2003年、スペインのジャズ・フェスティヴァルでの演奏を2時間近くに渡り、プロ・ショットで収録しています。幕開けは、アコースティック・ギター、特製（？）バリトン・ギターを駆使した、ソロ演奏で、がっちり観客のを引き付けます。つかみも指ならしもOKというところで、ペリコ、クリス、マークの3人を呼び入れ、ファースト・セットがスタート。カルテットによる４ビート、とてもスケール感のある演奏で、しだいに、とてもナチュラルに熱を帯びてゆき、非常にハードで激しいクライマックスを迎えます。ソロの応酬からどんどん熱く盛り上がっていきます。そして、いつ果てるともなく驚異的なインター・プレイが続き、こちらも興奮状態に。そして、ふっとまた静けさが戻って終わります。なんとここでメンバーを総入れ替え。セカンド・セットではより自由で、美しい、パットならではの野心的な演奏を聴くことができます。いきなり、アコーディオン、フルートを交えたクラシカルでトラディショナルな雰囲気のナンバーでスタート。そのあと、曲ごとにギターを替え、メンバーもサックス、ピアノ等への持ち替えを行い、自由自在、奔放で楽しいステージが繰り広げられます。さらに（紹介されないので名前がわからないのですが）バンドネオン奏者を呼び込んでの、感動的なデュオを披露。そして、民族打楽器２名も参加してのラストは、フェスならではの大興奮で締めくくられます。収録時間は120分となります。
