パット・メセニー・グループのメンバーとして有名なピアニスト、ライル・メイス。メセニー・グループではアレンジメントに深く関わり、バンドのハーモニーを決定していました。その卓越した構成力はリーダー作品の上でも存分に発揮されます。本作はドイツで1993年に放送されたテレビライブで、画質、音質ともに良好です。ピアノ、ドラム、ベース、ギター、ヴァイブのクインテットで、メイスはコンポーザー/アレンジャーらしく、後ろに下がって全体を見渡すような演奏です。正統派ジャズがあったりクラッシック的なパートが飛び出したり、ギル・エヴァンスやカーラ・ブレイもそうですが、コンポーザーの演奏はどこかしらチャーミングで聴いていて楽しいですね。そういう音が好きな方や、名脇役になぜか惹かれる、という方におすすめです。メニューチャプター付きのプロフェショナル仕様で収録時間は51分となります。