
激レアな「Life Is Real (Song for Lennon)」も極上サウンドで聴ける“HOT SPACE TOUR 1982”の代表作が登場です。本作は「1982年8月13日ホフマンエステーツ公演」を収めたオーディエンス録音。とにかく素晴らしいサウンド、熱い演奏、激レアな演奏曲……音楽アルバム必要な総てがそろった銘品中の銘品なのです。本作最大のポイントは何と言っても超貴重な「Life Is Real (Song for Lennon)」が聴けること。『HOT SPACE』に収録された名バラードで、そのタイトル通り、フレディ・マーキュリーが敬愛するジョン・レノンに捧げられた名曲。この曲をライヴで演奏していたこと自体をご存じない方も多いのではないでしょうか。実際、美しいメロディの名曲でありながら、演奏回数は異様に少ない。全キャリアを通してもホンの数回しか演奏されたことがなく、この日がラスト・パフォーマンス。音源として残っているのも本作のホフマンエステーツ公演と、ニュージャージー公演の2つしかなく、まさに激レア中の激レア・パフォーマンスなのです。「それほど珍しいなら、さぞや轟音・爆音……」と、つい考えてしまうのがコレクターの性ですが、本作はそんな先入観をひっくり返す素晴らしいサウンド。もちろん、80年代初期の客席録音ですので「まるでサウンドボード」というわけではありませんが、芯も太く、真っ直ぐに伸びる楽音は(サウンドのニュアンスが違うとは言え)ライン録音にも匹敵するほどにオン。歪みもノイズもなく、ブライアン・メイのギターはカッティング1つのキレまで鮮やかで、ジョン・ディーコンの“うねり”も克明。フレディの歌声に至っては、息づかいまで感じられるほどにリアルなのです。“HOT SPACE TOUR 1982”には、欧州レッグ・北米レッグ・日本公演の3つに大別されるのですが、本作はコアなコレクター間でも「北米レッグのベスト・サウンド」と讃えられる名録音なのです。そんなサウンドに一役買っているのが観客。現場となった“ポプラ・クリーク・ミュージック・シアター”は、約2万5000人を収容するオープンスペースなのですが、そこに集った熱狂が演奏を熱く彩りこそすれ、邪魔にならない。「歓声が聞こえない」というのではありません。曲間では大喝采が盛大に沸き上がりますし、演奏中も観客の存在感がしっかりと感じられる。しかし、耳障りな間近の歌声や話声はほとんどなく、曲に盛り上がると激しく、穏やかになると鎮まる。演奏と見事にシンクロしていて、楽曲のダイナミズムを増幅させている。客席録音には理想的な熱狂なのです。そして、その熱狂を目の当たりにしたQUEENの演奏もノリにノッている。フレディの声も絶好調で「Action This Day」のエンディングで聴かせるアドリブも自由自在。その「Action This Day」と共に、このツアーだけの「Calling All Girls」「Body Language」も素晴らしいサウンドとパフォーマンスで味わえるのです。そして、やっぱり「Life Is Real (Song for Lennon)」。ブライアンが「フレディが特別な人のために書いた曲なんだ」と語って始まりますが、その演奏が珍しささえも忘れさせる素晴らしさ。サビのメロディをロジャーが歌い、そこにフレディがハモっていくのですが、その美しい響きが胸を締め付ける……。逆に言えば、そんな機微までもが染みわたるほど、本作のサウンドは素晴らしい。聴けるだけでもありがたいレア曲でありながら、“美しい音”で残っていてくれた。本作を記録したテーパー、QUEEN、そして録音の女神に感謝したくなるひとときなのです。本作は残念ながら「God Save The Queen」が録音漏れなのですが、その前の「We Are The Champions」が最後の聴きどころ。フレディがピアノをトチるのですが、そのまま最初のヴァースで「bad mistakes, “on this piano”」と歌い、すかさず「I’ve made a fool」と続ける。とっさのユーモアに彩られた超名曲と共に、本作は終了します。ツアー屈指の美麗サウンド、素晴らしい演奏、そして激レアな名曲……総てがそろった銘品中の銘品。「“HOT SPACE TOUR 1982”の代表作」と呼ぶに相応しい名録音の中の名録音です。マニアだけが楽しむのでは勿体ない大傑作。
Live at Poplar Creek Music Theatre, Hoffman Estates, IL. USA 13th August 1982 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND
Disc 1 (48:16)
1. Flash (Intro) 2. Rock It (Prime Jive) 3. We Will Rock You (fast) 4. Action This Day 5. Play The Game 6. Calling All Girls 7. Now I'm Here 8. Dragon Attack 9. Now I'm Here (reprise) 10. Save Me 11. Get Down Make Love 12. Guitar Solo
Disc 2 (44:11)
1. Body Language 2. Under Pressure 3. Life Is Real 4. Fat Bottomed Girls 5. Crazy Little Thing Called Love 6. Bohemian Rhapsody 7. Tie Your Mother Down 8. Another One Bites The Dust 9. We Will Rock You 10. We Are The Champions
Freddie Mercury (lead vocals, piano, tambourine, acoustic guitar) Brian May (electric guitar, backing vocals, acoustic guitar) Roger Taylor (drums, backing vocals) John Deacon (bass guitar) Fred Mandel (keyboards, piano)