「The Yes Album」に伴う1971年夏の北米ツアー最終日、7月24日のニューヘイブンはイェール・ボウルでのライヴをオフィシャル級の超高音質サウンドボード録音で、2ヴァージョン、合計78分収録。最初の34分は、近年登場したリール・マスターから直にコピーしたとされるテイクを収録。今回のヴァージョンは、最も自然で作為の無いマスターそのもののサウンドが聴ける上、これまでカットインで始まっていた冒頭1秒(ハイハットの音入り)が初めて収録されたテイク収録しています。微細な劣化のポイントも、これまでのものと違っているので、これは間違いなく新たなテイクの出現と言えます。(これまでのヴァージョンであったノイズやヨレが今回は無く、また逆に、これまでと違うところで微細な劣化があったりする。)2007年に出現したリールテープからダイレクトにコピーされたヴァージョン(「Best of 1971」で音盤化)よりも間違いなく高音質で、現状では、ニューヘイブン公演のベストな一枚であると断言できます。ディスク後半は、2010年に出回ったリミックス・ヴァージョンを収録。こちらは「NEW HAVEN 1971」に収録され、ファンを驚かせた超高音質ヴァージョンです。こちらは念入りにリマスター&リストアされた完璧な質感のサウンドで、音の完成度は凄いものがありますし、劣化も修正も見事に成されています。しかしながら、今回のTRk1-6に収録された、新たなリール・コピー版を聞くと、当然のことながら、本来のサウンドはこうであったことが、誰でも音の質感から容易に理解できます。派手でブライト、実に高品質なTrk7-12の「Remaster #2」も本当に良いのですが、特に当店のお客様ならば、「Remaster #1」を絶対に好まれるのではないでしょうか。本当に微細なヒスノイズも聴こえますが、「これぞマスターサウンド」と断言して問題なしの最高に良い音が聴けます。勿論、ピッチ、スピード調整、アナログのノイズの除去も原音に影響の出ない程度に施されており、ファンは、間違いなく、最良のイェール・ボウル公演テイクを楽しむことができます。2ヴァージョンともに、違った音のキャラクターと完成度・魅力を持っているため、今回は一枚のディスクに両方を収めました。2010年版リマスターがプレス化されたのは初ですし、そして何と言っても2013年版の新しいトランスファー版は、絶対に、絶対に必聴です。ビル・ブラッフォード、スティーブ・ハウ、トニー・ケイ在籍時の1971年前半期の熱い演奏ぶりを、オフィシャル級のサウンドで楽める大決定版音源集。ビルの4分間のドラムソロは圧巻。グランド・ファンク・レイルロードの前座公演ゆえ、演奏時間は約40分と短めですが、まさにこの時期のイエスのみが持っていたピュアで最良の熱い魅力にたっぷりと触れることができます。専門サイトでも「イエス・ブート音源史上ベスト1」と評されるニューヘイブン1971年決定盤が登場です。
Live at The Yale Bowl, New Haven, CT. USA 24th July 1971 SBD(2 Versions) (78:00)
Remaster #1
1. Yours Is No Disgrace 2. I've Seen All Good People 3. The Clap/Classical Gas 4. Perpetual Change 5. Drum Solo 6. Perpetual Change(reprise)
Remaster #2
7. Yours Is No Disgrace 8. I've Seen All Good People 9. The Clap/Classical Gas 10. Perpetual Change 11. Drum Solo 12. Perpetual Change(reprise)
SOUNDBOARD RECORDING
Jon Anderson - Vocal Steve Howe - Guitar & Vocal Chris Squire - Bass & Vocal Tony Kaye - Keyboards Bill Bruford – Drums