
エリック・クラプトンのカムバック・ツアー、1974年7月21日のサンフランシスコ、カウ・パレス公演の極上サウンドボード・ソースが久々の登場です。本盤はこのたび、独自に入手したマスター・サウンドボード・カセットからダイレクトに制作されています。この音源は昼夜2回行なわれたうちのイブニング・ショーでのもので、かつて90年代に「Rollin’ Man To The Crossroads」というタイトルでこのモノラル・サウンドボード・ソースが初めて日の目を見ましたが、それはヒスノイズが若干目立つ音質でした。本番はマスター直落としのカセットからの収録により、ヒスノイズが大幅に軽減されています。さらに元マスターで怪しかったピッチを完全補正し、独自のマスタリングによりサウンド全体のダイナミズムを高めたことでより聴きやすく迫力のある音質になりました。しかし既発盤に明らかですが、元マスターは「PAアウト」と思われ、マスター時点からの要因により、オープニング部分の0:20で一瞬の途切れ、「Let It Rain」の5:22時点にプラグの接触不良と思われる一瞬の低音ノイズ、「Layla」の3:02での欠落、「Tell The Truth」終了後の9:23でテープ・チェンジにより音切れ、アンコールの「Little Queenie」での1:56でのカット、などはそのままの状態になっています。それでもセットリスト的には全曲収録、久々の当音源リリースということでクラプトン・マニアには歓迎していただけるクオリティになっています。酔っ払って乗り切ったカムバック・ツアーにあって、この日のクラプトンのプレイ・クオリティはなかなかのもので、ドミノス時代のように「Blues Power」からメドレーで演奏される「Have You Ever Loved A Woman」では、ボーカルと並走するオブリガートもさることながら、中間のソロは極め付けと言える、彼の真髄を見せるものとなっています。また、このツアーでは非常にレアな選曲だった「Matchbox」が突然演奏されていることもこの日の価値を高めています。クラプトンが、普段は弾かないロカビリー的フレーズを炸裂させているのが聴きものです。全編に当時彼が体現していた「レイドバック」したグルーヴが満ちており、リラックスした中にもテンションの高いパフォーマンスが展開されています。クラプトン自身、「サンキュー」や「ワンダフル」という言葉を多用しており、満足したステージだったことを窺わせます。74年ツアーでは持っていて損はない定番音源の一つでしょう。好評 Beanoレーベルより、オリジナル・カセット・マスターを使用した、1974年カウ・パレス公演のサウンドボード音源アップグレード版が待望の登場です。
Live at Cow Palace, San Francisco, CA. USA 21st July 1974 SBD(from Original Masters)
Disc 1 (59:59)
1. Opening 2. Smile 3. Let It Grow 4. Can't Find My Way Home 5. I Shot The Sheriff 6. Let It Rain 7. Willie And The Hand Jive 8. Get Ready 9. Badge 10. Matchbox
Disc 2 (46:01)
1. Layla 2. Tell The Truth 3. Blues Power 4. Have You Ever Loved A Woman 5. Steady Rollin' Man 6. Crossroads 7. Little Queenie
Eric Clapton : Guitar, Vocals Jamie Oldaker : Drums Dick Sims : Keyboards Carl Radle : Bass George Terry : Guitar Yvonne Elliman : Backing Vocals
SOUNDBOARD RECORDING