Robert Randolph, EC Band) 7. Cause We've Ended as Lovers (Eric Clapton, Gary Clark, Jr., EC Band) 8. Let Me Love You Baby (Eric Clapton, Gary Clark, Jr., EC Band) 9. Infatuation (Eric Clapton, Rod Stewart, Ronnie Wood, EC Band) 10. Rock My Plimsoul (Rock Me Baby) (Eric Clapton, Rod Stewart, Ronnie Wood, EC Band) 11. I Ain't Superstitious (Eric Clapton, Rod Stewart, Gary Clark, Jr., EC Band) 12. People Get Ready (Eric Clapton, Rod Stewart, Gary Clark, Jr., EC Band) 13. Going Downn (Everyone) 14. Moon River (Outro) Eric Clapton Doyle Bramhall Gary Clark Jr. Johnny Depp Billy Gibbons Imelda May John Mclaughlin Robert Randolph Olivia Safe Joss Stone Susan Tedeschi Derek Trucks Kirk Hammett Ronnie Wood Rod Stewart Eric Clapton Band Eric Clapton - Guitar, Vocals Doyle Bramhall - Guitar Nathan East - Bass Chris Stainton - Keyboards Sonny Emory - Drums Jeff Beck Band Rhonda Smith - Bass Anika Niles - Drums Robert Adam Stevenson - Keyboards COLOUR NTSC Approx.157min.(Total)